42 裁きの翼
過去回想から場面変わって、現在に戻りました
蝶々達が窓を見るとそこには藤城とラコと、ザーニの3人が本部に乗り込もうとしていた
果たしてラコとザーニを追い払い、藤城の誤解を解くことは出来るのか
破壊活動を繰り返しながら、藤城達が怪物隊本部に迫ってくる
タッタッタッ…!!
急いで外に駆け出した蝶々達が藤城の姿を目にする
「おい藤城!何してんだ!!なんであの怪物達と一緒にいるんだよ…!」
蝶々の声を聞き、藤城は静かに歩みを止める
トコトコ…
「俺はお前を殺すため、海人の復讐をするためにアイゼスの仲間になった」
「俺は気づいたんだ。本当の怪物はお前らだという事を!」
藤城は言った
その言葉に蝶々の表情が険しくなる
「やはり…何を言ってもダメか…200年間の恨みは相当根強いものがあるな…」
「そうか、戦いで分からせるしかないようだ…藤城!!」
「かかってこい蝶々!!」
2人は接近しあい…
バシーーーン
お互いの刀同士がぶつかり合った
「蝶々と藤城が戦っている間に、私達はラコとザーニを倒すよ」
谷口が冷静に指示を出す
―蝶々を倒したかったけど、仕方ないか…―
―勝てないくせに、あいつの必殺技を見ただろラコ―
―まぁ藤城が倒してくれるか。いこうザーニ!―
ラコが笑みを浮かべ、ザーニと共に突撃する
ザーニとラコの2人は、蝶々以外の8人に襲いかかった
バンバン!バンバン!!
軽快な動きで彼らを翻弄させる
―当たらないねぇ!それどころか当たってるのは私たちの技だけじゃないかな!!―
ラコは勢いよく赤城を吹き飛ばし、次々とゴルドや葉奈達もなぎ倒していく
そこに谷口が立ちはだかる
「赤城達にはきつい敵かもね……でも大丈夫。くらえ!霧雲連斬」
―必殺技か……これは厄介だ…―
ザーニはラコの手を引いて避けるために大きく後退した
―蝶々と似たような感じかな…―
バッ!!
「安心してる場合かお前たち…!」
「くらいやがれ!轟我土砕斬」
―なっ…!!―
ボガーーーン!!!
山城は力いっぱい刀を振り下ろすと、ラコとザーニの足元から大きな鋭い岩を出現させた
その岩が彼らを襲う
「どんなもんだい…!」
シュンッ…!
安心しきった山城の背後に怪しい影が…
「山城後ろ…!」
それに気づいた谷口は大きな声で言った
ビュンッ…!!
山城の背後に一瞬で回ってくるザーニ
―少し惜しかったね…ハアッ!!―
バババババ!!バゴンッ!!
ザーニは山城を高速で殴りつけ、終いには蹴り上げてしまう…
同時に、ラコも谷口の背後に回り込んだ
―自分のことを心配しとけ…!―
自身の脚を谷口の首に絡め、動きを封じる
グググ……!!
「うっ…がはっ…」
―あなたが1人目の仲間、決まっちゃった。絶対に逃さない…―
ゴルドが動き出す
「谷口さんは俺が助ける…!はっ!」
カチャッ!
停止砲を準備し、ラコに向けて放つ
しかしラコは、顔を少し横に傾けてその攻撃を避ける
―ふふっ…そんなもん?―
タッタッタッ…!!
次は赤城が技の準備をしながら走り寄る
バッ!!
赤城は高く飛ぶと、刀を力強く振り下ろす
「離れろぉぉ!!!」
―ごめんね、離れたくないの―
ガシッ…!!
ラコは余裕そうに赤城の刀を手で受け止めた
―次の候補はあなたにしてあげる。谷口が怪物になったら怯えて待ってなさい?―
ラコが赤城に挑発していると、背後から灰の龍が飛んでくる
谷口が放った灰の龍だ
バシンッバシンッ!!
―ぐあっ…!!―
灰の龍はラコに衝突すると消えてなくなった
ラコはその攻撃を受け、谷口は解放された
降ろされてしまったラコ、谷口からの反撃をくらう
「今度はこちらの番だ…!全てお返ししてやる!」
谷口は必殺技の斬撃をラコに食らわせた
ズババババ!!
―グアァァァア!!―
斬られまくるラコ…
「やはり元が下級怪物だけあってそんなに強くはないようだな!」
するとそこに急いでやってくるザーニ、斬撃の中に自ら入ってラコを救い出す
―無茶しすぎだぞ…!―
―ごめん…―
抱えられているラコ…
「グリーンエナジー!!」
「ニードルランス!!」
その隙を見て、葉奈とバロンが技を放つ
―まじか…!!くそ…―
ザーニは、ラコを守るように背中でその技をくらった
バンッ!!
