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あまのじゃく  作者: 毎日馬鹿
幸せと死の机上戦争
2/10

見上げた曇天


「なぁ、御子柴。今日は死ねそうか?」


 彼女と約束を交わしたあの日から、この言葉を彼女に訊く事が俺の日課に加わった。


「いいや、ダメだね。湿気が多過ぎて不快過ぎる。じめじめし過ぎ、この蛞蝓なめくじみたいな季節が私は大嫌いなんだ。こんな日に死ぬなんて真っ平御免ごめんだね」


 御子柴はご機嫌斜めに、そう拗ねた口ぶりで俺に返した。この空を覆う鈍重どんじゅうで低い雲がそうさせているのだろう。


 そしていつものように、彼女が明日を生きる事に特別良かったとも悪かったとも言わず、思わず、感情の篭らない空っぽの音を返す。


 「そうか」


 明日、死ねるといいな。とは思いはしない、言葉にもしない。

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