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望まぬ再会と憎しみ。

突如として現れたアリアの妹

アルフィリア・ロイヤル・リーファ。


アリアは知らない様子だが、アルフィリアは知っている様子です。


「…どうして、私なんかの事を知っているの?」

私はこの子を知らない、この子が産まれた時には既に私はいなかったはず…。

なら、どうしてこの子は私のことを知っているの…?

そう思うと怖くて震えました。

彼女が何を考えて、どうしてこの子はこんなに無邪気で可憐なのか…。


そんな少女とは裏腹に彼女は純粋無垢の眼差しで

「わたくし、お姉様のことはエリスさんから聞いていましたの!」

「エリスさんはお母様にお姉様の報告をしに、

こちらへ戻ってくる度にわたくしに何度も、何度もお姉様のお話をしてくださったんです!!」

キラキラに目を輝かせながら少女を見詰めて

「お姉様は昔は可憐で美人さんで優等生だったってのも聞きましたし、理由は分からないですけれど、無邪気な子供のようになってしまわれたところも可愛くて可愛くて!」

と早口で語り出すと

少年は隅っこで「うんうん」と頷く。

すると彼女はぬるっと少年の方を見てはぎゅっと詰め寄り

「貴方がお姉様のフィアンセですわね!!

よくも、お姉様を誑かして!!」

「お姉様はぜっっっったいに渡しませんわよ!!」


「ア、アルフィリア…落ち着いて…。

まだ、その人とは何もないから!!」

少女は彼女に圧倒されつつ慌てていると

少年は

「お初にお目にかかります。

アリア第一王女と婚約を望んでいる如月カナトと申します。」

礼儀正しくお辞儀をしては挨拶をすると

「か、カナト!?カナトまで何を言い出しているんだ…。」

顔赤くしてあたふたしていると彼女はその挨拶に狼狽え

「な、なによ、随分とまともな人ね…エリスさんから聞いていた情報と違うわ。」


すると部屋の外から

「なにごとだ!!」と言う声が聞こえてきました。

少女はその声を聞いただけで震え始め

扉が開き、両脇に騎士を連れた王の姿が見えます。

王の姿を見た途端、少女は固まり、その場から動けなくなってしまっていました。

トラウマと王の重圧を感じ息が上がる。


どうしようどうしようどうしよう

なにか話さなくちゃ。

でも何を?あ、そうだ、カナトに魔法を…。

…あれ、何も動かない。

それにどうしてこんなに息が上がっているの…?

これじゃ何も話せないっ……。


突然現れた王に心と頭が追いつかず過呼吸になりかけている少女を見ては

「まだ、息絶えていなかったのか!

どうしてお前がここにいる!!

ここはお前がいるべき場所ではない!さっさと人間界に帰れ!」

悍ましい程に、声を荒らげ実の娘に接する態度では無いのが一目でわかる。

すると少女の腕を痣になるほど強く掴んでは引っ張り人間界への

転移魔法陣の所まで連れて行こうとします。


少女は何とか一生懸命に

「いや!!離して下さい、お父様!!」

と何とか抵抗しようと必死に暴れると

「うるさい!お前にお父様と呼ばれる筋合いもない!」

それでも暴れ、抵抗し続ける少女に

王は少女の頬を乱暴に掴み

「黙れ。」

と低く吐き捨てる。

少女はその眼孔と声と痛みに何も出来なくなり

「っ…………。」

そのまま引き摺るように連れて行こうとすると

少年はその様子を見ては恐怖で一歩も動けず、

必死に見つからないようにとカーテンに隠れることしかできず居た。

その様子を見てアルフィリアが

「お父様!お待ち下さい!!

実の娘になぜ、そのようなことをするのですか!」

慌てて王の腕を引っ張り引き留めようとします。

「お前にはお見苦しいのを見せてしまったな。

この不法侵入者はすぐに追い出してやるからな。」

そう優しく言っては彼女に頭を撫でている様子を見て少女は更に困惑しました。


自分の時とまるで態度が違う。

なぜ、こいつにはこんなに優しい顔をする…?

どうして…どうして自分だけ…。


少女はぷつんと何かが切れたように考える事を辞めた。

そのまま転移魔法陣の場所まで連れていかれ、最初に住んでいたお屋敷に少年を1人、魔界に残したまま

戻されてしまいました___

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