―ぐぅっ…!!―
―ごめん…私のせいで―
―俺は大丈夫だ。そんなことよりラコはどうだ、まだいけるか―
ザーニは言った
―うん。アイゼス様のためなら…立ち上がれる―
―そうだな。アイゼス様のおかげで力を貰えたんだから、諦めるなんてあり得ない―
すると…
バゴーーーーン!!!
ザーニ達が戦っている間、彼らの上空では凄まじい音が鳴った
この音の正体は藤城と蝶々の刀が衝突した音
「お前を止めることができるのなら何たてやる。仲間を手に掛けることはもうしたくないんだ!」
「蝶天武装…!!」
新たな必殺技、蝶々の身体に巨大な蝶が重なり、蝶々の身体能力が上昇した
「お前が海人を殺した事実は変わらない。そして俺の意思も変わることはない。俺は何も間違ってないだろう海人!!」
「天使召喚 怪徒!」
藤城から生まれる念が具現化した怪物が召喚された
現れた怪物は3mを超える筋肉質の巨体
背には藤城を守るための大きな天使の翼、頭上には金に輝く天使の輪がついている
召喚された怪物は右手を天高く掲げ、槍を生成させた。すぐさま技を放つ
―十字光槍!―
ビュンッ!!
槍を高速で飛ばした後に、戦闘態勢に構え、蝶々に向かって襲いかかっていった
蝶々は冷静に刀を構えた
「蝶の舞…!」
向かってくる槍を次々と弾き返しながら、目の前に迫る怪物に備えて刀を構えた
―グラァッ!!―
拳を強く握り、蝶々に殴りかかってきた。
蝶々は刀を振りかざし対応するが…
追いうちで藤城も参戦しだした
「聖なる刀!!」
「2人で倒すぞ!怪徒」
―ウガアァ!!―
藤城と怪徒の連携を目の前にして、蝶々は身構える
「蝶の舞!!」
蝶天武装の加護もありつつ、今まで以上の身体能力を見せることが出来たが…
―グガァァ!!―
バゴンッ!!
怪徒の攻撃が蝶々に命中、蝶々は吹き飛ばされる
怪徒はその蝶々を追って追い討ちを仕掛ける
―グラァァ!!―
蝶々を何回も殴打し、拳を振り下ろした
蝶々はその攻撃を食らい墜落
墜落している蝶々に向けて怪徒は技を放つ
―十字光槍―
怪徒の放った槍が墜落している蝶々に向かっていく
「こりゃあヤベェ敵だな…」
背中の蝶の羽が槍を全て防ぎ、なんとかして体勢を立て直す
だが、ホッと息つく暇もなく藤城が風を切って向かってくる
「オラァァ!!」
バシンッ!!バシンッ!!
ギギギィ…!!
互いの刀がぶつかり合った
「その刀でお前は海人を殺したんだ。見るだけでムカつくんだよ!!」
藤城の怒りは頂点に達していた
最悪なことに、蝶々の背後には再び怪徒が迫っていた
―ラァァ!!―
バンッ!バゴンッ!!
蝶々は殴り飛ばされてしまった
―天空斬…!!―
怪徒は、腕にまとったエネルギーを蝶々に向けて飛ばしてきた
そのエネルギーは斬撃となり、時空を裂きながら蝶々を襲う
ズバッ!ズバァッ!!
蝶々は、装備していた蝶の羽を斬り落とされてしまう
蝶天武装の効力が低下してしまった…
「よくやった怪徒!!やはり俺達がいれば敵無しだな」
藤城は勝利を確信したかの様に言った
―グガアァァ!!―
バッ!!
怪徒は空中を飛び回り蝶々を翻弄させる
「こうなったら必殺技しかない…」
目をつむり集中する蝶々
「どこから来るのか…集中して見極めなければならない」
冷静さを取り戻し、必殺技の体勢をとる
ビュゴッ…!!
―ハッ!!―
背後から怪徒がなぐりかかってきた
その瞬間、
「背後…!!」
蝶々は、背後から襲ってくる怪徒に向けて必殺技を放った
「蝶舞輪廻!」
ズババババババ!!!
―グガッ!ガアァァ!!―
「お前はここで退場だ…!!オラァ!!」
ズバァッ!!
―ガッ!!―
怪徒の首がはねられた
「怪徒…!怪徒!!お前…よくも怪徒のことを…!」
「ここからは1対1の真剣勝負だ」
蝶々は冷たい声で告げた
「くそ…くそが…!!」
「蝶天武装!!オラァァ!!!」
蝶々は再び蝶の羽を装備し、藤城に向かっていった
あ




