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本日も学園生活を満喫します  作者: 室町五丁目
5時間目

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33/35

もう面倒くさくね

 すったもんだの挙句、ようやく解放された俺らは、今日一日を反省すべく基地へ向かっていた。


「三次、今回は面倒くさかったな」

「確かに」

「発狂モンのババアには参ったな」

「DQNの子はDQNかぁ~」

「バカの末路はあんなモンだ」

「これからは相手見てやろうぜ」

「情けは人の為ならず、だな」

「……お前、意味違うぞ」

「そうか?」

「相変わらずバカだな」

「お前に言われたくねぇよ」


 イキがった輩が悪事を働いた。甘えん坊のマザコンが絡まれた。それを助けたら報復され、やり返したら警察に捕まった。

 根性無しが学校へ報告して我が校に連絡が来た。マザコンが告げ口をして発狂ババアが乱入した。そして俺らが極悪人に仕立て上げられた。

 どいつもこいつも1人じゃ歩けないオムツ野郎で、自分のケツも拭けないクソみたいな連中だった。

 こんな奴らの為に戦ったかと思うと、情けなくて涙が出る。


「なあ三次」

「何だよ」

「割れたDVDって元に戻んねぇかな」

「無理だな」

「ボンドでくっ付けてもダメか?」

「読み込まねぇだろ」

「あ~あ。堪能したかったなぁ~」

「また克己にお願いすればいい」

「くそぉ~。あいつらムカつくぜ」

「てめぇは、Bカップ警官で……」


 そんな事を言いながら商店街を歩いていると、前方から昆虫たちがやって来た。俺らの姿を見つけた途端、全員がイキリ立った。報復の報復だろう。

 沢山の虫たちに囲まれて中央を堂々と歩いている奴は、たぶん紺中のトップだと思われる。なかなかの面構えで腕っぷしもありそうだ。

 ただ、やっぱり昆虫は昆虫。脳みそは小さい。数に物を言わせて優位に立ったつもりだろうが、合計6人中ケガ人が4人。瀕死の奴らを従えて何がしたいのか。タイマンを張りたければ元気な2人で来ればいい。ケガ人は寝かせておくのが優しさである。


「お前ら、ウチの仲間を好き勝手にやってくれたらしいな」

「それはそれは。ご愁傷様で」

「今日は五体満足で帰さねぇぞ」

「だから、何?」

「ウチの中学なめんなよ」

「ところで君の名は?」

「紺中の桑形だ」

「ブハッ!」


 思わず噴き出した。


「おい友則。こいつ昆虫のクワガタだってよ」

「グハハハ。強そうな名前だな」

「昆虫界のキングオブキングじゃねぇか」

「ふ、腹筋がぁぁ」

「もしかして、隣に居るのは兜君だったりしてな」

「クワガタにカブト。無敵じゃねぇかよ」

「バッタ君にセミ君にテントウ虫君もいたりして」

「や、止めろ。もうお腹いっぱいだよぉぉ」


 調子っぱずれの態度に完全にブチ切れた桑形君は、鬼の形相で向って来た。

 もう報復の報復の報復はこりごりだ。このまま永遠の旅路になるのは面倒くさ過ぎる。


「どうするよ、友則」

「そろそろ本気出すか」

「これ以上は面倒クセェーしな」

「だな」

「どっちがやるかジャンケンで決めるか」

「それも面倒クセーよ」

「じゃあ、どうする?」

「2人で一緒にやろうぜ」

「おし。じゃあ行くか」

「三次。手加減すんなよ」

「言われなくても全力疾走だぜ」


 おっしゃぁぁ。こうなりゃトコトンまでやってやんよ。

 お前ら全員、故郷の森へ強制送還じゃぁぁーー!





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