夏祭りの約束と準備___
少年が学校に行っている間、掃除と洗濯をし終わったあと大人しく少年の部屋で待っていました。
「まだ、帰ってこないのかなぁ…。」
部屋を見回す。
ふとクローゼットを見る。
「……あ。」
何か思いついたかのように立ち上がっては
「そうだ!!」
「これで寂しくない…!!」
一枚は自分で着て、山積みになった少年の服に埋もれては匂いで安心したのかそのまま眠ってしまい
「ただいまー…。」
「って…あれ?寝てんのかな…。」
少年が帰宅するとお出迎えは無く
着替えようと部屋に行こうとドアを開けると___
少年の服を着て、その服に埋もれて幸せそうに眠っている少女の姿がありました。
「っ……。」
その様子を顔を赤らめながらも無言でカシャッとスマホのカメラで撮っては耳元で
「起きなよ、アリア。」と囁くと
「ひゃっ…!?」と少女は顔真っ赤で驚いては飛び起きます。
「はぁ…。いい加減、俺の身にもなってくんない?」
呆れたように溜息をつきながらもそのまま着替え始め
「え…あ、こ、これは、その…。」
「だって…寂しかったから…。」
慌てながらも言い訳が思い付かず顔真っ赤になっては服で顔を隠し
「まぁ、いいけど…。」
「ていうか、そんなに俺の匂いが好きなの?」
着替え終わってはそう聞くと
「うん!だって、すっごく安心するし落ち着くから!!」
と満面の笑みでそう言います。
「ふ〜ん…俺以外の匂いには?」
少し嬉しそうにしつつも何かを探るように聞くと
「え…うーん…。カナトの匂いじゃなきゃいや!!」
しばらく考えたあとそう言うと
「…そうか。」
と嬉しそうにしながら
「…じゃあ、その…明日、夏祭り…行かないか?」
少し緊張しつつもスマホに送ってもらったチラシの写真を見せて
「!!行く!!絶対いく〜!!」
「夏祭り、1回行ってみたかったんだよね〜!!」
と目を輝かせては尻尾を嬉しそうに振り
「しかも、カナトと2人きりで行けるなんて〜!!」
大騒ぎでそういうも少年は
「…まるで、デートだな?」と不意に言ってみると
「…でーとじゃないの…??」
ときょとんとした顔で見詰めてきます。
「え…??」
お互いきょとんとしては固まってしまい…。
しばらくしてお互い顔真っ赤にさせながら
「アリアがいいなら…夏祭りデート…にするか…??」
「う、うん…カナトもいいならそれで…。」
切り替えなければと少年が
「よし!こうなった分、とことん楽しませてやるからな…!!」
「カナトといると充分楽しいから嬉しい…!!」
「屋台の物も出来るだけ買ってやる!!」
「やったぁ!!わたあめに〜…りんご飴に〜…ヨーヨーに〜…」
「さすがに…そんなにたくさんは買えないけどな。」
「え〜…ケチんぼ!」
「あ、そんな言葉覚えてきちゃだめ!」
そんなこんなでその日の夜____
いつもと同じように「おやすみ〜」と同じベッドで横になり…。
少女はぐっすり寝ているかと思えば…。
あぁ〜〜〜〜!!!
どうしてあんなこと…どうして…!
どうしてデートだなんて行っちゃったのかしら…。
あ、明日…とりあえず浴衣はどうにかなるとして…。
髪型はどうしよう…エリスはもう居ないし…。
私のばかばか!!大馬鹿者〜!!
ほんっといつもいつも…。
これが最後になるかもしれないのに…。
一方その頃、少年は____
あ〜!!俺のばか!
ちょっと探るつもりが…こんな大事になるなんて!!
それに…向こうはデートだと思ってくれてたって事だよな…。
それってつまり…ワンチャンあるんじゃ…。
いやいやいやいや…無いだろ!
さすがに自意識過剰すぎる!
にしても…俺の服であんなことしてたなんて…。
さすがに可愛すぎるだろ…諦めるにも諦められないじゃないか!
少年は少年で眠れない夜を過ごしていた。
―――そんなこんなで翌日―――
少女はあのあとぐっすり眠れた様子だが…。
少年は一睡も出来ていなかった。
「はぁ……。」
めちゃくちゃ意識しすぎて寝れなかった。
それに比べて…幸せそうに眠りやがって…。
人の気も知らないで…。
…夏祭りに行ったらもう伝える機会はないかもしれない。
この気持ちを伝えて次こそは吹っ切れるようにしなきゃ…
だから…せめて……。
「これぐらいしても許されるよな…」
そう呟いたあと少女に何かをしては起き上がり
そのあとしばらくして少女は目覚めます。
「ん〜……。」
まだ眠そうにしながら顔を洗おうと洗面所に行き
鏡を見ると…。
「……!?!?!!!!???」
尻尾がピーンっと上にあがり何かに驚いては目が覚めたのか慌てて少年の所に行きます。
「ちょっと…こ、これ!!」
「これ、なに!!?」
リビングでゆっくり珈琲を飲みながら
「虫にでも刺されたんじゃないの〜…。」
「絶対違うから!!っていうか寝ている間にこんなっ…。」
少女が顔真っ赤にしては慌てている様子を見ながらも
「…そもそも毎日のようにこんな生活続けてて我慢出来るわけないだろ…。」
「そ、それはっ…。」
「ごもっともです…。」
そう言われて少し落ち着いては再び顔を洗いに行き
「…これは私がいけないのか、??」
しばらくお風呂入っても消えない奴じゃん…。と思いながらも首筋に手を当てては
「っ……。」
顔真っ赤にしつつも嬉しそうにしていて…。
「髪型変えれないじゃん…。」
嬉しそうにぼそっと呟いた…。
夏祭りまで残りあと数時間____




