第5話:倫敦(ロンドン)の霧と蒸気輪転機〜暴走シリンダーチェイス〜
「……むせるな。排気ダクトのフィルターがいかれたか?」
高木裕太は、ウエスで鼻と口を覆いながら周囲を見回した。
パラレルワールドの足立区から時空跳躍を果たした大宇宙印刷の工場内には、どんよりとした灰色の霧が立ち込めていた。インクの溶剤の匂いではない。それは、石炭が燃える強烈なススと、湿ったレンガの匂いだった。
「到着よ! 座標軸固定、年代は1814年11月28日! イギリス、ロンドンの『プリンティング・ハウス・スクエア』の路地裏よ!」
クロエが、ホログラム端末の光で霧を散らしながら得意げに宣言した。
「1814年のロンドン……? ということは、産業革命の真っ只中ですか」
若槻さんが、ハンカチで口元を押さえながらスチールデスクから立ち上がった。彼女のグレーの事務服には、時空跳躍の静電気のせいで微かなホコリがついている。
「クロエさん。一つ確認ですが、私たち、不法入国にはなりませんよね? パスポートはおろか、ビザも持っていませんが。大英帝国相手に国際法違反で訴えられたら、うちの顧問弁護士では太刀打ちできませんよ」
「心配無用よ、若槻さん! この工場は現在、ロンドンの路地裏の『次元の狭間』に停泊している状態だから、外からは見えないわ。それに、これを持ってきたの!」
クロエはトレンチコートのポケットから、小さなインカムのようなイヤーピースをいくつか取り出し、皆に配り始めた。
「未来の時空管理局で使われている『超高精度・言語翻訳デバイス』よ! これを耳に入れておけば、19世紀の英語だろうが、コックニー訛りだろうが、完璧な日本語に変換されるわ。もちろん私たちの言葉も、相手には自然な英語として伝わるの」
「へえ、そいつは便利だな! これさえあれば、ロンドンのパブで金髪美女をナンパし放題ってわけか!」
工場長が嬉々としてイヤーピースを耳にねじ込んだ。
「工場長。経費で落ちない個人的な飲食費は、帰国後の給与から天引きしますからね」
若槻さんが冷酷な宣告を下しつつ、自身の耳にもデバイスを装着する。
「鈴木さん、給紙部のシートで機械を覆っておいてくれ。この霧の湿気と石炭のススがインクローラーに付着したら、印刷品質に影響が出る」
裕太はイヤーピースを受け取ると、外の世界への興味など微塵も見せず、愛機である四色機のメンテナンスを優先した。
(無言で親指を立てる鈴木さん)
鈴木さんは、謎のポケットから取り出したと思われる、英国王室御用達の高級防水シートを流れるような動作で機械に被せていく。
「ちょっとダーリン! 機械のお手入れは後にして! 今回のミッション、かなりヤバいのよ!」
クロエが裕太の腕を引こうとするが、裕太はサッと体をかわした。
「ダーリンと呼ぶな、クロエ。機械の油がつく。それで、ヤバいミッションとはなんだ。またクソみたいな入稿データを持ってきたのか」
「今回はデータじゃないわ。歴史的な『物理バグ』よ!」
クロエはホログラムで、一台の巨大な機械の図面を空中に投影した。
「1814年11月28日。明日の朝刊を発行するため、ここロンドンの『タイムズ紙』の印刷所で、歴史上初めて『蒸気機関を動力とした円圧式印刷機』が稼働するの。発明者はドイツ人のフリードリヒ・ケーニヒ。これによって、それまで1時間に250枚しか刷れなかった新聞が、一気に1,100枚も刷れるようになる。まさにマス・メディアの夜明け、情報革命の特異点よ!」
「蒸気輪転機の祖か。なるほど、俺たちオフセット印刷職人の大先輩というわけだな」
裕太は図面を見て、少しだけ目を細めた。
