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断罪搾精奴隷の淫触成り上がり  作者: 華咲 美月


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第2話 献身の奴隷、初日の試練

 地下施設の空気は、重く湿っていた。

 石の通路を進むたび、鎖の音が冷たく響く。


 佐藤健一は、両手両足を鎖で繋がれたまま、女性看守たちに囲まれて連行されていた。

「新入り公爵令息様の到着よ」

 先頭を歩く赤毛の看守長が、冷たい声で告げた。

 施設の中央にある大きな石室に着くと、十数人の女性看守たちが一斉に視線を向けてきた。


 彼女たちは黒い制服を着ており、胸元が大きく開き、動きやすいように腰回りが締まっている。


 皆、若く、活発で、どこか強い意志を感じさせる目つきをしていた。

「へえ……元公爵令息様が、献身の奴隷になるとはね」

 一人の看守が、興味深そうに近づいてきた。


 彼女は健一の顎を指で持ち上げ、顔を覗き込む。

「可愛い顔してるじゃない。今日はたっぷり、女性たちのために尽くしてもらうわよ」

 健一の心臓が、激しく鳴り始めた。

(マジかよ……この状況……俺が……女たちに奉仕する立場だって?)

 パニックが胸に広がる。


 50代のおっさんの魂は、こんな理不尽な状況に耐えられそうになかった。

「待て……ちょっと待ってくれ! 俺は何もしてないぞ! この体は……」

 言葉が終わる前に、別の看守が後ろから健一の肩を強く押した。


 彼はよろめきながら、部屋の中央にある大きな石の台に押しつけられた。

「抵抗しないの。この世界では、男は女性たちのために尽くすのが当然なんだから」

 看守の一人が、健一の鎖を台に固定し始めた。

 他の女性たちも、周りを取り囲むように近づいてくる。


 彼女たちの視線は、好奇と期待、そしてどこか飢えたような光を帯びていた。

 健一の体が、恐怖で震えた。

(やばい……このままじゃ本当に……)

 その時、一人の看守が健一の腕に触れた。


 ——瞬間。

 何か熱いものが、健一の体内から溢れ出した。

 転生特典「支配の刻印」が、初めて発動した。

 触れた看守の瞳が、突然、大きく見開かれた。

「あ……っ……? 何……この感覚……」

 彼女の表情が、一瞬で変わった。


 冷たかった目が、柔らかく、熱を帯びていく。


 まるで、心の奥底にある何かが、強く揺さぶられたかのように。

「レオン様……?」

 看守の声が、わずかに震えていた。

 他の看守たちも、次々と健一に触れようと手を伸ばす。


 そのたびに、支配の刻印が発動し、彼女たちの心に忠誠心のようなものが芽生え始めた。

「私……どうして……この人に……こんな気持ちが……」

「レオン様……なんだか……守ってあげたくなる……」

 健一は、鎖の中で息を荒げながら、自分の内に起きた変化に気づいた。

(この力……触れただけで、女の心を……動かせる?)

 初めての逆転に、戸惑いが胸を埋め尽くす。


 しかし、その戸惑いの奥に、小さな希望の光が灯り始めていた。

(この能力……使えば……生き残れるかもしれない……いや、生き残るだけじゃない……この理不尽な世界で、俺は……)

 健一は鎖の中で、ゆっくりと拳を握った。

 女性1万人に対して男性が1人という異常な世界。


 献身の奴隷として最下層に落とされた自分。

 それでも——

 この「支配の刻印」があれば、道は開けるかもしれない。

 看守の一人が、健一の鎖を少し緩めながら、穏やかな声で言った。

「レオン様……今日は、ゆっくり休んでください。私たちが……お守りしますから」


 健一は、初めてこの世界で「味方」ができたような気がした。

 しかし、同時に、強い不安も胸に湧き上がる。

(この力……本当に正しい使い方なんだろうか……?)

 地下施設の冷たい石室に、健一の静かな決意が、静かに響いていた。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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