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不通普通  作者: サラニネル


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「とりあえずゴンタコ、俺がいいというまでは側で何もするなよ。あと叫んだりしちゃダメだぞ」俺はゴンタコの両肩を掴んで頼んだ。

「わかった!うぅ...」

ゴンタコは叫ぶのを堪えたようだ。まあ目の前で肩掴んで睨んでるしな。

「メ゛ッメ゛はコメコと待っててくれ、危ないからな。色々」

俺は危ないと言った時にゴンタコを見ながら言った。

「わがったあ、コメコは任゛せてけんろ」

メーナーはコメコの手を握り安心させていた。俺は元気な爆弾をつかんでるがな。返品したい。


その後ガンタレコを、庭の木に縛りつけ喋ったり動けないようにすると、俺とゴンタコはメーナーに教えられた場所へ向かった。


しばらく時間は遡り、コメコの家から200Mぐらい離れた草原では、ケッタ団の馬車がコメコ回収の時間を潰そうとしていた。そして護衛らしい男3人が馬を近くの木に繋いで休ませると馬車の近くで腰を下ろした。よく見ると馬車の上ではやる気のなさそうな御者が、時折周りを警戒していた。


少し時間が過ぎ、馬車の扉が開き頭の禿げた片目で髭面の太った男が出てきた。ハゲカタメヒゲデブ長いな改めハカヒデブが護衛達の休憩に加わりながら言った。

「おい!チャチャッテは、まだガヤンのとこから帰らねえのか」

「...まだ行ったばかりですよ兄貴、水でも飲んでくださいよ」

護衛でギョロ目で舌なめずりしてる男がハカヒデブに恐れながら水を渡した。

「...そうですよ、パンでも食いましょう」

その横で服が小さくて腹丸出しの太った男がハカヒデブに両手でパンを渡した。

「チッ...使えねえなアイツも」

ハカヒデブはミタメデブからパンをひったくって、かじりつきギョロシタンの水を受け取り飲み始めた。


「しかし、この積荷のガキ3人といい、今回は儲かりそうですね」

最後の1人の痩せ気味の男がナイフを舐めながらハカヒデブに笑いかける。

「まあ、まずは連れてくる奴の状態確かめねえとな」

ハカヒデブはシニタガリをチラ見すると顎に手を当て考え出した。


その時、馬車の中では両手を縛られた子供達がぐずり始めていた。

「うう、もう嫌だよ...母ちゃん...」

「...わたし、わたしも、もう帰りたぃいぃ」

7歳ぐらいの男の子と女の子が怯えて泣き出しそうだ。

「あなた達、泣くのをやめなさい。また殴られるわよ...もう、どうすれば...神様」

そして12歳ぐらいのしっかりした女の子が一生懸命なだめていたが、とうとう泣き出してしまった。


それを聞き、ちょび髭で黒い服を着た御者が扉を開けて怒鳴り散らした。

「てめえらだまれ!また殴られたいのか!」

チョビクロは女の子の頬を鷲掴みして黙らせると他の子供達は震え上がっていた。

「おい、殺すなよ!殴るなら、背中とか顔以外の目立たないとこにしとけよ!」

ハカヒデブが怒鳴り、チョビクロは手を離して黙ったことを確認すると舌打ちをして席へ戻った。


口を押さえ声が漏れないようにしていた子供達の目から、また涙が溢れ出た時だった。

世界が赤く染まり、馬車の10Mぐらい離れたところへ真紅の姿のダメナコがパーを伴い降り立った。そしてダメナコが赤い空間を閉じ真紅の姿から普段の姿に戻るとパーに話しかけた。

「この辺にゲンタがいるはずなんだがなあ...ここが新しい修行の場所だからな!」

瞬間パーがダメナコの顔面に電光石火の拳を突き刺そうとしたが、ギリギリでなんとか避けた。


「このパンチパー魔があああああ!修行はまだだから落ち着け、この野郎!」

ダメナコが速攻でキレるとパーは上品に言った後に思い出したように叫びだした。

「先に言え...がああああああ!」

そして呆れているダメナコをじーっと見ると微笑んでから答えた。

「...わかった」

ダメナコは早々に疲れていたが、最近やっと身につけた封印を自分とパーに施した。しかし、ここまでの行動は一瞬すぎて普通の人にはほぼ認識されていないぐらいの短い時間だった。そして近くに馬車があったのでそこへ行くことにした。


チョビクロは世界が一瞬赤くなった気がしたが、周りを見渡すと急に子供2人が現れたように見えて目をこすった。しかし現実にいるのを確認するとニヤリと笑ってハカヒデブに報告した。

