第96章 包囲戦
北境の大地を、冷たい風が吹き抜けていた。
第一防衛線の一角を突破された王国軍は、第二防衛線を中心に軍の再編を進めていた。
だが、王国軍は決して壊滅したわけではない。
王都や近隣諸侯から派遣された援軍が相次いで到着し、アルセリア辺境伯の指揮下にある軍勢は、損耗を補ったうえで五万二千にまで回復していた。
さらに王国中央から派遣された別系統の増援八千も第二防衛線に合流し、北境に展開する王国軍の総兵力は六万に達していた。
北境の要塞に設けられた本陣。
アルセリア辺境伯は、軍議の席で各部隊からの報告に耳を傾けていた。
「王都からの補給物資は、予定どおり到着しております」
「新たに編入した騎士団も、各防衛拠点への配置を完了しました」
「兵たちの士気も回復しつつあります」
将校たちの報告に、アルセリア辺境伯は静かに頷いた。
「兵は揃った。だが、数が揃えば勝てるという相手ではない」
彼は地図に視線を落とした。
「敵はまだ主力を温存している。次の攻勢こそ、本当の勝負となろう」
第一防衛線で戦った兵士たちは、すでに敵の恐ろしさを知っている。
統率された魔族の軍勢。
常識外れの力を持つ魔獣。
そして、竜族の女将軍。
増援によって兵力を回復したとはいえ、安心できる状況ではなかった。
「西方の峠と東方の補給路には、特に注意を払え。正面の敵だけを見ていては足をすくわれる」
「はっ!」
アルセリア辺境伯の命令を受け、将校たちはそれぞれの持ち場へ戻っていった。
一方、魔王軍の前線陣地。
黒い軍旗が風にはためくなか、二万八千五百の軍勢を率いるヴェルセリア・ドラグレインが到着した。
その兵力には、先の戦闘で負傷し、後方で治療を受けている者や、再編中の部隊も含まれている。実際にすぐ戦闘へ投入できる兵は、それより少ない。
それでもなお、強大な軍勢であった。
「ヴェルセリア将軍か。よく来たな」
出迎えたのは、魔王軍の猛将ヴァルガスだった。
彼が率いる直属軍は四万五千。
さらに東方へ一万五千の別働隊を展開しており、魔王軍は八万八千五百の兵力を擁することになる。
「お待たせいたしました、ヴァルガス将軍」
ヴェルセリアは優雅に一礼した。
三百歳という竜族としては若い年齢ながら、その気品と落ち着きは歴戦の将軍にふさわしい。
「第一防衛線での戦果は見事だった。敵の要衝をあれほど早く落とすとはな」
「兵たちがよく戦ってくれました。もっとも、こちらにも損害は出ています」
「戦に損害は付きものだ。だが、それに見合う戦果を得たのであれば問題はない」
ヴァルガスは重々しく頷き、周囲の将校たちへ視線を向けた。
「諸将、これより軍議を開く。各軍の配置と兵力を確認しておけ」
「はっ!」
将校たちが敬礼し、天幕へ向かう。
二人だけになったところで、ヴァルガスはふっと肩の力を抜いた。
「……ったく、相変わらずだな、お前は」
その口調は、先ほどまでより幾分くだけたものになっていた。
ヴェルセリアは慣れた様子で微笑んだ。
「あら。ようやく、いつものヴァルガスに戻りましたね」
「お前の前だと、どうにも昔の癖が出ちまう」
ヴァルガスは苦笑した。
普段の彼は、武人らしい威厳ある態度を崩さない。部下に対しても簡潔で力強い言葉を用い、将としての規律を重んじる。
しかし、長く戦場を共にしてきたヴェルセリアの前では、つい気安い口調が顔を出すのだった。
「それにしても、敵の負傷兵まで助けたってのは本当か?」
