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異世界と厨二病  作者: シュレディンガー


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第11話 冒険者ギルドの依頼

四天王バルガスとの戦いから一週間。


りょうと紗耶は、次の町「リーベル」へたどり着いた。


大きな広場には噴水があり、多くの冒険者で賑わっている。


「今日はここで依頼を受けよう。」


ガイウスが言う。


「四天王と戦うには、もっと経験を積まねばならん。」


りょうも頷いた。


「今の俺たちには、その方が必要だ。」


冒険者ギルド。


壁一面に依頼書が貼られている。


りょうは目を輝かせた。


「すげぇ……!」


「本当にゲームみたいだ!」


紗耶は苦笑する。


「ゲームじゃないからね。」


受付嬢が依頼を説明する。


「初心者向けはこちらです。」


りょうは一枚ずつ見ていく。


薬草採取

猫探し

荷物運び

森の見回り

スライム討伐


「意外と平和なんだな。」


ガイウスが笑う。


「冒険者の仕事は、魔王討伐だけではない。」


「人々の暮らしを守るのも仕事じゃ。」


最初の依頼は薬草採取。


森の奥で、指定された薬草を探す。


「これかな?」


りょうが摘もうとした瞬間。


「違うよ。」


紗耶が止める。


「それ毒草。」


「危なっ!」


二人は笑い合った。


夕方までに依頼を終え、報酬を受け取る。


金額は多くない。


だが、依頼主のおばあさんは何度も頭を下げた。


「本当に助かりました。」


りょうは照れくさそうに笑う。


「また困ったことがあったら呼んでください!」


翌日は迷子探し。


泣いている男の子を見つけ、一緒に町中を歩く。


「お母さーん!」


広場で母親と再会すると、親子は涙を流して喜んだ。


「ありがとう。」


紗耶も優しく笑う。


「よかったね。」


三日目。


森でスライム討伐。


以前なら苦戦した相手だが、今は違う。


「右!」


紗耶の声に合わせ、りょうが剣を振る。


一体撃破。


「やった!」


もう一体。


今度は紗耶が魔法で足止めし、りょうがとどめを刺す。


「連携、良くなってきたね。」


「おう!」


少しずつ。


本当に少しずつだが、りょうは戦えるようになっていた。


依頼を終えてギルドへ戻ると、受付嬢が笑顔で迎える。


「お疲れ様です。」


「これで依頼達成数が十件になりました。」


りょうは驚く。


「もうそんなに?」


「はい。」


「昇格試験を受ける資格を得ました。」


「昇格試験?」


ガイウスが頷く。


「冒険者にも実力に応じた階級がある。」


「より難しい依頼を受けるには、階級を上げる必要がある。」


りょうは拳を握った。


「よし!」


「まずは一歩ずつだ。」


その様子を見て、紗耶も微笑む。


「焦らず進もう。」


二人は受付で昇格試験の申し込みを済ませた。


そのとき、ギルドの扉が勢いよく開く。


血だらけの冒険者が飛び込んできた。


「た、大変だ!」


「東の村が魔物の群れに襲われてる!」


ギルド中の空気が一変する。


受付嬢の表情も真剣になった。


りょうは紗耶と顔を見合わせる。


次の依頼は、人の命が懸かった緊急依頼だった。

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