モッカ村 着手
建物が大分崩れてしまったのでモッカ村再建を図る。だったらできるだけ近代化してもいいかもしれない。具体的にいえば上下水道の完備。これは絶対。従来の土壁なんてどこの野人やねん。
建材の工夫だろ。第一次産業から始める職業別の配置だろ。あれ、町の建築とか大学レベルで研究してるんじゃないだろうか。それだけ難しいものなのか。ちょと待って。
まず村の中心になる役場の設置でしょ。ああ、これは何にもないところには簡単だけど、もう既にある場合には難しいかな。もう耕作地も住宅地もあるからなあ。
うんうん唸っていると、マアルちゃんが駆けてきた。
「おじちゃん。人がいるよ。」
「まじか。村の人なのかな。」
「わかんない。」
「聞いてきてくれるか。」
「はーい。」
「助けてくれてありがとうごぜえます。」
言った男はみるからに見すぼらしい恰好をしていた。
どうしよう。どうしようもない気がする。情報収集には有利か。
「モッカ村にいたのか。」
「へい。」
「名前は。」
「ハッチ。」
「そうか。」
正直こいつ何なんと思っていた。役に立つのか。立たないのか。メリット・デメリット。ふむ。
「ハッチは村で何してたんだ。」
「村を守っておりました。」
「守る。守れてないじゃないか。」
「へえ。」
「飾りか。」
「…へえ。」
ハッチが初めて悔しそうな顔をした。
質問を続ける。
「悔しいのか。」
「へえ。」
「助けられたのか。」
「わからない。」
「そうか。」
「村人はハッチしかいないな。」:
「…へえ。」
「涙を拭け。」
「へえ。すみません。」
「いいから。」
「セシリアさん、来てくれ。村を立て直したい。」
「はーい。」
マアルちゃんも埋立地から駆けてきた。
「ハッチ。お前にしかできないことがある。」
「へえ。」
「村人の供養だ。」
「へい。」
「ここを見渡せる西の山に墓をつくれ。一人ひとりの物語を墓に刻め。お前しかできないからな。」
「……へ、へい。」
ハッチは駆けて行った。まあ後は何とかなるだろう。ハッチはこれでいいとして、あとは村の再建だ。
村の中心部にくる。寸分たがわぬ中心だ。よし、ここを中心として縦横にメインストリートをひこう。間にある建物は全部ぶっ壊そう。その方が効率がいいからな。
中心部に町役場を設置して、メインストリートに商店街。あとは住宅街と農業地区。これでいいはずだ。特産品を生み出して都市価値をあげるとかもあるけど、まずは地盤づくりから。
……ふと、視線をずらすとハッチが屍体を引きずっていた。
プロット達成率27%




