閉ざした感情と過ちと__
強制送還されたあと、少女はいろいろな疑問や、思い、少しの嫉妬と憎しみを抱えていた。
けれどこんな事を思ってはいけないと自ら感情をシャットダウンし、もう少女の表情も、希望に満ち溢れた瞳も消えていた。
「…………。」
このまま…何も無くなって…消えちゃえば…。
お父様も…きっと…喜ぶはず……。
「ファイアアルケミスト。」
そう唱えると一気にお屋敷が燃えていき
少女の翼も尻尾も燃えていました。
最初からこうすれば…よかったんだ。
あんな血の匂いに惑わされずに。
「ばいばい。みんな。」
そう呟き、少女自身が燃える直前____
「アリアお嬢様!!!!!」
そう必死に叫ぶエリスの姿がありました。
「エリ…ス……??」
熱さと煙で意識が朦朧としながらもエリスを見詰めて
「何をやっているんですか!!」
「こんな終わり方をしてはいけません!」
涙を零しながらも必死に炎を消そうと消化器を巻き
少女の炎もなんとか水で消化します。
「…どうして邪魔するの…?」
「せっかくいま楽になれると思ったのに…。」
そう言う少女はまるでお人形かのような無表情と目つき。
そんな少女を見ては抱き締めて
「アリアお嬢様は本当にこれでいいんですか!?」
「こんなところで!誰にも見つからない場所で!!」
「っ…まだ、アリアお嬢様を必要としてる人達だって沢山居るんですよ…。」
泣きながらも必死にそう伝えるエリスを見ては
「…そんなの分からないじゃない。」
「こんな事を平気でやる子なんか…もう誰も…。」
「それに見たくはありませんか…?
今まで酷い仕打ちしかしてこなかったあのお方がどん底に突き落とされる瞬間を…。」
少女の目を見てそう言ったあと、少し少女の瞳が輝きます。
「そんなことできるの…?」
少しの期待と希望と…憎しみと怒りを抱いてはそんな事を聞くと
「はい。もう既に準備はしております。
女王陛下も、アルフィリアお嬢様も…カナト様だって賛成しております。」
「あとはアリアお嬢様、貴女だけです。
アリアお嬢様はどうなされたいですか…?」
そう優しく問うエリスを見て少し、沈黙が続く。
色々な感情と自分の想いに向き合うと…
「私はっ……復讐したいっ…今までされたことをぜんぶっ…ぜんぶ倍にして仕返しがしたい…!!!」
涙が零れ溢れながらもちゃんと自分の気持ちを話す少女を見たエリスは心底ほっと安心し
「なら、もう一度魔界に行きましょう。
アルフィリアお嬢様もカナト様もお待ちしております。」
そう優しく微笑んでは少女の涙を拭う。
「…こんなところ、カナトに見られたら怒られちゃうかな。」
「きっと、怒りながらも治してくださいますよ。」
とふふっと微笑みながら話していて
「本当にエリスはなんでも知ってるんだね…。
エリスには隠し事できないや。」
そう話しながらも異空間を広げては再び魔界へと行きました___




