甘い血と必然的な出会い 後編
少年は少女の家に強引に連れていかれ
段々と道無き道を進み
家の前に着く。すると少年は驚いた
「こんな豪邸がこんな森の中にあったなんて…。」
家の外観はまさにお金持ちが住まう別荘のよう。
森の中に煌びやかな…まるで童話の中のお姫様が住まうような家だった。
唖然としている少年に少女は
「遠慮せずに入ってよ、ここは私達のお家だから!!」
アリアの家の中はシャンデリアや見慣れない肖像画
それと幾つもの部屋があった。
カナトは周りを見渡し尽くし目をキラキラと輝かせながらもどこか緊張している様子。
「なぁ…本当に入ってきてよかったん…だよな?」
少年が不安そうにしながらもそう言うと
「うんっ、だってここには私しかいないから…自由にしていいよっ!!」
少年の目には少女が凄く嬉しそうに…まるで人を招き入れたのが初めてかのようにはしゃぎながらもその笑顔はどことなく儚げで寂しそうに映っていた。
「自由にって言われてもな…高そうな物ばかりで気を楽にできないんだが…。」
それを聞いた少女が閃き
「じゃあ、これならどう?」
と言った途端に指を鳴らした瞬間
一気に部屋の内装が変わり、一般的なインテリアと少し洒落た装飾。
少年は驚きはしたもののやはり只者では無いと再確認した様子。
「これなら落ち着いて話もできるな…。」
ふぅ…と溜息を着いたあとソファに座る様子を見ていた少女は少年があまり驚いていないのに驚いていた。
「どうしてこれを見ても驚かないの…!?」
少年は当然と言わんばかりにこう答えた
「だって隠せてないんだよ…その大きすぎる翼と尻尾。」
誰も居ないのに勝手に用意されていた紅茶を優雅に飲みながら翼と尻尾を指差した。
少女は少年よりも遥かに驚いていた。
普通の人間には見えないよう魔法で隠してあるはずの翼と尻尾をどうしてこの人間が見えているのかと。
「なっ…こ、これは母上から教えてもらった大切でしっかりとした魔法なはず…!!」
驚き、戸惑いながらも反論すると少年は
「他の奴は気にしていないだけでもしかしたら他の人間にも見えていたかもな…」
その様子を見ては余裕そうにクスッと笑うと少女は翼と尻尾を隠す事を辞めた。
「…その様子だとカナトは人間じゃないみたいね?」
するといきなり少女は少年に近寄り首筋の匂いを嗅ぎ始める。
「っ…何をしている…離れろっ!」
少年は少女を引き剥がそうと抵抗する。
「正体がバレたらもうこっちのもん…いい加減、我慢の限界なの。」
そう言うと少女は赤い瞳を輝かせては少年の首筋を噛み血を吸う。
「っ……!!!」
少年は首筋を噛まれると力が抜けたのか抵抗を諦めた。
少女は久しぶりの美味しい血液と嬉しそうに尻尾を振りながら吸い続ける
「…この血、今までのよりも数倍美味しいっ、」
調子に乗って吸いすぎてしまうと同時に少年がふらふらと少女に寄り掛かるように倒れてしまう___
ミニコーナー
ここではキャラ一人一人が質問に答えてくれるミニコーナーです。
Q.アリアの好きな場所はなんですか?
アリア 「自分の家が1番ね!
侍女が買ってくれた唯一のお気に入りなの!
だから、日中はほとんど家に居るっ! 」
次回もお楽しみに