「ええ。でも、その特異点を『デリート(白紙化教団)』が狙っているの。彼らはケーニヒの蒸気印刷機に細工をして、インクが紙に全く乗らない『白紙化現象』を引き起こそうとしているわ。もし今日の稼働が失敗してケーニヒが絶望し、機械を破棄してしまったら……その後の情報社会の歴史がすべて白紙に戻ってしまう!」
「……インクが乗らない、だと?」
裕太の目の色が変わった。
「インクが乗らない印刷機など、ただの鉄クズだ。歴史のバグだろうが何だろうが、そんなふざけた現象、俺が許さねえ。案内しろ」
裕太はウエスをポケットにねじ込み、霧の立ち込めるロンドンの街へと歩み出した。
タイムズ紙の印刷所は、凄まじい熱気と蒸気、そして怒号に包まれていた。
次元の狭間からこっそりと工場内に侵入した裕太たちは、その惨状を目の当たりにした。
「ダメだ! また紙が破れた! インクが滑って、文字が全く印字されないぞ!」
頭を抱え、ドイツ語訛りの英語で絶叫しているのは、発明者のフリードリヒ・ケーニヒ(40)だった。彼の顔は煤とインクで汚れ、目は血走っている。
「ケーニヒさん、蒸気圧が安定しません! シリンダーの回転と、紙を送り出すタイミングがズレています!」
その傍らで、必死に巨大な革製のインクローラーを調整している若い青年がいた。
年の頃は20代前半。ススにまみれたシャツを着て、火傷の痕が残る両手で工具を握りしめている。彼の名はトーマス。ケーニヒの右腕であるアンドレアス・バウアーの下で働く、若き天才機関士であり、現場のオペレーター(印刷職人)だった。
「なぜだ……! テストでは完璧だったのに! このままでは明日の朝刊に間に合わない。ウォルター社長(タイムズ紙社主)に顔向けできない!」
ケーニヒが絶望の声を上げる。
トーマスの目の前にある巨大なシリンダー(円筒)の周辺には、目に見えないノイズのような「白いモヤ」がまとわりついていた。
「あれよ、ダーリン! デリートの連中が仕掛けた『白紙化のバグ』! あのモヤがインクの定着を物理的に阻害しているの!」
クロエが物陰から小声で叫ぶ。
「……なるほど。インクの転移不良に、給紙のタイミングズレ。それに……」
裕太は、翻訳デバイスの音声など聞いていなかった。
彼の目は、トーマスが必死に回している革製ローラーと、シリンダーの隙間に向けられていた。
「おい、高木! どこへ行くんだ!」
工場長が制止するのも聞かず、裕太は堂々と印刷所のど真ん中、トーマスの背後へと歩み寄った。
そして、トーマスが握っていたスパナを横から無言で奪い取った。
「な、なんだお前は!? 東洋人!? どこから入ってきた!」
驚くトーマスとケーニヒ。
裕太は彼らには目もくれず、奪い取ったスパナでインクツボのネジを素早く締め直した。
「ローラーの圧が強すぎるんだよ、素人が」
裕太の日本語は、翻訳デバイスを通じて完璧なロンドンの労働者階級の英語としてトーマスの耳に届いた。
「このクソ寒いロンドンの霧と湿気のせいで、インクのタック(粘度)が上がって固くなってるんだ。そのままの圧で回せば、紙の表面が引っ張られて破れる(ピッキング)に決まってるだろうが」
「イ、インクの粘度……?」
トーマスは目を丸くした。
「そうだ。それに、お前が使っている革製のローラー、表面の油分が抜け切ってる。これじゃインクの膜が均一にシリンダーに転写されねえ。さっきから『白紙化現象』だか何だか知らねえが、インクが乗らない根本的な原因は、バグの前に『お前の機械のセッティング不足』だ」
裕太はポケットから、現代のオフセット印刷機で使う「ローラー洗浄液」と「インクコンディショナー(粘度調整剤)」のボトルを取り出した。
