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加えてじわりと額から広がる熱を感じ、思考が停止した。
『…っ!!?』
「ふふ、可愛い。」
キスをされた。
その上、今だに距離が近い。
極め付けは長い睫毛の奥から覗く金色の瞳。妖精族を思わせる神秘的なそれは、間近で見るとより神々しく感じた。普段の彼から感じる気怠けな雰囲気は一切感じない。
本当にこの場所は、普段通りの彼で居られるのだろう。
『ん…っ!!』
と、無理矢理思考しても無駄みたいだ。
再度同じ箇所にキスを落とされる。じんわりと広がる熱がむず痒く、何より羞恥心が高まっていく。
「嬉しいな、初めてだったんだよ?こんな感情。」
フェンは愛おしそうにフィオナを見つめる。明らかに戸惑い、体を硬らせている彼女の反応を見て嬉しそうに破顔すると、優しく頬を撫でた。そうして今度は体を起こし頬にもキスを落とす。
さらりと垂れた前髪から甘い花の匂いが広がった。
真上に迫った彼はあまりにも綺麗で危険だ。襟元から覗く意外にも逞しい体付きや今の雰囲気に、ふとフィオナはどこと無くロドフと似た妖艶さを感じる。
「あー今、他の人の事を考えたでしょ?」
反射的に肩を震わせてしまい、しまったと思う。だが時既に遅し。
目を細めたフェンからさらに詰め寄られる。
「きっとあの4人の誰かでしょ?まさか好みが被るとは思わなかったけど…。」
最後の方は声が小さく聞き取れなかったが、あからさまに不機嫌そうな声を漏らすと熱の籠もった瞳が彼女の瞳から下に移動した。同時にふにふにと唇を弄ばれる。
「俺も彼らには感謝してるんだ。この体質のことで何度も面倒を掛けたしね。
もし叶うなら治したいし、彼らに恩返しをしたい。」
眉を下げつつ紡がれる言葉は切実で嘘偽りは無いのだろう。
しかし唇に触れる手は止まらず、真剣な視線に射抜かれた。
「…だけど、フィオナは譲れない。」
言い終わらぬ内に唇を重ねられる。
思考が停止するどころか真っ白になった。普段の彼の行動から、頭の片隅で思い込んでいたのかも知れない。”彼なら安全”だと。
『んっ…フェ、ン待って…っ!!』
停止を促す様に口を開いたのだが、それがいけなかった。
口付けはさらに深くなっていく。
両手を顔の横に付かれ、覆い被さられた状態のため逃げ場は無い。まさにされるがままだ。
『…ふぅ……ん!』
…熱で頭が溶けそうだ。
大変申し訳ないです。。こちらの勝手な都合で更新が出来なくなっておりました、、
徐々に復活してまいります、、!




