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エリスと出会い

あの楽しい夜から翌日____

「…あれ、私…あのあとどうしたんだっけ…。」

少女が目を覚ましては起き上がろうとすると

「……。」

すやすやと幸せそうに眠っている少年の姿がありました。

「……っ!?」

なんでカナトがここに…!?

っていうか…ここ、よく見たら客室…。

寝る前の記憶が全くない…どうしよう、本当に何も覚えてない!!

どうしても記憶に無くて慌てていると

「…起きた?」

少年が目を覚まします。

「あ、か、カナト…私、なんでここに…??」

「覚えてないの〜??

俺の部屋に来たと思ったら急に襲ってきたんだよ」

ニヤニヤしていて

「おそっ……!??!!!」

顔真っ赤で慌てたり焦ったりしていると

「ごめんごめん…冗談だよ」

クスッと笑いながらそう言う少年を見ては

「もう!!そんな事言ってるとほんとに襲っちゃうぞ…!!」

少し怒ってはそのまま追いかぶさり

「出来るもんならどうぞ…??」

少し挑発をすると

「……だいすきっ」

そう耳打ちすると

「っ……!?」

顔真っ赤で耳打ちされた所を手で押えては困惑していて

しばらくその状態で固まって沈黙が続いていると

「って言うとでも思った〜??

ざんね〜ん、告白の返事はまたこんど!」

煽るようにクスクスと笑いながらベッドから降りて

「私、やることがあるからじゃあね〜!!」

流れるように部屋から出ていく少女をぽかんとしながら見ては

「ほんとにまじで…。こっちの気も知らないで…。」

怒りと恥ずかしさと照れが色々と押し寄せてきます。


一方その頃、エリスはと言うと…。

「はぁ…。時々、アリア様方が羨ましく思います…。」

溜息をつきながら王城を他のメイド達と掃除していて

「あら、でも、いいじゃない、主人が幸せそうにしているだけでも私たちは充分幸せでしょう?」

「それはそうですが…。やはり、私も殿方を見つけてみたいものです…。」

一度も恋に落ちた事がないエリスにとって恋愛とはそれほど楽しく嬉しく幸せなものなのか気になるようで…。

「そうは言われてもねぇ…あ!うちの執事なんかどう?たしか…ちょうど貴方と同い年ぐらいの子が居たわよ」

「…どんな人ですか?」

「最近、入ってきた新人なんだけど…メイド達からは美形だと大人気なのよ」

「なるほど…そうだ、こんな話ご存知ありませんか?」

耳打ちで噂の件について話すと

「確かに急に流れ始めた噂は気になるし、知ってはいるけど…。」

「あれ、一部は事実でして…。

そのうち、証拠となるものが出回るので…。」

そう微笑んでは

「では、私はこれで…。」

「あ、ちょっと……。突然戻ってきたと思えば…。」

「新人さんには少し興味があります…。決して、決して下心などはなく……。」

独り言をぶつぶつ言いながらもよそ見しながら歩いていると

「きゃッ……!!!!」

角からやってきた男性とぶつかってしまいました。

「あ、大丈夫ですか?お怪我はありませんか!?」

慌ててエリスに手を差し伸べる

「えぇ…ありがとう…。」

手を取っては立ち上がると

目の前には水色の透明で綺麗な髪の毛。

瞳はアメジストのような綺麗な紫色で執事の格好をしていました。

「……。」

さすがにエリスでも見蕩れてしまうほど美しい彼はエリスが探していた新人さんでした。

「…どうかしましたか?」

「い、いえ、何も…。

あの…お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」

「はい、先日、このお城の執事に任命された

デイトリッヒ・ミルドッグと申します。」

所作一つ一つが洗礼されていてとても綺麗な身のこなし。

「デイトリッヒ様ですね…私はアリア第一王女殿下の専属メイドを務めているエリス・リワースと申します。」

「エリス様ですね、気軽にリヒトとお呼びくださいませ。」

「では、リヒト…私はこれで失礼いたします。」

綺麗なお辞儀をしてはその場を去り

「どうしてわざわざミルドッグ家が……。」

どうやらなにか急いで隠し部屋に向かっている模様です。

一方その頃____

王室で作業をしている王様の姿がありました。

するとそこへ誰かがノックをしては

「失礼致します。」

「どうした、いま仕事中なんだ、後にしてくれないか。」

「少し、お話したいことが…。」


「なんだと!?こんなことをするやつはあの二人しかおらん!!

探し出して捕まえろ!!!」


王への計画は、何者かによって知られてしまっていた。

……味方の中に裏切り者がいるのか。

それとも、別の誰かが動いているのか____

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