素敵な1日と少女の過去
暫く寝てしまった後、昼前に少女が起きる。
「ん〜……っ!?」
ずっと抱き着いたままだったのか、目を開けた瞬間に驚きながら少年から離れた。
なんで、私、こいつに抱きついて…?!
そう思いながらも少年の寝顔を見詰めていると
少年が目覚めた。
「…やっと起きたのか。」
少年はそう言いつつ少女の頭を撫でる。
「ん…完全に子供扱いしてない?」
頭を撫でられると尻尾が嬉しそうにゆらゆら揺れているが、声色と顔はなんだか不機嫌の様子。
「だって見た目の割に子供じゃん。」
少し煽るように揶揄うと少女は
「この私を子供扱いするなんていい度胸ね!」
また、血を吸ってやる!と言わんばかりに首筋を見詰めている。
少年は少し怯えた様子で
「血を吸うのは勘弁してくれ…。」
ベッドから起き上がり距離を取りつつそんな事を言うと少女は
「次からは子供扱いしないでくれる…??」
と圧をかけながら言うと少年は勢いよく頷く。
それはそうとこいつは一体何歳なんだ…??と疑問に思う。
今朝の事もどこからどこまで聞いていいのだろう…。と悩みつつも口が先走ってしまう。
「アリアは実際、何歳なんだ?」
そう問いかけた途端アリアはう〜んと考えつつも
「500年…いや、500年以上生きてるかも…??」
自分でも分かってないのか疑問形に言うと
少年は500年以上…?!と驚いていた。
少年の予想を遥かに上回っていたのである。
「そのついでに1個聞いていいか…??」
そう言うと少女は
「なんでも教えてあげる…!!」
質問されるのが嬉しいのか少し楽しげにそう言うと
「…エリスってだれなんだ、??」
その名を耳にした途端一気に表情が曇り尻尾が下がる。
「どうしてその名を知っている…??」
口調も少し違う事に気付く。
少年はまだ踏み込んじゃいけなかっただろうかと思いながらも
「寝言を言ってアリアが寝ながら泣いてたから気になったんだ。」
そう言うと少女はこう答えた。
「エリスは…私の侍女だった人よ。」
あまり口にしたくないのか渋々と答えた。
それに少年はある違和感を覚える。
少年もその名の女性を知っているからだ。
気になった事は沢山あったが少女はあまり深入りして欲しく無さそうなのを察して
「そうか…よし、それじゃあご飯にするか。」
空気を変えようと少年がキッチンに向かう。
「え、貴方料理ができるの…!?」
少女がわくわくと期待の眼差しを少年に向け一気に尻尾がぴーんっと嬉しそうに立つ。
「少しだけな…味は保証できないが、何食べたい?」
少年はふふっと笑ってしまいそうにしながらも少女は
「じゃあ、じゃあ…オムライス!」
と意外な回答をした。
「わかった…オムライスな。」
そう言うと冷蔵庫から卵を取り出し出際よく調理をしていく。
その様子をるんるんとしながら見つつも席に座りながら待っている。
「まだかな、まだかな〜♩」
「よし、できたぞ〜!!」
そう言うと綺麗に象られたオムライスがテーブルに運ばれてくる。
「美味しそ〜…!!」
目をキラキラと輝かせ今までにない勢いで尻尾が揺れる。
「暑いから冷ましてから食べろよ。」
少年はその様子を嬉しそうに見ていて
「は〜い!いただきますっ!」
パクッとひと口食べると…チキンライスはバター風味で卵はケチャップがいい塩梅なのが分かる。
「…ど、どうだ、?」
少年は初めて人に料理を振る舞ったのか緊張しながらも聞いてみると。
「すっっっっごく美味しい〜っ!!!」
そう言うと美味しそうにパクパクと食べ進めて
「良かった…食べる時はゆっくり食べな」
少年も嬉しそうにしつつ自分も食べ進め
2人同時に「ごちそうさまでした!」と言ってはお皿を片付ける。
一問一答!ミニコーナー!!
Q.アリアちゃんは血液以外もいけるの?
アリア「人間と同じ食事もいけるがやっぱり血が1番…!!」
カナト「血も好みとかあるのか?」
アリア「血はもうカナトの血が1番甘くてフルーティーで美味しい!!」
カナト「…飲みすぎは勘弁してくれよ。」




