↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強(仮)の幼女が行く!  作者: 津崎獅洸


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/6

4:アフームザー様


グリズリーの肉を祭壇に捧げるとスマホが通知を知らせる。


「信仰ポイントを二十獲得しました……上がった」

「毛皮も捧げましょう」


捧げられるとぴこんと通知した。


「信仰ポイント二十獲得しました……やっぱり気持ちの問題か」


ぽんと祭壇の前に誰かが立つ。


「俺の信仰を奪ったのはどこのどいつだ?」

「俺でーす!」


スマホを仕舞って手を挙げると怪訝な顔を見せられる。


「ん?神……ではあるか……亜神か……俺たちと違う。シュブニグラスと契約を?」

「その通り!」

「名前は?」

「アズマ」

「俺はアフームザー」


灰色の髪の男は俺を見下ろし、冷たく見た。


「何故俺の信仰を奪う?」

「そこにあったから」

「成程……まあ、どっちでもいいが……」


周りのトロールたちは膝をつきがくがくと震えている。


「ひっ……!アフームザー様!?」

「こんな卑小な村などどうでもいい。トロールも不潔だしな」

「ひでえや」


ちらりとハイトロールを見てアフームザーは首をかしげる。


「何故、ハイトロールがいるんだ?」

「俺が名前を付けたから」

「名前を付けたのか?馬鹿だな……縁ができると面倒だぞ?」

「いいだろ?信仰ポイントが欲しいんだ」

「はあ……まあいい。何か質問は?」

「アフームザー様は亜神ではないのか?」


彼は溜息を吐く。


「俺は邪神だ。この世界には善神という奴もいるぞ?」

「へー……例えば?」

「旅でもしろ。俺が教える義理はない」

「けちめ」

「じゃあな」


ふっと火が消える様に彼は消えた。


「じゃ、継続的に信仰してくれたまえ!」

「んじゃあ、ゴブリンの村に戻ります?」

「そうしよう」


ノシロとジェーナスと一緒にゴブリンの村に戻ると、矮躯のゴブリンが花を捧げているところだった。


「信仰ポイントを十獲得しました……ゴブリンの信仰が低い」

「怒らないであげてください。理解力が低いので、なにが起こっているか分からないのです」


ジェーナスの言葉になるほどと思った。

カラス以下の理解力か。

流石雑魚魔物の代名詞。


「そう言えば俺の外見ってどんなんだ?」

「白い髪に金の目の子どもですね」


鏡を作るとまじまじと見てみてる。

うっわまじでガキだよ。


木綿の服よりはいいだろうと、スーツを身に着け、髪をポニーテールにする。


「お、可愛い」

「可愛くなくていい」


スマホをスワイプしてステータスを見る。

技術ポイントが百から二百になっているということはレベルが百上がったのだろう。

ステータスポイントは二百あるので頑健さに百、腕力に百、放り込む。

じゃ、今レベルは二百五十か……。

数字を見ると成程、あっている。


「ガンガンレベル上げたいなあ」

「レベルなんてそんなに簡単に上がらないですよ」


ジェーナスはそう言うが俺はスマホを見せる。


「にひゃくごじゅう。なんですか?何の数字ですか?」

「今の俺のレベル」


ジェーナスは驚いた様子だった。


「バカな!なんで!?」

「ああ、お前はレベル三だもんな」

「む」


察するに、レベルを上げるのは本来困難なわけだ。

てことは、俺は外の人にあぼんさせられる可能性は低い。


「誰か、名前つけて欲しい奴いるか」

「アズマ様、魔物に名前を付けるのには、リスクが伴います」

「あー……アフームザーが言ってたやつか」

「魂を繋ぐ行為ですから、そう簡単にやってはいけません」

「でも、このままだとこの村、野獣からも守れないだろ?」


ジェーナスは口を噤んだ。


「この中でレベルが一番高いやつは誰だ?」

「はい」


矮躯のゴブリンが前に進み出る。


スマホをかざすと『ゴブリン。種族レベル二。戦士レベル五。保有スキル・なし』


「名前を付けてやろう」

