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侍女の正体と今後___後編

あっという間に少年の部屋に戻ってきたあと

「おかえり!!」と少女は真っ先に少年の方に抱きつき

「…あ、あの、アリア…俺じゃなくて、」

そういった後ちらっと横目でエリスを見ると

「お嬢様、私には…??」と笑みを浮かべながらも圧をかけ

「エリスも……」少し圧に怖がりながらも強く抱き締めるとエリスは凄く嬉しそうに少女の頭を撫でて

「…なぁ、少し聞きたいことがあるんだが、」

そう、エリスを見ては少年が言うと

「えぇ、何なりとお聞きくださいませ。」

「…エリスは…天羽エリスか?」

息を呑んで思い切って聞くと

「天羽エリス……ですか。」

「その名で呼ばれることもあります。」

「ですが、あなたが知る"天羽エリス"と、私が同じ存在とは限りませんよ。」


一方少女は

「そんなのうそ!!私にはエリスの気配がわかるのよ!!」

「毎回、カナトが学校行くたびに気配してたもん!」

必死にエリスを見詰めながらそういうとエリスは

ふふっと笑ってしまいます。

「お嬢様には隠せないかもしれませんね。」

ボソッと呟いたあと

「いずれ、分かりますよ…

それにお嬢様達のことは全部私に筒抜けですから…。」

そう言うとエリスはまたどこかへ消えてしまいました。

少女は「あ…、行っちゃった…。」と寂しげにしながらも

「でも、また会えるかもだしな…気長に待つか!」

と会えた事を凄く嬉しそうにしていて

「それに今はその…。」

「俺が居て、寂しくないだろ…??」

少年は頑張って少し寂しさを紛らわそうと少女を抱き上げ

「うん!今はカナトが居てくれるから安心する!」

満面の笑みで言ったあと

「そうか…。」少年は凄く嬉しそうに微笑む。

すると少女は「あ……。」と何かを思い出したのか表情が曇ってしまう。

「…どうした?何かあったか?」

心配そうに少女を見詰めていると

「…先に話しておくことがある…。」と少女少し真剣な顔をして言います。

「どうした、そんな改まって…。」

「…魔界に行ったあと、もう、ここには戻って来れないかもしれない…。」

表情がさらに曇り、声を震わせながら少女はそう告げた。

少年は何も言えず、ただ少女を見つめる。

重い沈黙が部屋を包んだ。

「え……? なんで……。」

「魔界に行ったら本来やらなければいけない仕事があるんだ…。」

「一緒に魔界には行けても…カナトは学業があるし、友達だっているだろう…??」

「人間界にはちゃんと帰すから…。」

少し口調がいつもと違う様子で少年はその様子を見ては「勝手に諦めるなよ!!」

「俺だって…何も出来ない訳じゃない!」

「それに言っただろ、夏休みがあるって…

その間に何とかすれば…。」

そう言う少年を見て少女は泣きそうになるも堪えては

「それは無理だ!

だって……だって私は…王族なのだから…。」

少年の表情も曇っていき

「王族って…それってつまり、ほんとにもう二度とこっちには来れないってことか…??」

「そうだよ。だから……。」

「夏休みの間だけでも……。」

「カナトと、たくさん思い出を作りたい。」

無理しているかのようににこっと微笑み

「っ…。そうだな、そうするか。」

少年は切り替えようと思っていた事を言うのを辞めた。

少年が想って…やっと気づけた感情は…想いは、

少女に伝える事はもうないだろうと…

少年はそう悟った。

だが、この夏休みで運命が大きく変わる事を

2人はまだ知らない___

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