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異世界と厨二病  作者: シュレディンガー


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第51話 初めてのダンジョン攻略

翌朝。


学院長は四人を呼び出した。


「修行の次の段階じゃ。」


机の上に古い地図を広げる。


「学院の地下には、古代魔法文明が残した試練の迷宮がある。」


「迷宮?」


りょうの目が輝く。


「ダンジョンってことですか!」


学院長は頷く。


「そうじゃ。」


「ただし、宝探しではない。」


「この迷宮は挑戦者の実力を試す。」


ガイウスが腕を組む。


「ちょうどいい。」


「りょうには実戦。」


「紗耶には魔法の応用。」


「アリシアには支援の訓練じゃ。」


四人は迷宮へ向かった。


地下へ降りると、ひんやりとした空気が流れる。


壁には青白く光る魔石。


りょうは剣を抜いた。


「よし!」


黒マントを翻し、大きく息を吸う。


「聞けぇぇぇ!!」


紗耶が笑う。


「ダンジョンでもやるの?」


「もちろん!」


「我が名は!」


「漆黒の覇王・神崎りょう!!」


「この迷宮!」


「攻略してやる!」


すると、奥からゴブリンの群れが飛び出してきた。


「ギャギャッ!」


りょうは思わず苦笑する。


「……聞いてたのか?」


「来るよ!」


紗耶が叫ぶ。


「ウィンドカッター!」


風の刃がゴブリンを吹き飛ばす。


アリシアはすぐに支援魔法を展開する。


「ブレイブ・オーラ!」


りょうは前へ飛び出した。


「黒影連斬!!」


以前より剣が軽い。


修行の成果が少しずつ現れていた。


迷宮を進むこと数時間。


分かれ道にたどり着く。


右には青い扉。


左には赤い扉。


中央には石碑。


紗耶が文字を読む。


「『力ある者は赤へ、知恵ある者は青へ』……。」


りょうは迷わず赤へ向かおうとする。


「よし!」


ガイウスが首根っこをつかんだ。


「待て。」


「まず考えろ。」


りょうは苦笑いする。


「はい……。」


紗耶が石碑をもう一度調べる。


「この文字……。」


「魔法で隠されてる。」


指先から魔力を流す。


文字が浮かび上がる。


『急ぐ者は迷い、仲間と考える者だけが進める』


アリシアが微笑んだ。


「罠だったんですね。」


四人で相談し、隠し通路を見つける。


ガイウスは満足そうに頷いた。


「一人では気付けん。」


「それでいい。」


しかし、その直後。


ゴゴゴゴゴ……。


迷宮全体が揺れ始める。


巨大な石の扉がゆっくり開いた。


中から現れたのは、高さ五メートルはある石の巨人。


赤い目が光る。


「侵入者……排除……。」


りょうは剣を構える。


「来たな!」


黒マントを翻し、大きく叫ぶ。


「我が名は!」


「漆黒の覇王・神崎りょう!!」


「ダンジョンの番人!」


「この俺が相手だ!」


石の巨人は巨大な拳を振り上げる。


ガイウスは一歩下がった。


「今回は儂は手を出さん。」


「四人だけで倒してみせい。」


りょうたちは顔を見合わせ、力強く頷いた。


四人だけで挑む、初めての本格的なボス戦が始まる。

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