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甘い血が導く先は___  作者: 姫宮 りりあ
第一章 血が結んだ出会い
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甘い血と必然的な出会い 前編


夜風が銀色の髪を揺らす。

 月明かりに照らされた街の上を、一人の少女が飛んでいた。

 黒い翼。

 赤い瞳。

 そして口元に覗く小さな牙。

 吸血鬼族の王家に生まれた少女――各務原アリア。

 もっとも、人間たちにはその翼も牙も見えていない。

 幼い頃に施された認識阻害の魔法によって、彼女はただの少女にしか見えないのだから。

「暇だなぁ……」

 アリアは大きく欠伸をした。

 今夜も退屈だった。

 街を飛び回っても面白いことはない。

 いたずら相手もいない。

 美味しい血にも出会えない。

「むぅ……」

 頬を膨らませたその時だった。

 ふわり、と。

 風に乗って何かの香りが届く。

 甘い。

 けれど甘ったるくはない。

 今まで嗅いだことのない、不思議な香り。

「……ん?」

 アリアの赤い瞳が細くなる。

 次の瞬間。

 尻尾がぴんっと立った。

「この匂い……!」

 胸が高鳴る。

 本能が騒ぐ。

 吸血鬼としての本能が。

「美味しそうな血の匂い…!!」

 そう叫ぶと同時に、アリアは匂いのする方向へ飛び出した。

 その先にいる少年が、自分の運命を大きく変えることになるとも知らずに――。


ここは現代___とある真夏の日の図書館。

1人の少年がせっせと退屈そうに勉強をしていた。

「…毎日これでつまらないな。」

欠伸をしながらも勉強をしていた所に1人の少女が話しかけた。

「ねぇ、キミ、暇なの…??」

急に声をかけられ唖然としながらも少女を見詰めた。

するとそこには微かに普通に生きていても見ないような翼と尻尾が見えていた。

それを見兼ねた少年はこう言った。

「暇だけど…何か用?」

もしかしたらこの少女は退屈していた毎日を変えてくれるかもしれない。

そう思うと同時に口が先走っていた。

そう言った後、少女はこういった。

「暇なら私と散歩にでも行こうよ…!!」

無邪気な笑顔でどことなく信用出来ないような雰囲気を醸し出しながら言う少女に少年は少し呆れたように

「楽しませてくれるならいいけど…」

こう言った途端、少女は嬉しそうに

「やったぁ…!!」と元気にはしゃぎ始め

すると周りの人達の冷たい視線が一気に2人に向く。

図書館では静かにというマナーを知らない少女は首を傾げるも少年は必死に

「静かに…!!」と小声で注意をしたのちに少女の手を引っ張っては図書館をあとにした。

少年はふと気付き、少女に名前を聞く。

すると少女はこう答えた。

「…私は各務原アリア、アリアって呼んで?」

少し、間があったのが気になるが試しにアリアと呼んでみる。

すると少女は嬉しそうにしながらも

「キミの名前は?」と訪ねた。

嬉しそうにしている少女を見た少年は思わずふふっと笑ってしまいそうになりながらも

「俺の名前は如月カナト…気軽にカナトって呼んでよ。」

と答えると

「カナトくんってば…笑いすぎじゃない!?」

少し怒っているかのように言いながらも自分もあははっと笑ってしまう。

そこで笑いが収まった少年は聞く

「それで…どこに行くの?」

少女は特に意味もなくこう答えた。

「私の家に来てよ!」

いきなりそういう少女を見ては少年は困惑しながらも少女に無理やり連れられ家に来てしまう___

キャラ紹介。

各務原 アリア

推定年齢 500歳ほど。

詳細 不明

種族 吸血鬼

能力 不明

過去 不明


名前 如月 カナト

年齢 17歳

趣味 読書

種族 人間

過去 不明

能力 不明


2人の見た目

各務原 アリア

銀髪に赤い瞳

服装は現代ではよく見ないゴシック系で可愛らしい服装。

見た目は気品に満ち溢れた大人にも見えるが、話すと一気に雰囲気が変わる。


如月 カナト

・黒髪ウルフで青系統の瞳

・服装に関しては無頓着で常に同じようなパーカーやスニーカー等を着用。

・優等生ながらもちゃっかり左耳にはピアスをしている。



不明な所は物語の中で明らかに。

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