「はい。戦えぬ者を殺す必要はございませんから」
「相変わらず甘いな、竜の姫様」
「勝利とは、敵を何人殺したかで決まるものではありません。目的を果たし、味方を守ることこそ将の務めです」
ヴァルガスは一瞬だけ目を細め、やがて豪快に笑った。
「ガッハッハ! いいだろう! ならば、その信念ごと勝利を掴んでみせろ!」
「もちろんですわ」
二人は並んで軍用天幕へ入った。
そこには、北境一帯の詳細な地図が広げられていた。
軍議が始まると、ヴァルガスは再び重厚な武人の口調に戻った。
「王国軍は増援を得て、六万にまで兵力を回復した」
彼は地図の中央に駒を置いた。
「こちらの総兵力は八万八千五百。ただし、負傷兵や後方部隊も含んだ数字だ。実際に戦える兵の数を見誤るな」
「私の軍も、戦闘可能な部隊の再編は進めております」
「うむ。頼りにしているぞ、ヴェルセリア将軍」
ヴァルガスは地図の三か所を指した。
「我が直属軍が中央から攻める。敵の主力を第二防衛線に釘付けにするのだ」
続いて西方の山岳地帯を示す。
「ヴェルセリア将軍。貴軍には西方の峠を突破し、敵後方への進出を命じる」
「承知しました」
「東方からは別働隊を進ませる。補給路を断ち、退路を塞ぐ。最終的に両翼を敵後方で合流させ、王国軍主力を包囲する」
三つの駒が、王国軍を取り囲む形に配置された。
「敵は六万の兵を擁する。正面からの力攻めだけでは、こちらの損害も大きい。ならば包囲し、退路を奪い、降伏を迫るまでだ」
居並ぶ将校たちが頷く。
しかし、ヴェルセリアは静かに口を開いた。
「一つ、お願いがございます」
「申してみよ」
「降伏した兵士の生命は保証してください。また、民間人の避難を妨げることのないよう、各軍に命じていただきたいのです」
ヴァルガスは彼女を見つめた。
「包囲の最中に敵を逃がすわけにはいかんぞ」
「承知しております。武装した敵軍を逃がすつもりはありません。ただ、戦う意思を持たぬ者まで巻き込む必要はないと考えます」
しばしの沈黙。
やがてヴァルガスは頷いた。
「よかろう。我らの目的は王国軍の撃破だ。無益な殺戮ではない」
「ありがとうございます」
「ただし、抵抗を続ける敵には容赦するな。それが戦場の掟だ」
ヴェルセリアの瞳に、静かな闘志が宿った。
「もちろんです。私も魔王軍の将軍ですから」
ヴァルガスは将校たちを見渡した。
「よし。各軍、攻撃準備に移れ!」
「はっ!」
軍議が終わり、将校たちが退室する。
最後に残ったヴェルセリアへ、ヴァルガスが声をかけた。
「……しかし、お前は本当に変わらねえな」
「あら、何か問題でも?」
「いや。そういうところが、お前の強さなんだろうよ」
ヴェルセリアは微笑み、優雅に一礼した。
「お褒めの言葉として受け取っておきますわ」
「好きにしろ。だが、無茶だけはするなよ」
「そちらこそ」
互いに笑みを交わし、二人の将軍はそれぞれの戦場へ向かった。
翌朝。
王国軍第二防衛線に、敵襲を告げる鐘が響き渡った。
「魔王軍、前進!」
「敵の中央部隊、接近中!」
地平線を埋め尽くす魔族の軍勢。
重装兵の隊列が幾重にも重なり、その間を巨大魔獣が進んでくる。
「弓兵隊、構え!」
「魔術師部隊、迎撃準備!」
アルセリア辺境伯の号令が前線へ伝わる。
次の瞬間、無数の矢が空を覆った。
魔術師たちが放った炎と雷が敵軍へ炸裂し、進撃する魔獣を次々と襲う。
