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39 技術抹消

2/2

過去回想なので今日も2話投稿です



爆発が起こる1時間前、屋敷には蝶々から逃げるために怪物が大量に流れ込んできた…


 キャアアア!!!

屋敷の中に響き渡る悲鳴――。

家具が叩き壊され、その場に居合わせた人達は必死に逃げようとするが、「対応怪物」によってすぐに捕まり無惨にも命を奪われていった


 

 ―ふっ…戦いの慣れてない奴らだ。まさかヒミ如きに殺されるとはな―

蝶々から逃げてきた修羅の怪物は、空間の怪物を背負いながら言った


 ―見てないで中に入ってくれ―

空間の怪物は言った


 ―分かった分かった―

 



屋敷の中は一瞬の内に地獄絵図と化してしまったのだ…





 ………………


  

 トコトコ…

屋敷の中に入っていったサド達… 

 ―中は何の変哲もないな。だが、ここには絶対怪細胞があるはず。見つけ出したら破壊してここを占領するぞ―


怪物達は、何か手がかりを探すために隅から隅まで荒らし尽くした

そうして数分が経過すると、修羅の怪物が地下へと続く扉を見つけ出した

 ―見つけた―


 ―やるな、じゃあ行こうか―

サドは率先して中に入っていった


 ―ふっ…やはり俺がリーダーになるべきだな―

修羅の怪物も後に続いて入っていった






 海底研究所内では……


「おい!みんな身を隠せ!!怪物の奴らが攻め込んできたぞ!!」

羽水将軍が慌てながら言う

「くそ、怪細胞を取り込んだ奴らが全く仕事しないじゃないか!やばいこのままでは…」



 

 ―なんだここは…怪細胞の研究所か?―


「はぁ…あぁ…き、来てしまった!みんな俺を守れ!!」

将軍は走って逃げようとした


しかし、修羅の怪物が追う。高く飛び、逃げている将軍の目の前に着地した

 ―死ねぇ!!―

 ぶちゃっ!

踏み潰してしまった…

 ―怪細胞らしき物がたくさんあるな。奪わせてもらう―

修羅の怪物は、怪細胞の入ったビンを奪い取り、口の中に入れてしまった

 ―傷が回復する…怪細胞だけあって、治癒能力があるのか―


 ―それなら俺に飲ませてくれ!!―

空間の怪物が大きな声で言った


 ―ほらほら、飲め飲め!―

修羅の怪物が、空間の怪物の口に放り込む


怪細胞が空間の怪物の身体に巡りわたることで、斬り落とされたはずの脚が再生していった

再生したことで、空間の怪物は青い結晶を生成しまくる。そして、それをその場にいる研究者に向けて放った


 バババババ!!!

「ぐあぁぁぁぁあ!!!」


結晶によって裂かれ殺されていく人間を見ながら、サドは怪細胞を飲んで傷を癒した

 

サドは怪細胞を飲み干して言う

 ―この技術は人間に渡ってはいけない。技術内容の書いてある書や、怪細胞そのものは破壊しろ―


 


海底研究所内が破壊されていく…

書物は破られビンは粉々に、怪細胞液は全て飲み干されてしまった



少し経ち、破壊し終えたサド達は屋敷から出た

 


 

すると、空から声が聞こえる

 

 手こずっているのか?だいぶ進んでいないようだな。相手は人間だぞ?やはりおまえらじゃダメだったか

 

その声と共にアイゼスが空から舞い降りてくる



 ―アイゼス様。これには理由があって…―

サドが言った


 ―理由?たかが人間で?―


 ―何人か、意味の分からない程強い人間がいるのです。実際に見たら分かる通り、ガイが封印されてしまいました…―


 ―はぁ…お前らじゃ対処出来なかったってことね。じゃあ新たに追加しとくから、仲良くしとけ―


 ―新しく…?―


 

突如として空間の一部が歪みだした。そこから現れたのは3m級を超える巨大な怪物だった

 ドシーン!!

 ―この世界は言葉では表せない程居心地が悪い。だが、これを味わうのもほんの辛抱―

 ―私のことはこれからユニオと呼んでくれ―


ユニオ――彼の存在感だけで、周囲の空気が重くなる

 

そしてアイゼスはその場から消えていった



 ―もうお前らこの屋敷いらないだろ―

ユニオはそう言うと、手のひらに炎の玉を生成した

 ―爆破―

 ビュンッ…!

ユニオは炎の玉を屋敷に投げた



 ボンッ!!バゴーーーン!!

この爆発が一瞬にして屋敷全てを包む

この大爆発音は、あらゆるところに響き渡っただろう




 ………………


爆発音は、どっかの温泉でも聞こえた


 

 バゴーーーン!!


 ―なんか…やべぇ音したよな…―

変身の怪物と裏切りの怪物が目を合わせて言った


 ―あれ…俺らであんな爆発できるような奴いたっけ?―


 ―いないけど…これ念の為に戻ったほうがいいかもな―

変身の怪物は言った



湯船から出た変身の怪物達、爆発の起きた方へと戻っていった


 


 ………………


 

 ボワァア!!


