アリアとシロンの王城探索
エリスが新人執事と接触している裏で____
「私、やることがあるからじゃあね〜!」
そう言って部屋を出た少女。
「…ねぇ、シロンいる…??」
「いるよ!!」
ひょこっと普通の人達には入れない壁の隙間から出てきて
「少し、手伝って欲しいことがあるんだけど…。」
「まかせて!!」
念の為、シロンは隠しておいた方がいいよね…。
「リリックトリック」
そう小声で唱えてはシロンに
「私が話しかけるまで声を出しちゃだめ、話しかけても大声を出しちゃだめだからね…??」
「…うん、わかった」
同じように小声で話します。
そのままシロンを肩に乗せて城を歩いていき
はぁ…せっかく久しぶりにカナトと2人っきりで話せると思ったのに…。
感じたことの無い視線と微かな気配…。
小さい頃にも似たような感覚があってそれを話したら…。
「そんなの全然感じませんわよ?」
「きっと疲れていらっしゃるんですよ、今日はもうお休みになられてください。」
ってみんな言い切るし…少しくらい信じてくれたっていいのになぁ…
まぁ、今回はみんなを巻き込む気ないし、私一人でも十分そうだから言わないけど…。
そんな事を思っているとシロンがあっち!!と言わんばかりに左の何も無い壁を指さしています。
「ん……??」と壁の方を見ると感じたことの無い気配を感じました。
気付かぬフリをしては通り過ぎようとすると
気配がゆっくりと自分を追ってきている。
やっぱり気のせいじゃない。
「…シロンだけあの人を追ってきてくれる?」
そう小声で言うとシロンは
「わかった!!そのあとはどうすればいい?」
「その人が何かしだしそうだったらすぐに私の元に来て、むりはしないでね」
「うんっ!」
静かに肩から降りては壁側に行き見張っています。
シロンは元々ぬいぐるみなので気配が1ミリも感じられないのです。
「…さて、私は他の子達を作りに行きますか、」
欠伸をしては勝手にアルフィの部屋に侵入すると
「よかった…誰もいない、」
ほっと一安心してはシロンと同じサイズのぬいぐるみをいくつか持って部屋を出ていくと
「エリスはクロネコちゃんにするか…」
シロンと同じように自分の血液を入れると
黒猫の耳がぴくりと動き
尻尾がゆらりと揺れては
「ちゃんと動いてるようね、大丈夫…??」
声をかけられると目をゆっくりとあけて
「…わ、私は…大丈夫です!!」
おぼつかない言葉遣いで話してはゆっくりとふらふらとしながらも立ち上がり
「貴方が私のご主人様ですか…??」
「うん、作ったのは私なんだけど…守って欲しいのは私じゃなくて…クラシックメイド服を着ているエリスっていう人を守って欲しくて…。」
「わかりました!!
では、私にお名前をつけてください!!」
「うーん…じゃあ、シティなんてどう?」
「とても素敵な名前…!!
ありがたく頂戴致します!!」
凄く嬉しそうに微笑んでは
「その、エリスさんって人は…どこに居るんですか?」
「私が連れていくから部屋まで案内してあげるね」
ふふっと微笑んでは「リリックトリック」と唱えて同じように部屋まで運んで行きます。
「貴女はエリスと似ていい子だからすぐに気が合うよ」
「本当ですか?よかったです…!!」
にこっと微笑んでは部屋につき
「いまは部屋にいないかもしれないけどもう少ししたら戻ってくるはずだから待っていてね」
「戻ってこなかったら私のとこへ来て」
部屋の中に入ってはベッドにシティを置き
「わかりました!!」
「じゃあ、私は第二客室にいるから…夜は第一客室にいるけど…。」
「はい!!」
そう言って少女は部屋を出ると
「よし!つぎ作りに行かなきゃ…!!」
つぎは…シロンと似たようなココア色のくまのぬいぐるみあったし…その子はアルフィに………。
そう意気込んで考えているとシロンが慌てて
「アリア様〜!!!!!!!!!」
と叫びながら廊下を走ってきます。
「シロン…!?」
シロンが戻ってきたということは何かあったということ…。
何があったの…??
そう疑問に思いながらシロンを優しく手のひらに乗せて持ち上げました____




