↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/18

008:師を求めて ~星を追う少女~

本日は朝にも1話投稿しました

あらすじに1日1話【20時10分】更新と書きましたが、今どの時間に投稿するべきか見直し中です

あらすじを勝手に変更したお詫びに本日は【20時10分】にも投稿しました次第です

これからも時間未定ながら毎日更新は続けますのでご安心ください

「サクラちゃんは人気者だなぁ」


 遠く連れ去られる幼馴染を見送って、ボクはぽつんと1人。

 一緒に遊べると思ってつい今さっき合流したばかりなのに、突如エンカウントしたうさ耳シスターが連れ去っていってしまいました。

 このゲームって日常期間と戦闘期間が明確にわかれてるって話だったけど、はておかしいな。

 ボクの幼馴染が誘拐イベントに遭遇した件について!

 あはははは。


 ピコンッ


 とかなにしたらいいかわかんなくて突っ立っていると通知音。

 もはや流されるようにシステムウィンドウを開く。


『ごめんこころ! ベータの頃の師匠に捕まったからしばらく魔法指導入りそう。私のことは放ってこころもゲーム楽しんで! すぐ会いにいくからぁぁぁ!』


 サクラちゃんからのメッセージだった。

 魔法指導っていうのが始まると抜け出せないのかな?

 どの道あのうさ耳シスターが逃がしてはくれなさそうだね、なんたってサクラちゃんは脱走歴アリってことになってるみたいだし。


「ボクもお師匠様探ししよっかな」


 サクラちゃんと別行動になってしまったのはもう仕方ない。

 もとより型が違う以上同じお師匠様に師事できるわけでもなかったんだから、これからもこういうことはあるんだろうし。


 光の玉がふよふよ漂う幻想的な魔法学院の中を歩き出す。

 こんな時間でも目に入る場所はどこも活発なようで、今からご挨拶しても問題なさそうだ。


 けど、うーん。

 いまいちどこから見るべきかもわかんないんだよね。


 まず真っ先に視界を占める水晶の森、一際綺麗で是非観光だけでもしてみたいところなんだけど、考えることは皆同じなのかここからでも人が多くいるのが見える。

 サクラちゃんと一緒ならともかく、1人で行くにはちょっと勇気いるかな。

 ボクはコミュ障ではないけどコミュ強でもないのだ。


 次に視界を……というか聴覚を刺激する大根たちの格闘畑。

 よく見れば看板にガチムチ大根闘技場って書いてある。

 敷地内にはガチムチの魔法少女たちが大根と格闘したり組み合っていたりするのが見える。

 うん……あそこはボクの近寄るべきところではないね。

 ボクはバランス型なんでちょっと。


 そうなると次に視界と聴覚両方を楽しませてくれるのが動物たちの楽園だ。

 ボクだって動物は好きだし、それがもふもふで溢れた場所ならもっと好きだ。

 けどお師匠様探しっていう側面で見るといまいちピンとこないかな。

 あそこには今度癒し目的で行ってみようと思う。


「さて困った」


 とか腕を組みつつも足を進める。

 さっきから通り過ぎ様にチラチラ周囲を観察してるんだけどそもそもバランス型推奨のお師匠様らしき人がいない。

 これはまずそこを見つけるところから大変そうだぞ……。


「サクラちゃんはこういうときどう動いてたっけ?」


 一旦足を止めて空を見上げる。

 ゲームが好きで慣れてるサクラちゃんなら手あたり次第物は試しと動いたのかな……なんて考えた。

 ボクも真似して次気になったところにとにかく突撃してみっか?


「あ、流星。魔法少女かな……?」


 見上げて思考していたボクの視界に一筋の流星が夜空を駆ける。

 なんともゆっくりで、なんとも鮮やかな色の流星だった。

 まだ戦闘期間に入ってないから出撃ってわけでもないだろうに、一体あの流星は誰なんだろう?


 気になっちゃった。

 次気になったら突撃……なんて考えてたけど、ボクはそんなことも忘れて導かれるようにその流星を追いかけた。

 幸いゆっくり進む流星だったから追いかけるのはそう難しくない。


 目を奪われるようなその綺麗な星の煌めきにふらふらてくてくついて行って……どんな道を通ったのかも覚えてない。


 ボクは、一面に咲く花畑の中にいた。


 あれ?

 ここどこ?

 広さが尋常じゃない……遠くに山も見えるし、こんな目立つ場所学院の中にあったかな?


「……おや、お客人かな? ここに迷い込むのは珍しいね」

「え……」


 呆然と見つめる花畑の中、気付いたら純白に包まれた仮面の男性が立っていた。

 いつの間に?

 瞬きだってしていなかったと思うんだけど?

 だって花畑がまるで地面に咲き誇る星々みたいに輝いてて、さっき幻想的と思った水晶の森が霞むくらい綺麗だったから。


 仮面の男性は唯一口元だけが見えていて、微笑んでいた。

 その眼差しは仮面で遮られて見えないけど怖い視線は感じない。

 優しそうな人だ。


「お嬢さんはどうやってここに?」

「あ、えっと流星を追いかけて……」

「流星……?」


 あっ。

 流れ星を追いかけて走ってたらここにいました、なんてメルヘンチックが過ぎるだろうがよ!?

 あぁ~急に恥ずかしくなってきた。

 仮面のお兄さんを直視できない、見ないでぇ!


 とか思ってもじもじしたけど、お兄さんはふふっと優しく微笑んで「そうかそうか」と頷いてくれた。

 うん、穏やかな人でよかったよホント。


「星に導かれたなら仕方ない。君たち魔法少女とはそういう生き物だろう? これも巡り合わせだ」

「ボクが魔法少女だってわかるんですか?」

「ここ、一応学院の敷地内だからね。特殊な結界でちょっと次元がずれてるけど、そもそも魔法少女の力がないと入れない」

「なるほど」


 いやなるほどじゃないが?

 自分で言って自分でツッこむ。

 けどちょっと次元がずれてるとか男の人なのに特殊な結界云々とか、ツッこみどころが多いんよ。

 いやまぁボクら来訪者にも魔法少女(野郎)とか魔法少女 (ガチムチ)とか普通にいるから人のこと言えないんだけどね。


 1つ言えることはだ。


「僕はこたつ。この命の楽園で隠居生活を送るものさ。君は?」

「こころ。魔法少女こころです」


 このお兄さん、絶対超重要なポジションのキャラクターだろ!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。