 

ユニオは燃え上がる屋敷を見て言う 

 ―破壊出来たことだし、お前らが言っていた強い人間とやらを倒しにいくか―


 ―お前がどんくらい強いのか知らないけど、あんまリーダー面しないでほしいな―

修羅の怪物は言った


 ―仲良くしてって言われたはずなんだがな…まぁいい。1人でも倒せるし―

 ―そうだ。俺の力知りたいか?―


 ―あれ以外にもまだ力が残っているのか…?―


 ―殴ってこい貴様―


 ―やってやるよ。オラァァ!!―

修羅の怪物はユニオの腹めがけて拳を振るった。しかし…

 ドッ…!

 ―固い…?―


 ―私の身体に受けるダメージはどんなものでも半減出来る。残念だがお前らとは違うんだよ―


 ―い、行けよ…俺らは俺らでやるからさ…―

修羅の怪物は後退りしてしまった… 


 ―はあぁ…―

ユニオは行ってしまった






 ………………



蝶々のところへと歩いていくユニオ


 

そんなユニオの姿を偶然見つけてしまった温泉帰りの裏切りの怪物と変身の怪物…

 ―誰あれ…あんなやついたっけな…いったいあいつは何をしようとしているんだ…?観察しておくか―

 

 ―やっぱり戦闘はしようとしないんだね―

裏切りの怪物は言った


 ―まぁ観察も必要なことだから。別に逃げようとなんてしてないけどね―


 ―あっそ、まぁ俺も賛同だけどね―





 ………………

  


 ―ようやく例の人間がいる村に着いた。まずは様子見といこうか―

ユニオが蝶々達の故郷にたどりついてしまう…



 タッタッタッ…!!

蝶々と山城と谷口の3人がこちらに走ってきた

「また来やがった…!しかも1人、相当強気にでたな…だがおかしい、誰だあいつ」


 ―爆破…―

 ビュンッ!

ユニオは蝶々達に向けて炎の玉を飛ばした

 

 ボガーン!!


蝶々達は直撃はなんとか避けれたが、爆風のせいで吹き飛ばれてしまう…

 シュウゥ……

煙が漂っている…


 ―まぁ手始めにこんな感じかな―



すると… 

 シュバッ…!!

煙の中から蝶々と山城と谷口が姿を現す

3人とも刀を構え、宙から襲いかかる


 ―なるほど…―



 ズザァ!ズザァァ!!

 ―ガアッ…―

彼らの攻撃を食らい、後ろに下がるユニオ。腹を押さえてうずくまった

 ―うっ…!が、あぁ…―



蝶々は前に出て言う

「2人とも、海人と藤城を連れて他の怪物達を倒しに行ってくれ。ここは俺1人でいけそうだ」


「分かった、それじゃあここを頼んだぞ!」

 タッタッタッ…!!

2人は行ってしまった…




 シャキンッ…!!

「誰だか分からん新しい奴が来たけど、これでトドメを刺してやる…」



 ―くそ…!このままではトドメを刺されてしまう……―

 ―ふふふ…なぁんてな―


「は…?どういうことだ」


うずくまっていたユニオだったが、笑みを浮かべながら立ち上がった

 ―お前を確実に殺すために演技をしてたってことだ。やっと2人きりだよ―

ユニオは急に余裕そうな素振りを見せた


「やばい…やばすぎる…」

蝶々に急な緊張感が走る

 

 ―お前もあの屋敷のように燃やし尽くしてやろう―

ユニオは炎の玉を生成した

 ―爆破…!―


 バゴーーン!!


蝶々は爆風で吹き飛ばされた

「ぐはぁぁ!!」

 バタッ…

「くそ…あいつを倒さなければ死ぬ。覚悟決めるしかない!」

蝶々は刀を強く握った


 ―さぁ、死のうか君―


「蝶の舞…!!オラァァ!!」 

蝶々は疾風の如く飛びかかり、刃がユニオの身体を斬り裂いていく

 

 ズサッ!ズサッ!

だが、ユニオの食らうダメージは全て半減

 ―甘いな―

ユニオはまるで痛みを感じていないかの様に薄く笑った

そうして拳を振り上げた。蝶々は反応する暇もなく…

 ドゴォン!!


「ぐはぁっ!!」

蝶々の身体はは宙に舞い、地面に叩きつけられた

 


 ―全てにおいて差がありすぎる。次は爆破だ―

ユニオは炎の玉を生成し、飛ばしてきた



蝶々はその炎の玉を全て避け、ユニオの背後に回り込もうとする


しかし、ユニオはその蝶々を瞬時に気づく

すぐに後ろを向いて拳を振るった

 バゴンッ!!

 

「ぐはぁっ!く…そ…」

蝶々は再び地面に叩きつけられる…


  

 ―背後に来るとは、危ない危ない…―

 ―まぁいい…あの速さをしっかり追えてる。これなら負けることはないだろう―


 

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