しかし、魔王軍の勢いは衰えない。
「重装歩兵、突撃!」
ヴァルガス軍の先鋒が雄叫びを上げ、王国軍の防御陣地へ押し寄せた。
城壁上で剣と槍が交わる。
爆発音と悲鳴が戦場に響いた。
だが、王国軍も容易には崩れなかった。
増援として到着した騎士団が最前線に加わり、熟練した守備兵たちと連携して敵を押し返していく。
「敵の第一陣、後退!」
「こちらの損害は軽微です!」
報告を聞いたアルセリア辺境伯は、安堵することなく地図を見つめていた。
「……敵の攻め方が妙だ」
「と、おっしゃいますと?」
「これほどの兵力を持ちながら、中央だけに攻撃を集中させている」
辺境伯は西方と東方へ視線を移した。
「敵の狙いは、ここを突破することではないかもしれん」
その予感は、間もなく現実となる。
魔王軍中央本陣。
ヴァルガスは高台から激戦を見下ろしていた。
「ふむ。王国軍の防御は予想以上に堅固だな」
その声は落ち着いていた。
新たに加わった増援もよく統率され、魔王軍の突撃を幾度も退けている。
「閣下、中央の損害が増えております」
「想定の範囲内だ。各部隊の損害を確認し、無理な突撃は控えさせろ」
「しかし、このままでは城塞を突破できません」
「構わん。今回の目的は城塞の陥落ではない。敵主力をこの場に拘束することだ」
ヴァルガスは後方の予備隊を指した。
「第二陣を投入せよ。攻撃の間隔を空けるな。敵に兵力を移動させる余裕を与えてはならん」
「はっ!」
新たな魔王軍の軍旗が掲げられる。
数千の兵士が再び前進した。
ヴァルガスは西方の山々へ視線を向けた。
気心の知れた友との先ほどのやり取りを思い出し、口元に微かな笑みを浮かべる。
ヴェルセリアならば、必ず役割を果たすだろう。
彼には、その確信があった。
西方山岳地帯。
ヴェルセリア率いる軍勢は、険しい峠へ進軍していた。
その先には、王国軍の精鋭三千が守る防御陣地がある。
高い岩壁に挟まれた狭い道。
大軍による正面突破は極めて難しい。
「将軍、敵は高所に弓兵と魔術師を配置しています」
部下の報告に、ヴェルセリアは頷いた。
「見事な布陣ですわね。あの地形では、正面から攻めれば大きな損害が出ます」
「では、いかがいたしましょう?」
「上を取りましょう」
ヴェルセリアは空を見上げた。
「飛行部隊に命じてください。敵の後方にある高台を制圧します」
「承知しました!」
竜翼を持つ魔族や飛行魔獣が、一斉に空へ舞い上がる。
王国軍の守備兵たちは驚愕した。
「敵が空から来るぞ!」
「弓兵、上空を狙え!」
無数の矢が放たれる。
しかし、飛行部隊は巧みに攻撃をかわし、次々と高台へ降り立った。
「背後を取られた!」
「隊列を組み直せ!」
敵陣が混乱し始めた瞬間、ヴェルセリアは静かに歩き出した。
「では、参りましょう」
その足取りは、庭園を散歩する貴婦人のようだった。
しかし、次の瞬間。
ドガァァァンッ!
ヴェルセリアの一撃が、防御陣地の石壁を粉砕した。
「なっ……!」
「石壁が、一撃で!?」
王国兵たちは目を見開いた。
ヴェルセリアは剣を構え直し、静かに告げる。
「降伏なさる方には、危害を加えません」
その声音は穏やかだった。
「ですが、戦い続けるのであれば、私も手を緩めるわけには参りません」
王国軍の指揮官が剣を掲げた。
「我らは王国の騎士! 簡単に降伏など――!」
その言葉が終わるより早く、ヴェルセリアの姿が消えた。
キィンッ!
