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甘い血が導く先は___  作者: 姫宮 りりあ
第二章 吸血姫の記憶
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14/18

少女の過去と行末___

第2章、開幕です!

ここからはアリアの過去や魔界について少しずつ明かされていきます。

今までとは少し雰囲気が変わりますが、アリアとカナトの物語を最後まで見届けていただけたら嬉しいです!

───── これは700年も前の昔の事。


様々な種族が暮らす “魔界”という世界がありました。

そこには種族ごとに国が分かれていて、王族も居ました。


吸血鬼を纏めあげ、他の種族とも交流が深い

吸血鬼の王 アルス ・ロイヤル・リーファ

吸血鬼の女王 マリア・ロイヤル・リーファ


2人は国を、民を守り続けました。

民は2人の王を信仰し、ことある事に祝福を捧げました。

そんな二人の間に1人の女の子を授かったのです。

二人はこれほどまでに無い喜びと安心を感じました。

2人は子宝に恵まれず、長年苦労をしていたのです。


しばらくして女の子は元気に成長していき、4歳の頃。

王族教育を日々、受けさせられていました。

吸血鬼にとって4歳は赤子同然、普通は年齢を徐々に重ねていく事に教えていくものを一気に叩き込んだのです。

少女は数年間、遊びも許されずに苦痛に耐えながらも毎日、1日10時間は勉強をしていました。


王の期待に応えるべく、そして褒めてもらいたい一心で勉強を重ねていきます。

「おとうさま、みて!ちゃんと全教科、全科目、ひゃくてんとれたよ!あとね、えもかいたの!」

褒めてもらいたくて見せに行ったが王は

「それは出来て当然だろう、それになんだ、この変なヘンテコな絵は…。」と言っては絵を破り捨てたあと

「それに私に対しての言葉遣いがなってない。」

その言葉を聞いては拙い言葉で

「もうしわけございません。」と言っては1人、部屋に籠り泣いては勉強する日々。


数年経ったある日、少女は初めて、周りに隠していた秘密がありました。

数年経ったある日。

少女が誰にも知られたくなかった"ある出来事"が、王の知るところとなってしまいました。

「お前はどうしてそんな事も分からないんだ。」

「何度も、何度も教えてきているのに、この出来損ないが!」

「ご…、申し訳ございません…。」

「これからは以後、気を付けます。」

同じような言葉を毎日浴びせられ、毎日謝る日々。

徐々に少女の心はヒビが入っていきました。

そこから数年が経ち

アリアがある日突然、

勉強中に何も考えられなくなって

ベランダから翼を広げて初めて夜空を飛び回りました。

その時に見た景色はとても綺麗で…思わず笑ってしまいました。

そんな時、少女と同い年ぐらいの見た目をした

侍女がやって来ました。

侍女は少女を心配し、今までしてはくれなかったお世話等を徹底的にしてあげました。

もちろん、勉強についての講義をしたことも。

少女は侍女と一緒に居るといつもより少しだけ安心したようにしながらも周りにはいつも愛想笑い。

なんでも完璧で優等生な少女に育ち、泣いているところなんか侍女ですら見た事ないほど。

侍女はなんとか少女に心を開いてもらいたい一心でお世話し続け、いつしか侍女にとって自分の娘のような存在になっていきました。

少女にとっても姉のような母親のような存在になっていきます。


けれど、勉強漬けの日々は変わらず、

少女の心はぷつんと何かがはち切れたかのように人が変わってしまいました。

今まで可憐で淑女として申し分ないほど完璧美少女だったのが、今まで我慢していたものが…想いが限界値に達してしまったように一気に無邪気な子供になってしまったのです。


そんな時、王の許しを得て

王妃様は少女と侍女にこう命じました。

「少し、外の世界を見てきなさい。

侍女は、彼女の面倒をしっかり見て、私に隅々まで報告する事。」

そう言われては侍女と共に人間界にやってきました。

少女は侍女と一緒に住む事に。


いつもと同じように過ごします。

「ねぇねぇ、こんどはこのあそびをしましょ!」

と無邪気にはしゃぎ

「いいですよ、ですが日が暮れる前には帰りますよ。」

そんな楽しくて幸せな日々が続き三日後。

侍女は「少し、買い出しに行ってきますね」

そう言ったあと少女は「うん!」と家で待っていました。

昼に出ていったはずの侍女は日が暮れても深夜になっても帰っては来ませんでした。

少女は子供のようにぬいぐるみを抱いては泣きながらも待ち続けました。

するとそのまま寝ずに夜が明け、部屋を散策していると一枚の手紙を見つけます。

アリアへ___。

そんな手紙を読むとまだ帰ってくるかもしれない

少女はそんな希望を抱きながら帰ってくるのを待ってずーっと待ち続けては毎日のように夜空を飛び回っていると嗅いだことのない血の匂いがしてきました___




──ア──様!!ア──お嬢─!!!


「……???」少女は過呼吸で倒れてから目を覚ましました。

「あ…れ…私、なんで……。」

少ししてから起き上がり少女は息を呑んだ。


「どうして……。」

これは都合のいい夢?それとも昔の夢を見ていたから幻覚を見ているの…??



少女の目の前には少年と、居なくなったはずの侍女の姿がありました____。

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