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甘い血が導く先は___  作者: 姫宮 りりあ
第二章 吸血姫の記憶
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侍女の正体と今後__前編

ありえない…どうして___


困惑しつつも色んな感情が溢れ出し泣いてしまいます。


「アリアお嬢様…只今、戻って参りました。」

「アリアお嬢様のお世話係兼、メイド。

エリスと申します。」

その様子をふふっと微笑みながらもクラシック系統のメイド服を身にまとっていて、両手でスカートを広げながらもとても綺麗なお辞儀をしたあとにこっと微笑む


「っ……エリス、今までどこに行っていたんだ!!」

「この私をっ…、私を一人にさせておいてっ…、、」

言葉にならない。

驚きも、嬉しさも、寂しさも。

押し込めていた感情が一気に溢れ、少女の瞳から涙が零れた。

すると飛びつくように抱きつき

「全く…相も変わらず、お嬢様は泣き虫で寂しがり屋さんですね。」

と優しく抱きしめながらも頭を撫でて。


そのとき、少年は____


「あ、あの〜…一応、俺も居るんだが…」

と気まづそうにしつつも声をかけすると少女が

「わかっている…カナトもありがとう…。」

そう言いながらも少年にも抱き着きます。

「…エリスさんが見てるのに、お構いもなく抱きついてくるんだな…。」少し恥ずかしそうにしつつも優しく頭を撫でているとエリスは少し怖い笑みを浮かべながらも少年をじっと見ています。

「っ………。」

「な、なぁ、アリア、そろそろいい加減離れてくれないか?」

笑みに気づいた少年が少女を引き剥がそうと必死に抵抗し少女は

「いやだ!もっとこうしていたい…!!」

更に密着していると

「アリアお嬢様、少し、くっつきすぎではありませんか?」と笑みを浮かべたままそう言うと

少女はエリスの笑顔を見た瞬間、小さく肩を震わせた。

「……た、たしかに、そうだな。」

名残惜しそうに少年からそっと離れる。

「ふぅ……。」ほっとしたように少年が溜息をつくと

エリスは少女に

「アリアお嬢様、申し訳ありませんが少し、2人きりでお話したいことがあります。」

「どうかお席を外すことを許可していただきたいです。」そういうエリスを見て何かを察したのか

「いいぞ、ただし、すぐ戻ってくるんだぞ!!」

そう言うとアリアはまたベッドに入ってはエリスと少年はエリスの魔法で別の場所に移動し

エリスは少年にも挨拶をする。

「お初にお目にかかります。アリアお嬢様のメイド、エリスと申します。」

同じように挨拶をすると

「…俺の記憶が正しければ初めてには思えないんだが…。」ボソッとそんなことを呟く。

聞こえてはいたもののエリスは無視して

「アリアお嬢様を助けてくれたり、お世話をしてくれてありがとうございます。」警戒しつつも御礼を言うと

「いえいえ…俺の方こそ、お互い様というか、なんというか…。」

「アリアにはたくさん貰ってる気がするから…。」

そう言ったあとエリスは少し安心したように

「本当にお嬢様は変わられたのですね…。」

「え…??」と困惑したように首を傾げ

「私が仕えていた頃は、本当に子供のように駄々を捏ねたり、甘えたがったり…頼み事が多かったのに…。」

ふと、疑問に思ったのか少年は

「そういえば、吸血鬼って何歳から成人なんだ?」

「えっと…一応、100歳頃で成人です。

なので…今のお嬢様のご年齢を人間で例えるなら…。」

「例えるなら…?」

「30代のようなものですね。」

「さんじゅ…!?」

それを聞いて唖然としつつ

「まぁまぁ…アリアはアリアだもんな。」と言い

「…カナト様はアリアお嬢様をどう思いますか?」

急にそんな質問をしてきます。

「どうって…普通に、可愛いし、癒されるし…血を吸う時はちゃんと吸血鬼って感じがして…かっこいい所もあるしな…。」

「それは私も存じておりますが…500年以上生きてきてあれほどまでに幼稚になられてしまったことについてです。」

「…前はあんな風じゃなかったのか?」

「そうですね…前はもっと大人びている雰囲気でしたよ。」

「…まぁ、子供っぽいアリアも、ちゃんと大人やってるアリアもどっちも好きだな…。」

大人びているアリアを想像しながらもそんなことを言うと

「そうですか…なら、本当に私の選択は間違いではなかったようですね。」

とてもほっとして安心したようにそういうと少年は

「それはどういう…??」

「さて…お嬢様のところに戻りますよ。」

「そうだな…。」

疑問に思いつつもそう言ってはエリスの指がなると共に元の場所に戻り____

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