次の瞬間、指揮官の剣が宙を舞った。
「……なっ!?」
気づけば、ヴェルセリアが目の前に立っていた。
「立派な覚悟です」
彼女は静かに告げる。
「ですが、あなた方の勇気を、ここで無駄にする必要はありません」
指揮官は、しばらく彼女を見つめていた。
そして、ゆっくりと膝をついた。
周囲の兵士たちも、次々と武器を下ろす。
こうして西方の峠は陥落した。
「負傷者の手当てを。捕虜には水と食料を与えてください。決して乱暴に扱ってはなりません」
命令を受けた魔王軍の兵士たちが動き始める。
捕虜となった王国兵の一人が、思わず尋ねた。
「……なぜ、敵である我々にそこまで?」
ヴェルセリアは柔らかく微笑む。
「敵であることと、敬意を払うに値することは別ですわ」
その言葉に、兵士は何も返せなかった。
一方、東方森林地帯。
魔王軍別働隊一万五千が、王国軍の補給路へ攻撃を仕掛けていた。
森林に潜む魔族の軽装兵が、輸送隊の側面から次々と襲いかかる。
「敵襲!」
「補給車両を守れ!」
王国軍の護衛兵たちが懸命に応戦する。
だが、魔王軍の攻撃は執拗だった。
食料を積んだ荷車が炎上し、矢弾や医薬品の輸送が滞り始める。
増援によって兵力を回復した王国軍には、それだけ多くの物資が必要だった。
そして、その補給路こそが敵の狙いだった。
王国軍本陣。
「西方の峠が陥落!」
「東方補給路、敵軍によって遮断されつつあります!」
「中央では敵の第三陣が攻撃を開始!」
次々と届けられる報告に、将校たちの顔が青ざめる。
アルセリア辺境伯は、黙って戦況図を見つめていた。
「……やはり包囲が狙いか」
中央で主力を拘束し、両翼から迂回する。
単純だが、極めて強力な作戦。
「閣下、このままでは全軍が包囲されます!」
「分かっている」
辺境伯は地図の一点を指した。
「敵中央と西方軍の接合部。ここには、まだ隙間がある」
「まさか……」
「精鋭騎士団を集結させろ。予備隊も投入する」
「反撃なさるのですか!?」
「そうだ。包囲網が完成する前に、突破口を開く」
辺境伯は静かに立ち上がった。
「兵を増やした意味は、守りを固めるためだけではない。我らには、まだ反撃の力がある」
その言葉に、将校たちは姿勢を正した。
「私が指揮を執る」
「閣下ご自身が!?」
「このまま座して待てば、全軍が袋の鼠だ」
だが、その直後。
伝令兵が天幕へ駆け込んできた。
「急報! 西方より進軍中の敵先遣部隊が、後方街道に出現!」
一瞬、天幕の空気が凍りついた。
「……早いな」
辺境伯は目を細める。
「竜族の女将軍か」
予定していた反撃作戦は、時間との戦いになっていた。
北境の戦場から離れた地下の古代施設。
薄暗い部屋に、真紅の瞳が輝いていた。
真紅の魔導人形は、空中に浮かぶ魔力映像を眺めている。
そこには、北境で展開される魔王軍と王国軍の動きが映し出されていた。
中央に敵を拘束するヴァルガス軍。
西方から進軍するヴェルセリア軍。
そして、東方の補給路を狙う別働隊。
巨大な包囲網が、徐々に形を成していく。
真紅の魔導人形は、楽しげな表情でその様子を観察していた。
やがて映像が切り替わり、ヴェルセリアが捕虜となった王国兵たちに食料を与える場面が映し出される。
彼女は興味深そうに首を傾げた。
戦場で圧倒的な力を振るいながら、敗者への礼節を失わない竜族の女将軍。
その在り方は、真紅の魔導人形にとっても興味深いものだった。