「いいか。俺のいた工場の社長、岡崎社長はこう言っていた。『機械は嘘をつかない。嘘をつくのは、いつだって調整をサボった職人の手だ』とな」
裕太はコンディショナーをインクツボに数滴垂らし、革ローラーに洗浄液を素早く馴染ませた。
その鮮やかで無駄のない手つき。
自分たちが何週間も悩んでいた摩擦と粘度の問題を、触った瞬間に見抜き、見慣れない薬品で瞬時に解決していく東洋の男。
トーマスの目に、言葉の壁や人種の壁など、すでに存在していなかった。
そこにあったのは、自分と同じ、いや、遥かに高みにいる「真の印刷職人」に対する圧倒的な畏敬の念だった。
「……アンタ、すげえな」
トーマスの顔に、職人としての獰猛な笑みが浮かんだ。
「俺はトーマス。この化け物(蒸気印刷機)の面倒を見てる機関士だ。アンタの名前は?」
「高木裕太。足立区の、しがない四色機専属オペレーターだ」
「ヨータ! その『オカザキ・シャチョー』ってのは、アンタの親方か? すげえ言葉を知ってるんだな!」
トーマスは顔のススを拭い、裕太の横に並び立った。
「……高木くん。すっかり現地の若者と意気投合していますね。まるで10年来の弟子でも見つけたような顔です」
物陰から見ていた若槻さんが、メガネの位置を直しなら呆れたように言った。
「ふふん、ダーリンの印刷バカは時空を超えるのよ!」
クロエが謎のドヤ顔をする。
だが、二人の職人が機械を調整し終えた瞬間だった。
『……排除。不確定要素ヲ、排除シマス』
機械の奥底から、無機質な機械音声が響いた。
同時に、シリンダーにまとわりついていた「白いモヤ」が急激に膨張し、蒸気機関の圧力バルブを勝手に全開にしたのだ。
シュゴォォォォォォォッ!!!
「な、なんだ!? 蒸気圧が規定値の3倍を超えたぞ!!」
ケーニヒが悲鳴を上げる。
「マズい! このままじゃボイラーが爆発する! シリンダーが暴走するぞ!」
トーマスが慌ててブレーキレバーを引くが、レバーは熱で溶解し、折れてしまった。
ガタン! ガタン! ガコン! ガコン!!
蒸気印刷機は、毎時1,100枚という当時の限界速度を遥かに超え、猛烈な勢いで回転し始めた。
いや、回転するだけではない。機械そのものが、ボイラーの異常な推進力を得て、床の固定ボルトを引きちぎり、巨大な鉄の塊のまま、工場のレンガの壁をぶち破って外へと走り出したのだ!
「印刷機が……走って逃げたぞ!?」
工場長が腰を抜かして叫んだ。
「デリートの奴ら、物理的な破壊行動に出たのよ! あのままロンドンの街中で大爆発を起こして、ケーニヒもろとも印刷技術の歴史を吹き飛ばす気だわ!」
クロエがホログラムで暴走する印刷機の軌道を計算しながら叫ぶ。
「トーマス! お前の命より大切な機械だろう! 取り戻すぞ!!」
裕太は叫び、トーマスの襟首を掴んだ。
「ヨータ! どうやって!? あのスピードじゃ馬車でも追いつけねえ!!」
「俺の『船』に乗れ!」
裕太はトーマスを引きずりながら、路地裏に隠された次元の狭間——大宇宙印刷の工場へと飛び込んだ。
「クロエ! 若槻さん! 鈴木さん! 工場長!」
裕太が叫ぶ。
「はいはい、わかってますよ。時空空母、発進準備ですね」
若槻さんがため息をつきながら、タイムカードを「外出」にガチャンと押し込んだ。
「鈴木さん、給紙セット! 工場長はそこらへんの柱にしがみついてろ! クロエ、あの暴走蒸気印刷機の座標と速度を割り出せ! 次元パラレル走行で並走する!」
「了解、ダーリン! 次元エンジン、オンライン!」
クロエが四色機に接続されたコンバーターを起動する。
プァァァァン!!
