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第112話 機動式神で迎撃します!

 狐鈴が放った薙ぎ払いレーザーをくらっても、モンスターの軍勢は止まらなかった。

 オークやオーガの目ってあんなに真っ赤だったかな?

 もしかして、デーモンにバーサーカーになる魔法でもかけられたのだろうか。


「撃てぇ!」


 結城さんの合図と共に、横一文字に並んだ榴弾砲型機動式神が火を吹いた。

 

 俺と琴音も榴弾砲型機動式神を操る。

 と言っても半自動で狙いをつけてくれるので、豆粒くらいに見えるモンスターにだいたいの照準を合わせるだけだ。

 

 轟音と共に榴弾砲が発射され、放物線を描いてデーモン軍団の真上に到達すると、榴弾砲が空中で爆発、そこから大量の釘がデーモン軍団の頭上に降り注いだ。

 もちろんただの釘じゃない。呪力が込められた釘だ。その釘はモンスターや地面に突き刺さった瞬間、爆発を起こした。

 耳をつんざく轟音が連続で起こり、爆炎と黒煙が立ち昇る。

 無情にも立て続けて榴弾砲が発射され、それだけでモンスターの軍団を全滅させる勢いだ。


「対空砲用意!」


 デーモン軍団は地上だけじゃない。空からレッサーデーモンやワイバーンが迫ってきていた。


 今度は重機関銃型機動式神が火を吹き、重低音が肺を震わせる。

 

 そして空から攻めて来たレッサーデーモン達は、重機関銃の弾によって蜂の巣にされた。

 それでも後からワイバーンの群れが続き、そしてその後ろにはドラゴンの姿があった。

 ワイバーンより二回りくらいの大きさだが、数が多い。

 重機関銃くらいの弾丸じゃ歯が立たないかもしれない。

 そう思った時、俺達の頭上を鉄で出来た巨人が飛んでいった。

 真田さんと御影さんの、憑依型機動式神だ。


 重機関銃型機動式神を操作している人は、ドラゴンを避けてワイバーンに狙いを定めた。

 一方、榴弾砲型機動式神はそろそろ弾切れだ。


 俺達は弾切れを起こした榴弾砲型機動式神をアイテムボックスに格納して後退した。

 そしてある程度後退してから、ドローン型機動式神を取り出して起動した。

 ドローン型機動式神の下には、呪札が詰まった箱があり、前方に飛んで行って、その呪札をばら撒いていく。

 

 そこへ目が真っ赤になった小鬼達が突撃し、呪符を踏んだ瞬間、轟音と共に火柱が上がった。

 火柱は次々と上がり、もはや火の壁となった。

 その間に俺達は機動式神をしまい、飛行の魔法を唱えた。

 今度はアイテムボックスから呪符をばら撒きつつ、後方に下がる。

 さすがに先頭にいるモンスター達の勢いが止まるが、後ろから押されて呪符の地雷原に押し出された。

 更に俺達は反転して攻撃魔法を撃ちまくる。


 そんな時後方から鬨の声が上がった。

 騎乗した王国軍が突撃してきた。 

 おいおい。お前らは迎え撃つ気満々だっただろ!?

 まずい。後方で防衛拠点を作っていたから油断した。

 俺達はたった今、呪札で地雷原を作ったんだぞ!

 

 俺達は慌てて風の魔法を放って、地面に散らばっている呪符を巻き上げて、モンスター達に吹き付けた。

 呪符はモンスターに張り付いた瞬間爆発し、次々と火の手を上げていく。


「左右に散会! 各パーティー毎に遊撃戦に切り替えて!」


 俺達は結城さんの言葉に従って、パーティー毎に集まって、飛行魔法で空に舞い上がった。

 

 真田さん達の方を見ると、憑依型機動式神は圧倒的で、ワイバーンを蹴散らし、ドラゴンを寄せ付けないでいた。

 俺達も加わりワイバーンに攻撃を仕掛けると、真田さんと御影さんはドラゴン達に集中し、次々とドラゴンを討ち取っていった。


 下では王国軍とモンスターの軍団が激突していた。

 騎士達が魔法がかかった剣で、オークやオーガを切り裂き、オークの斧が騎士を叩き潰し、オーガの巨剣が重騎士を薙ぎ払った。

 配信ではモザイク必須な血みどろ戦いが繰り広げられていた。


 下は見ない方がいいだろう。

 俺はワイバーンに向けて手を掲げた。

 

「輝き燃えたる火の精霊よ。我ここに、火の円盤用いて理を示す」


 俺の掌の先に、炎で出来た魔法陣が現れる。

 

「汝、盟約に従い、天焦がす炎となれ! バーニング・ファイア!」


 オレンジ色の炎弾が放たれ、ワイバーンに直撃する。

 レベル上げにかまけて、魔法よりも呪術を優先して使っていたから、まだ中級魔法しか閃いていない。

 しかしレベルが上がったことにより、魔力も上がり、発射された炎弾は一回り大きく、威力も以前とは比べ物にならない。

 ワイバーンは一撃で爆散し衝撃波が大気を震わせた。

 琴音もアリサさんも呪力温存のため、魔法で戦っている。

 

 ワイバーンがあらかた片付くと、俺達はモンスターの軍団の側面から削ることにしたその時――


「ギャハハハハッ!」


 チャラいおっさんの笑い声が聞こえてきた。

 やばい! 巻き込まれないように退避しないと!

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