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女神は死神(仮)へ再就職希望しましたっ!  作者: き・そ・あ
第2章 人間界でお師匠さまと
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1 天界も人間界も、たいしてかわらないんだな

 人間界で少し生活していく中で、レアはなんとなくわかったことがあります。

 人間界の生活も、天界と似てるっていうこと。


 天界は身分によりほとんどのことが決まってしまいます。

 簡単に言えば、仕事もそうですが、アテネみたいなのが出てきたらほぼ全ての神民はひれ伏し、彼女が欲するものは無条件で献上されます。

 人間界でも、一部の権力者が存在し、民を支配している。ということ。

 どこの世界でも、民の上に立ちたいと思う者はいるようです。


 そして、その権力者に反抗すると、良くないことがあります。レアも、アテネに逆らってこうなりました。人間界でも、それは同じです。

 この街を収めている権力者に逆らうと、良くないことが起こります。


 最初は穏便に話していますが、相手が自分に従う意思がないと判断すると『力』できます。

 女神としてどうにかしてあげたい気持ちはあるのだけど、レアは人間界ではただの見た目の幼い女の子。

 そう、豊穣の女神。なんて肩書きは天界に戻らないと通用しないのです。


 そして、今レアの目の前の家で繰り広げられているのはそんな『力』による権力者の報復行為。

 レアは家の前で少し様子の中を伺っていました。

 小さな窓ガラスから見える家の中は、つい数分前とはまったく変わっていました。

 きれいに整理された棚は横に倒され、

 何かに使うような機材は床に落ちてほとんどが砕けていました。


(ま、まるで小さな嵐でも来たみたい・・・。)


 息を殺しながら家の中を観察していると、フローラの姿が見えました。

 でも、あまり無事ではないみたい。

 手足を縛られて、床に寝かされている状態のフローラ。そんな状態でも、彼女は何かを言っていました。


「だから、いくら言っても無駄よ!私は作らないわ。お金もいらない。もう放っといて!!」


「おいおい、よくこんな状態でそんな強気なこと言えるな。」


「お前が一言、やります。って言えば俺たちはおとなしく帰るんだがなぁ?」


 気配は・・・、3つ。フローラと、他に2つ。声からしてやはり男性だと思うけど・・・。


(作る?お金?なにを言ってるの?)


 でも、家の中をこんなに荒らしておいて今更おとなしく帰る、なんて言われてもな。

 どうすればいいんだろう。女神の力を使えばやっつけることは出来ると思うけど・・・。でも、もし女神だってバレたらどうなるんだろう。天界だって黙っていないだろうし。


「さっさと言うこと聞けよ!!このガキっ!」


「調子づいてんじゃねーぞ!!下手に出りゃいい気になりやがって!」


ドンッ!!!


(ひぃっ!!)


 窓の下でうずくまって考えていたレアは急に家の中から響いてきた声と、すぐ壁の向こうで何かが叩き壊された音にすくみ上がっちゃいました。

 こ、怖い・・・。なんですか。あの人たちは・・。人間って魔族よりも怖いんじゃ・・・。


「いやったら嫌よ!帰ってあんたたちのボスに言いなさい。用があるなら自分で来いって!」


「っんだとこのガキぃ?」


 フローラの声が聞こえてくる。

 すごく強い口調だけど、心細い感じがわかる。


(ここでカッコよく登場して、2人をやっつけたらもしかしたら・・・)


 レアの頭には玄関を勢いよく開けてなかに飛び込み、2人の悪漢をやっつけてフローラに感謝される・・・かも。

 そんな光景がイメージできました。

 レアは静かに玄関の方へ移動し、呼吸を整えて扉に手を伸ばしました。



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