「ありがとうございます」

「ペンサコーラ」


変化は劇的。

矮躯のゴブリンは背が伸び、180cmほどムキムキの筋肉に薄緑のつやぴかな肌。

服を作ってやり、それを着ているのを見て疑問を口にする。


「裸は恥ずかしいよな?」

「この身になると恥ずかしいですが、前の時はさほど……」


ああ、なるほどそれで毛皮を申し訳程度に着ているだけなのか。

剣を作って渡し、それから、小賢しい真似をする。


スキルが存在する魔法の世界。

ということは、魔法が込められたアイテムがあっても不思議ではない。

まだスキルを付与できない状態ならば、いい手がある。

それは、獲得経験値上昇EXを付与したアクセサリを作ってしまえばいいのだ。


その指輪を二つ作ってジェーナスとペンサコーラに渡す。


「これは?」

「指にはめるものだ。獲得経験値上昇EXを付与している。上手くいけば訓練でレベルが上がる」

「ん?」


剣を作って、ジェーナスに渡す。


「これで、ペンサコーラと剣の練習をするんだよ」

「そんなんでレベル上がるんですか?」

「上げろ」

「は、はひ……」


その間に森を切り開き、木材は薪にしていく。

少し肌寒い季節、ということは、この辺は多分寒くなるだろう。

せっせと薪を作りまくって神殿の傍に積み上げていく。


広場ができたら、そこに井戸を作る。

まあキッチンがあるから、別段必要性はないが。


「レベル上がったか?」


ジェーナスとペンサコーラの元に行くと剣戟は激しいものになっていた。


「おー」

「アズマ様」


ジェーナスが汗をかき、さわやかな笑みを浮かべる。

タオルを渡し、汗を拭くように言うと、ジェーナスはしゃがむ。

その隙に、スマホを向ける。


『ゴブリンキング。種族レベル十。戦士レベル六。保有スキル・なし』


今ので上がったな。


えー!?ちょろすぎー!このゲーム攻略法見つけちゃった♡


その時、ぱきんと金属音が響く。

ジェーナスとペンサコーラがつけていた指輪が砕けた。


「えっ」

「あれ、壊れちゃいましたね」


ジェーナスが地面に落ちた砕けた指輪を見る。


「成程、アクセサリ……いや装備には耐久度があるのか。だとすると」


獲得経験値上昇EX、耐久度上昇EXの指輪を二つつくり二人に渡した。


「これで何時間壊さずレベルを上げられるか試してくれ。あっちでな」


広場になった場所を指していうと二人はお辞儀をしてそちらに向かう。


「ジェーナスのレベルを上げてどうしたいんですか?」


ノシロの言葉に俺は笑った。


「限界を見たい」

「限界?」

「レベル上限撤廃がないと本当にレベルが上がらなくなるのか、見たい」

「なるほど。いい結果が得られると良いですね」


ノシロをもちもちしているとがいんという音共に剣の切っ先が目の前に落ちた。


「剣が折れました」


ジェーナスとペンサコーラがこちらに来ると眉を下げる。


「すみません」

「ああ、別にいいけど……指輪は?」

「まだ壊れないですね」


ペンサコーラにスマホを向ける。


『ゴブリンキング。種族レベル十。戦士レベル十。保有スキル・なし』


ジェーナスにスマホを向ける。


『ゴブリンキング。種族レベル十。戦士レベル十。保有スキル・なし』


「ふーん。やっぱりレベルが十で止まっちゃうのか。新しい職業はどうやってとるんだ?」

「ステータスオープン」


ジェーナスが隣にしゃがんでウィンドウを見せる。


「ここのタブで変えられそうですね」


職業の項目をタップすると一覧が出る。


「……得意な武器は?」

「えー……拳とか……あ、槍とかいいですね」

「じゃ槍使いとれ。んで、ペンサコーラ」

「はい」

「お前は何の職業にする?」

「えーっとこの鞭使いっていいかなって」

「森で?」

「……じゃあ、この狩人」

「弓と矢だな」


ポンポン作って放り投げる。

勿論、耐久力上昇EXをつけて。


「さ、思う存分レベル上げをしたまえ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。