22
とりあえず俺は力を普通まで封印し、片手で女の子を腰に抱え、馬車の中を確認しに行った。扉を開けると、近くにいたのか、小さい子供2人が白目を向いて倒れていた。しかも同じように失禁していたのだ。なぜだ...
めんどいので、三人を並べて寝かせておいた。白目3...閉じとくか。
「お〜いゴンタコ、こっち来い」
俺はメーナーを連れて来て欲しいのでゴンタコを呼ぶことにした。
こちらに気づいたゴンタコが殴り合っていた美少年に何か言ってから、こちらにやって来た。しかも後ろから美少年もダメナコもついてきた。
「兄貴、何?」ゴンタコは頭を傾げている。
「お前、逃げるな」すぐに、後ろから追いかけてきた美少年がゴンタコにパンチしながら文句を言い、また殴り合いが始まった。こいつらは...
「ゴンタコも、お前も、殴り合いはやめろ!」
しょうがないので、少し封印を解いて2人のパンチを受け止めながら言った。
「パーが殴ってきたから殴ったんだ」
ゴンタコが嬉しそうに言った。嬉しいのか...
「邪魔するな、お前」
パーの目が赤くなり、さっきより少し早い動きで俺を殴ってきた。
「もう、やめろって言ってるだろ」
とりあえず、その手を掴んでビタンと地面に叩きつけた。しかし、少しふらついてから立ち上がり反撃しそうだったので、片方の肩を掴んでから軽めに腹を殴ったら、鈍い音と共に崩れ落ちた。
すると結構、真剣に見てたダメナコが息を吐くと、謝ると話し始めた。
「す、すまんゲンタ...それ、わしの孫娘のパワーなんだが、腕は立つ方なんだが、ちょ...だいぶ頭が弱くてな...」
そしてパーを立たせて埃を払うと笑顔で話しかけていた。
「こいつが修行してくれるゲンタだ。...クソ強えだろ、いうこと聞けよ!」
「...わかった」パーはしょんぼりしていた。 ダメナ血が濃そうだな...
「ちょ、ちょっと待て、俺はそんな話、聞いてな...」
俺はゴンタコだけでも、めんどいので文句を言おうとしたが...
「何言ってんだ!...」
ゴンタコが怒りの表情で文句を言ってくれるとは...成長したなと思い、もっと言ってやれと心の中で応援した。
「兄貴と遊ぶのは俺が先だぞ!」
こいつを期待した俺が間違っていた。もうこいつら全員消えないかな...
「違うだろ!外神派遣のために魔王倒すんだよ!」
俺は説明したがゴンタコとパーは、全然わかってなさそうなので、ほっといてダメナコに言った。
「まあ、今は探してるだけだけど...だから修行なんかしてないんだよ!」
「おいおい、ゲンタわかってねえな...探すなら人手がいるだろ。それで、その間に少し修行つけてくれって言ってんだよ」
ダメナコが珍しく、まともなことを言ってるなあと思っていた。
「...と言うことで、わしが疲れるからパワーの封印も解いとくな!封印は自分でしといてくれ!じゃあ、帰るわ!後は頼んだ!ラッキー!」
そして、ものすごい嬉しそうな顔で、すぐに帰っていった。あの野郎...
俺は、すぐにパーとゴンタコの力を普通に封印しながら思った...そういや、魔王は、もう倒して休んでるだけだから、帰れと言える理由がなかったな。夢なら覚めてくれ...
「パワーさん、さっきの拳を受けて確信した。...もう教えることはないようだ。帰っておじいさんの肩でも揉んでやりなさい。...お願いします」
俺はしょうがないので、パーの肩を揉みながら、笑顔で頼み込んでみた。帰れ...
「...ゲンタ、強いから修行する!」
パーは俺を睨んでいるが、ゴンタコの方もチラチラと見ていた。戦闘狂かな...
「兄貴、俺も!俺も修行する!」
ゴンタコまで張り合ってるのか、やる気になっていた。
パーがゴンタコに右ストレートを繰り出しながら言った。
「お前、引っ込め」
「俺が先だぞ」
ゴンタコがすぐに応戦し、また殴り合いが始まった。俺は無になっていた...
そして俺は適当に閃いた。
「お前達!俺がいいと言うまでは一切、攻撃するな!これも修行だ!」
「...なんで?」
「...なぜ?」
ゴンタコとパーがビタッと止まる。いらん時だけ知性が戻ってくる。戻ってくんな。どうする俺...
「そ、それはだな...秘密...の修行だ」
何も思いつかんかった。
「「秘密の修行!」」
ゴンタコとパーは、なぜか納得して頷いた。これから秘密で押し通すか...
「あと...この星にいる間は俺の名前はゲッゲでゴンタコもゴッゴと呼んでくれ」
俺はパーに名前の説明をした。
「...なぜ?」
パーの知性が、また戻ってきた。なんで答えにくいのばっか質問してくんの...
「それは秘密だ!俺は秘密のゴッゴおおおおおおお!」
ゴンタコが嬉しそうに叫んだ。
「パッパにする。...秘密ううううううう!」
それを聞いたパーは上品に名前を言うと、少し経ってから思い出したように叫び出した。
バカナ孫とダメナ孫が来たのが俺の秘密(悲満つ)だよ...
その後、俺は2人もいると疲れるのでゴンタコにメーナーを呼びに行かせた。
時間もあったので、ダメナコが孫娘と言ってたのが気になり聞いてみた。
「しかし、なんで男の子の姿してんだ?」
「これは...初めて負けた時の...私に勝った奴の姿だ」
パーは、なんか少し顔が赤くなっていた。
俺は誰か気になったので聞いてみた。
「そいつ名前なんて言うんだ?今どこにいるんだ?」
「...さっきまでいたゴンタだ」
パーが衝撃的なことを言った。ゴンタの姿で、しかも赤くなってるということは...
「ゴ、ゴンタコが好きなのかあ?あのバカ...いや、その...あれのどこがいいんだ?」俺は全く理解できなかったので聞いてしまった。バカも言い換えようとしたが思いつかんかった。
「ゴ、ゴンタには秘密だぞ...」
パーは両手で顔を押さえ頷いて、イヤンイヤンと頭を振っていた。
「昔は、あそこまでバカじゃなかった...」
そして少し悲しそうな顔で言った。そういえば、ゴンタコはバカナヘタレに考えるなと言われる前は正常だったな...
「だから!私もパーになったんだああああああああああ!」
一転、パーは吹っ切れた顔になると意味のわからんことを絶叫した。
どうしたらそうなるの...
バカナゴンタパーになる。




