ー【第3節】秘境の島でチートなキャンプ設営。未知の素材がありすぎて困る件について
第3節 秘境の島でチートなキャンプ設営。未知の素材がありすぎて困る件について
なんとか墜落せずに孤島のビーチに降り立った俺たちは、とりあえず拠点を設営することにした。
「到着だ。ふぅ、やはり陸地は落ち着くな」
マリモは光に包まれて、いつもの可愛い毛玉モードに戻った。さっきまでの怪獣っぷりが嘘のようだ。
「お疲れ。……しかし、この島、やばいな」
俺は足元の砂を手に取り、『鑑定』スキルを発動した。
【名称:魔力砂(高純度)】
【レア度:SSR】
【解説:限界海域の魔力をたっぷり吸った砂。これ一つで上級ポーションの触媒になる。王都での取引価格は金貨100枚相当】
「……砂浜の砂が、全部SSR素材なんだが」
王都の錬金術師が見たら泡を吹いて倒れるだろう。俺がアッシュバーデンで苦労して精製していた素材が、ここではゴミのように落ちている。
「主よ、そんな砂より、飯だ飯。さっきの魚を獲りに行くぞ」
「はいはい。とりあえずテント張るから待っててくれ」
俺は収納魔法から、自作の魔導テントを取り出した。
ただのテントではない。俺が錬金術で強化した『自動設営・空調完備・絶対防御結界付き』の特注品だ。
ポンと投げれば一瞬で豪華な拠点が完成する。
「さて、マリモが食材調達に行ってる間に、俺はこの辺の植生を調査しておくか」
ジャングルの入り口に生えている草を鑑定する。
【万病に効く薬草】【若返りの果実】【即死毒キノコ(美味)】……。
ここは天国か、あるいは地獄か。
錬金術師としての血が騒ぐ。この素材を持ち帰れば、アッシュバーデンの復興どころか、世界一の都市にすることだって夢じゃない。
宮廷を追放された時はどうなることかと思ったが、結果オーライだったかもしれないな。