しかし、彼女の関心は戦争だけに向けられていたわけではない。
指先を動かすと、別の魔力反応が表示された。
北境の地下深く。
古代施設の一部が、微かに活動を始めていた。
以前より明らかに強まっている魔力反応。
真紅の魔導人形は、しばらく観測値を見つめていた。
やがて、その口元に妖しい微笑みが浮かぶ。
赤い髪を揺らしながら椅子から立ち上がり、地下施設の奥へと歩き出した。
夜明け前。
北境第二防衛線。
王国軍の陣地には、疲労と緊張が満ちていた。
中央ではなおも激戦が続き、西方の峠は失われ、東方の補給路もほぼ遮断されている。
さらに王国軍の背後には、ヴェルセリア軍の先遣部隊が迫っていた。
「閣下、敵の包囲網が……」
副官の言葉に、アルセリア辺境伯は静かに頷いた。
「分かっている」
地図に置かれた敵軍の駒。
それらは、王国軍を巨大な輪の中へ閉じ込めようとしていた。
だが、輪はまだ完全には閉じていない。
辺境伯は腰の剣を確かめた。
「全軍に伝えよ。夜明けとともに反撃を開始する」
「はっ!」
「最後まで諦めるな。我らが守るべきものは、この砦の先にある」
将校たちが一斉に敬礼した。
一方、魔王軍中央本陣。
ヴァルガスは高台から王国軍の陣地を見下ろしていた。
「西方の峠は突破したか」
副官が頷く。
「はっ。ヴェルセリア将軍の先遣隊は、すでに敵後方の街道へ到達しております」
「うむ。見事だ」
ヴァルガスは満足そうに頷いた。
「東方の別働隊にも伝えよ。敵の退路を塞ぐため、予定どおり進軍を続けさせろ」
「承知しました!」
その傍らに置かれた遠距離通信用の魔導具が、淡く輝いた。
『ヴァルガス将軍』
ヴェルセリアの声だった。
「おう、ヴェルセリアか。上手くやったようだな」
先ほどまでの重々しい口調が、自然とくだけたものになる。
『西方の要衝は制圧しました。現在、後方街道の確保を進めております』
「よし。そのまま包囲を完成させろ」
『承知しました。ただし、可能であれば降伏勧告の機会を設けたいと思います』
ヴァルガスは苦笑した。
「お前、まだ言ってんのか」
『はい。王国軍は勇敢に戦っております。だからこそ、無益な犠牲は避けたいのです』
「ったく……お前は昔から変わらねえな」
彼は少しだけ空を見上げた。
「まあ、いい。包囲が完成したら、一度だけ降伏を勧告してやる」
『ありがとうございます』
「だがな、ヴェルセリア。奴らが素直に降伏するとは思えねえぞ」
通信の向こうで、ヴェルセリアが静かに答えた。
『その時は、将軍としての務めを果たします』
「ああ。それでいい」
通信が途切れる。
ヴァルガスは再び王国軍の陣地へ目を向けた。
その表情から親しげな笑みが消え、歴戦の武将としての威厳が戻る。
「王国軍も、まだ戦意を失ってはおらんか」
彼は傍らの副官へ命じた。
「各軍に通達せよ。包囲網の完成を最優先とする。敵の反撃には十分警戒しろ」
「はっ!」
ヴァルガスは腕を組み、東の空を見つめた。
「アルセリア辺境伯……貴殿も歴戦の将と聞く。その意地、戦場で見せてもらおう」
東の空が白み始める。
増援によって立て直した王国軍六万。
対する魔王軍は、損耗した兵を含め総勢八万八千五百。
王国軍は起死回生の反撃を準備し、魔王軍は最後の退路を塞ごうとしていた。
どちらも、まだ勝利を手にしてはいない。
しかし、北境の戦局は確実に、一つの決着へ向かっていた。
――魔王軍による大包囲戦。その最も激しい戦いが、今まさに始まろうとしていた。