現代の菊全判四色機が、次元の波を捉え、猛烈なエネルギーを放ち始めた。
「ヨータ……なんだこのバカデカくて美しい機械は……! シリンダーが4つも直列に並んでる! まさか、一度に四色のインクを刷れるのか!?」
初めて見る21世紀の最新鋭オフセット機に、トーマスは恐怖よりも職人としての興奮で震えていた。
「驚くのは後だ。鈴木さん! シートベルト代わりのヒモで、こいつを柱に縛り付けといてくれ。振り落とされるぞ!」
鈴木さんが無言で親指を立て、凄まじい手際でトーマスを工場の鉄骨にロープで固定する。
ズドッ、ズドッ、ズドッ!!
大宇宙印刷は、工場の建屋ごと次元の海を滑り出し、19世紀のロンドンの上空(次元の裏側)へと飛び立った。
「見えたわ! 暴走印刷機は、現在テムズ川沿いを時速100キロで爆走中! ボイラーの限界まであと3分よ!」
クロエが叫ぶ。
眼下には、ガス灯がぼんやりと灯る霧のロンドンの街並み。その中を、蒸気を噴き上げながら爆走するケーニヒの巨大印刷機が見えた。
「高木! どうやって止める気だ! ぶつける気か!?」
工場長が柱にしがみつきながら悲鳴を上げる。
「ぶつけたら歴史が終わるだろうが! 印刷屋の戦い方は一つしかねえ!!」
裕太はコンソールパネルのインクキーを凄まじい速度で叩いた。
「クロエ、次元シールドの出力を絞れ! 俺たちの四色機の『排紙部』と、暴走してるケーニヒの機械の『給紙部』の次元座標を重ね合わせる!」
「えっ!? まさか……!!」
「そうだ。俺の四色機から吐き出した紙を、そのまま暴走してる奴のシリンダーに突っ込む。向こうの白紙化バグを、俺たちのCMYKの網点で『上書き(オーバープリント)』して、歴史の正規データを強制的に上書きしてやるんだ!」
「狂ってるわダーリン! お互いのシリンダーの回転速度がコンマ1秒でもズレたら、紙が詰まって両方とも大爆発よ!!」
「俺を誰だと思っている。足立区の大宇宙印刷、四色機専属・高木裕太だ。見当を合わせるのが俺の仕事だ!!」
大宇宙印刷(工場)が、暴走する蒸気印刷機の真横、次元の壁を隔てた数メートルの距離まで接近する。
「トーマス! お前の機械の回転数を教えろ!!」
裕太が叫ぶ。
「ひ、毎時……今は毎時約8,000回転だ!! ボイラーの限界を超えてる!!」
「遅えよ! 俺の機械は毎時1万2千まで出せるんだ。だが、お前のペースに合わせてやる!」
裕太はダイヤルを回し、四色機の回転数を毎時8,000にピタリと合わせた。
ガシャガシャガシャガシャ!!
二つの時代、二つの異なる印刷機が、次元の壁を越えて、完全に同じリズムでシンクロし始める。
「インク、転移開始! タイムズ紙・1814年11月29日号の正規データ、出力!」
クロエがホログラム端末から、歴史上の正しい新聞の印字データを裕太の機械に流し込む。
「いくぞ……!!」
裕太の目が、50倍のルーペを覗き込む時のように、鋭く細められた。
ズンッ!!
裕太の四色機から、CMYKのインクで完璧に印字された「新聞の束」が、次元の壁を突き抜け、吹雪のように射出された!
