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未来が視えても妹は救えないッ!?  作者: 竜宮


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第28.5話 佳賀里の興奮

 豪勢なベッドにちょこんと座る佳賀里はノートパソコンを睨んでいた。

 ピンクのネグリジェを着ている佳賀里の鼻息は少しだけ荒い。佳賀里自身も少し興奮しているのを自覚していた。

 食い入るように見ている画面には懇意にしている配信者が移っていた。最近話題になった預言者と呼ばれる配信者だ。占いの類に関心を寄せている佳賀里なのでチェックは入れていた。この配信者はメイメイという名前で脅威の的中率を誇る占い師の一人だった。業者を雇い実際に的中率を調べているので間違いはない。

 人相占いを得意としており芸能人やスポーツ選手を中心に占っていた。また、一般の人もメイメイに占ってもらっていたのだが未来が視えているとしか思えないような占いだった。

 日本で有名な占い師に何度か占ってもらっている佳賀里にとって現段階で興味の矛先は一番だった。本当は自分も占って欲しいのでメイメイに会えるように海馬に調べて貰っている最中だった。ネットで占ってもらうより実際に会いたいと思っている。もちろんお金は出すつもりだった。佳賀里のお小遣いは他の高校生とは比べ物にならない程にある。


「ツムギお嬢様。そろそろ就寝の時間ですけれど?」


 使用人の海馬が遠慮がちに部屋に入り佳賀里に丁寧にお辞儀する。しかし佳賀里はパソコンの画面にくぎ付けだった。パソコンからは可愛らしい声が部屋を響かせている。


「何で勝手に入ってくるのよ?」


「無礼をお許し下さい。何度もノックを致しましたが反応がありませんでしたので……」


「メイメイちゃんのコラボ配信が始まったばかりだから寝るのはもう少し後にするわ」


 海馬がパソコンの画面をのぞき込む。


「この赤いリボンで髪を二つに結っている金髪の少女がメイメイちゃんでしたかな?」


「そうよ。メイメイちゃんが誰かとコラボするなんて初めてなんだから」


「そのようですね。ツムギお嬢様がいつもより目を輝かせているので理解出来ます」


「今日はどんな占いをしてくれるのか楽しみで仕方ないわ」


 楽しみにしている佳賀里だったがコラボ配信は暗雲が立ち込める。

 自己紹介を終えてすぐにアリサがメイメイを小馬鹿にする。どうせインチキなんでしょうと言い出したのを皮切りにメイメイを責め立てた。悪口ぎりぎりの言葉には十分に棘があった。


「何よこの女! メイメイちゃんがインチキですって!? 的中率は有名な占い師より高いのよッ!? 馬鹿なのッ!? データを取りなさいよッ!? しかも騙されている奴は全員馬鹿ですって!? ふざけんな吸血鬼女ッ!」


 佳賀里は悔しそうにベッドを何度も叩いた。自分が懇意にしている人物を馬鹿にされて黙ってはいられない。

 海馬が落ち着かせようとするが佳賀里の苛立ちは最高潮に達した。

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