「兄貴!ガキ2人が、こっちに歩いてきやがる、他に誰もいねえ!」

それを聞いた、ハカヒデブは醜悪な笑みを浮かべ言った。

「よし、お前ら俺がガキ見ててやるから、そいつら捕まえてこい!」

そう言うとハカヒデブ以外の全員でダメナコ達を取り囲むように動き始めた。


チョビクロは近づいて外見が見え始めると、にやけながら言った。

「おいおい、美少女と美少年かよ、こいつは高く売れそうだな」

「マジかよ!今夜は楽しめそうだな!」

シニタガリもナイフを舐めながら近づいていく。

そして、ダメナコとパーを取り囲んだ。


「おい!ガキ!大人しく捕まれ!ただし泣いたり逃げたりしたらぶん殴るがな!」

ギョロシタンが品性のない笑顔で言った途端だった。その顔が無くなった。

しかし実際はパーが躊躇なくギョロシタンにパンチを放っていただけだった。

「...ジジイこいつらクソ弱い」

パーはどうでもよさそうにダメナコに言った。


「パア?...パワーちゃん?...まあ盗賊なら良いか...すぐ殺しちゃダメだよプンプン」

ダメナコはやる気のなさそうな目のパーに説明している。

ギョロシタンの首無し死体が倒れるとチョビクロが恐怖で震えながらも恫喝しようとした。

「て、てめえら何しやがっ...」

「おい!わしが喋ってる時に話すんじゃねえ、死にたいんか〜い?」

ダメナコはパーを見ながら手でチョビクロの頭をツッコミ気味にはたくと、その首から上が飛んで消えていた。

「...ってなあ、このぐらいの、ゆるいツッコミが大事なんじゃぞ、なあ青年」

ダメナコはチョビクロの肩を軽く叩くと、残った体もバキボキに折れて潰れたがダメナコは何も気づかず笑っていた。

「...ジジイもう死んでる?」パーはどうでもよさそうに答えた。

「ああ?封印が足りんかったかな?サーセン!これが謝る時の角度じゃ!」

ダメナコは首を傾げてバカにしているようにしか見えない。

「ヒィッ、ヒィイイ!」

「な、ああああああ!」

シニタガリとミタメデブが腰を抜かしながらも急いでショートソードを引き抜いた。


その少し前だった。指定された場所へ向かってると赤い空間が広がりゴンタコが立ち止まった。

俺は、すぐに封印を解いたがどうやら、向かってる先で何か起きてるようだった。

「アニキ、おじさんの匂いがする!」

「は?おじさ...?ちょ、ま、ダメナコが来てるのかあ?」

俺が、なんでダメナコが来てるのか考えているうちに、赤い空間は閉じられた。とりあえず、ダメナコなら問題ないかとまた再度封印をした時だった。

「俺調べる!」

そう言って勝手にゴンタコが走り出したので慌てて追いかけることにした。


俺が追いつくと、ゴンタコと知らない美少年の激しい攻防が続いていた。その横ではダメナコが大笑いしていて、しかもその周りには、首のない死体やボロボロの死体が4体あった。なんだろ、この悪夢は...

俺は嫌々、死体を確認すると子供じゃなかったのでホッとした。

すると、気づいたダメナコが俺の気も知らず呑気な笑顔で話しかけてきた。

「おう!ゲンタ、外神派遣の仕事頑張ってるかあ!」

「なんだ、ダメナコか...何しにきたんだ?この世から去れ!」

俺は答えると笑顔を返した。


「て、てめえを手伝いに来てやったんだよ!敬えやああ!...すいません!」

ダメナコは俺が睨むと綺麗に土下座した。相変わらず、情緒が乱高下しているな。

「...しかし、あの子供誰だ?ゴンタコとほぼ互角だぞ?」

俺が聞くとダメナコは嬉しそうな顔で答えた。

「あれは、俺の孫娘のパ...」

「ちょ!忘れてた、お前らは、そこから動くなよ!」

そんなことしてる場合じゃなかった俺はダメナコの答えを待たずに言い放つと馬車の方へ走った。


馬車に着くとハカヒデブが小さい女の子の顔に短剣を押し当てていた。どうやら威嚇しているようだが足が震えていた。

「あ、あいつらは魔王の仲間かああ!」

ハカヒデブが焦点の定まらない目でゴンタコの殴り合いを見ながら叫んでいる。

「ああ、あれか、あれはバカな邪神と死神で、俺はやる気ない破壊神だけどな」

俺もそれを見て答えた。あいつらいなくなれば普通なのになあ。

「な、何言ってんだあああ!だ、誰に喧嘩売ってるかわかってんのかケ、ケッタ団だぞ、今まで何人殺してると思ってんだ」

ハカヒデブは、いまだに脅そうとしているようだ。


「そうか...そんなに殺してるのか?」

俺は呟くとギルドの張り紙で確か殺人とか犯罪者は生死問わず賞金出るということを思い出した。しかも心の声が漏れていた。

「こいつらなら死んでてもいいんだよな...ゴブリンの時はめんどかったからな...顔だけ潰さなければいいってことか。」

「な、何言ってやがる、こ、殺すって言ってるんだぞ!」ハカヒデブは気が狂ったように笑い出すと短剣を振り上げた。めんどい。


俺は黒い空間を作り封印を解いた。

しかし封印解くとやっぱ遅いというか全く動かないな。この感覚も久しぶりだなあと思いながら馬車の中を確認し、他の2人の子供達の無事も確認できた。そしてハカヒデブに近より短剣を掴んでから黒い空間を閉じて封印すると世界が動き出した。その後、短剣を取り上げ、女の子からハカヒデブを引き離しにかかったが、ちょっと力が入りすぎたのか指と両腕と首の骨がベキっと折れた。まさに破壊死ん(神)だ...

「死んだかこれ?..まあいいか...子供は無事だったしな」

俺はプラプラさせた首を持ちながら呟くと、女の子が泣き出しそうになっていた。

そこで俺は気づいた。これが怖いんだなあと思ったので近くの木にぶん投げるとゴキバキといい音がして地面に落ちた。これでいいだろう俺は笑顔で話しかけた。

「もう安心だな」

すると女の子は失禁しながらうなずくと白目を剥いて倒れてしまった。元気だせ!


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