襲撃
読んで戴けたら嬉しいです。(人´▽`*)♪
外に出ると陽の光が目に痛かった。
彼女は踊るのを止め、ただ佇み遠くを見詰めていた。
記憶の中の光景を見ているのかもしれない。
なんだか声を掛けるのが憚られる気がした。
歩みを進めようとして、小さな瓦礫を踏んづけてしまう。
物音に気付いて彼女は振り返る。
その顔は愁いているようにも、微笑んでいるようにも見えた。
「起きたのか? 」
「置いてけぼりにされなくて良かった」
ボクは少しおどけて手を踊らせた。
「何故だろうな、置いて行く事ができなかった」
彼女はボクから焦点を外し、何処を見るとなく視線を滑らせる。
「ダンス上手いんだな」
「見ていたのか·········」
彼女は俯いて、照れて少し微笑んだように見えた。
感情を失くしてしまったと言う彼女はずっと無表情だった。
自分を消滅させると、なんの躊躇いも無く無表情で言ってのけた。
でも今の彼女は少し表情が在るように思う。
彼女は話す。
「子供の頃から踊るのが好きだった
よく父の前で一人発表会をして見せていた
それが終わるとこの庭の薔薇で作った花束を手渡され、拍手をしてくれたものだ·········」
彼女は遠い目をして言った。
「もう·············
父は居ないのだな·················」
彼女の顔が哀しみに歪んだように見える。
こんな感傷的になるのは、感情が働いていると云うことだと思う。
彼女の感情が戻って来ているのだろうか?
感情が戻って来て、認識した事が独人になってしまった事実なのが哀しくて、ボクは思わず彼女を抱き締めていた。
「ボクが居るから·········
アナタは独人じゃない
ボクが居るよ················」
彼女は突っ立ったままボクの肩に額を預けた。
きっと淋しいのだと思う。
本当は泣きたいのかもしれない。
それを知ってもボクにできることは抱き締めてあげるのが精一杯。
徐に彼女は言う。
「さっき男達を気絶させた事で、また脳が機能するパーセンテージが急激に落ちた
この次、あ奴らに会ったとしてま、もう気絶させることはできぬだろう
良いのか悪いのか解らぬが、少し感情が戻って来たようだ」
ボクは抱き締める腕に力を籠める。
感傷的になっていても今ある状況を忘れない。
やはり彼女は自分を消滅させると云う気持ちは変わらないのだろうか。
ボクは途方に暮れて彼女越しに遠くを見詰めた。
遠くの木陰が動いた気がした。
別の木を見ると黒い人影がこちらを見ているように見える。
金属が陽光に反射して煌めく。
ボクは思わず彼女を屈ませようとしたが、彼女の力が強くて屈ませられない。
ボクってそんな非力なの?!
仕方なくボクは叫んだ。
「危ないんだ!
奴らが来てる!! 」
彼女は無理矢理ボクを、自分も屈みながら地面に引っ張った。
傍にあったかつて花壇だった草むらに身を隠して、彼女は様子を伺った。
「五人居る
建物に入る
全力で走れ! 」
そう言うが早いか彼女はボクの手を引いて走り出した。
判断、はやっ!!
ボクはつんのめりそうになりながら全力で走った。
閃光がボク等を追い越して瓦礫に当たる。
瓦礫が粉々に砕けるのを見て、ボクは震え上がった。
こんなのが当たったら、きっと凄く痛い!
じゃなくて、対アンドロイドだからボクに当たったら身体が飛び散って多分死んでる。
彼女とボクは必死に走って、屋敷に飛び込んだ。
彼女は速度を緩めず建物の奥へと走る。
ボクは既に息が上がっていた。
こんなに早く息が上がるのは病気のせい。
でもこんな処であいつらに捕まる訳には行かない。
ボクは死にもの狂いで彼女に付いて行った。
彼女に手を引かれるのは、男としてちょっと情けない。
仕方ないのは解っているのだけれど、夕べも抱きかかえられてるし、男の面目丸潰れでへこむ。
彼女は急に立ち止まってボクを抱き上げた。
「この方が早い」
そう言って、彼女はまた走り出した。
仕方ないよなあ、この展開。
幾つかのドアを通過して、キッチンを抜けると裏口から飛び出し、ボクらは逃走した。
読んで戴き有り難うございます❗゜+.゜(´▽`人)゜+.゜
最近、ちょっと調子が悪いです。
昨日は半日寝て過ごして一時楽になりましたが、夜も怠くて寝てました。
多分、薬が抜けてるのが原因かなあって思ってます。
気分も最悪。
こうゆう時は何もする気にもなれないし、何をしても楽しく無いんですよね。
言っても仕方ないのですが、病気は嫌ですね。
健康は本当に宝です。