それは、まるで精密な機関銃の弾道のように、隣を爆走するケーニヒの蒸気印刷機のシリンダーの隙間へと、寸分の狂いもなく吸い込まれていく。
「紙が入っていく……! ボイラーの異常な圧力が、印字された文字の『情報質量』に押されて、相殺されていくぞ!」
トーマスが縛られたまま絶叫する。
デリートが仕掛けた「白紙化」のバグが、裕太の完璧な「四色の網点」によって次々と上書きされていく。
暴走していた蒸気印刷機の白いモヤが晴れ、激しい蒸気音が次第に落ち着きを取り戻し始めた。
「よし……! 見当、ピタリだ!!」
裕太がガッツポーズをした瞬間。
プシュゥゥゥゥ……。
蒸気印刷機は、完全にボイラーの暴走を停止させ、テムズ川の河畔の倉庫街で、静かに機能を停止した。その排紙部には、歴史通りに美しく刷り上がった『タイムズ紙』の朝刊が、山のように積まれていた。
「……やった。歴史のバグ、修正完了よ!」
クロエが歓喜の声を上げ、裕太の背中に抱きつこうとするが、裕太はまたしても絶妙なステップで回避した。
「ふう……。無茶な並走でしたね。高木くん、残業代に特殊危険手当を上乗せしておきますよ。……それにしても、見事な腕でした」
若槻さんが、珍しく頬を緩め、メガネの奥から優しい眼差しで裕太を見つめた。
(ええ、本当に……こういう時の彼は、悔しいくらいカッコいいのよね。……ダメダメ、これはただの労働力の評価よ!)
(お茶が入りました)
鈴木さんが、どこからともなく19世紀の高級ティーセットと、焼きたてのフィッシュ・アンド・チップスを用意し、全員に配り始めた。
「ヨータ!!」
ロープを解かれたトーマスが、裕太に駆け寄り、その油まみれの手をガッチリと握りしめた。
「アンタの腕、世界一だ! アンタの『オカザキ・シャチョー』の教え、俺も一生忘れねえ! 俺もいつか、アンタみたいなすげえ職人になって、こんなバカデカい機械を作ってみせるぜ!!」
裕太は、トーマスのまっすぐな目を見て、珍しくフッと小さく笑った。
「お前ならできるさ。ただし、ローラーの洗浄と、インクの粘度調整だけは絶対にサボるなよ」
「ああ! 約束する!」
大宇宙印刷は、再び次元のシールドを展開し、霧のロンドンから姿を消す準備を始めた。
トーマスは元の世界へと戻され、河畔で停止した機械と、刷り上がった新聞の束の前で、空に向かって大きく手を振っていた。
「……いい弟子ができましたね、高木くん」
若槻さんがコーヒー(鈴木さん作)をすすりながら言う。
「バカ言え。あいつは1814年の職人だぞ。俺の弟子になんかなれるわけ……」
「あらダーリン、知らないの?」
クロエがホログラム端末で歴史のウェブペディアを表示した。
「トーマス・なんとかって青年。この事件の後、ケーニヒの右腕として大出世して、後の『オフセット印刷機』の基礎となる理論を提唱した歴史的なエンジニアの一人として名前が残るのよ。彼が残した有名な回顧録のタイトル、知りたい?」
クロエがニヤリと笑って表示したホログラムの文字を見て、裕太は思わず吹き出しそうになった。
『機械は嘘をつかない。嘘をつくのは職人の手だ。〜東洋の偉大なる師・オカザキへの敬意と共に〜』
「……社長。あなたの言葉、産業革命にまで届いちゃいましたよ」
裕太は頭を掻きながら、小さく呟いた。
「さあ! 稼働テストも終わったし、次のバグ修正に行くわよ! ダーリン、気合入れて!」
「だからダーリンと呼ぶな。……鈴木さん、次の紙、積んどいてくれ」
(無言で親指を立てる鈴木さん)
かくして、ロンドンの霧を晴らした大宇宙印刷の面々は、次なる時空の版ズレを直すため、再び次元の海へと毎時一万二千回転で飛び立っていくのだった。




