38 2人の共闘
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場面:どっかの温泉
―俺ら、ヒミとは違う部類のはずだか…それにしては弱すぎないか―
―さすがに能力が低すぎる。俺らは戦闘向きではないな―
アイゼスに力をもらう前の「変身の怪物兄弟」と「裏切りの怪物」が温泉に浸かっている
周囲には倒された人間たちが散らばり、湯船は赤く染まっていた
―あいつらくらいなら倒せるんだけどな。ちょっと侍だとかあぁいう奴らは無理無理―
変身の怪物が言った
―でもさ、サド達がやってくれてるんだし俺らはここでゆっくりしてようぜ―
リラックスしながら裏切りの怪物が言った
………………
場面:蝶々達の故郷へ向かう途中
故郷に向かっている最中の蝶々達と屋敷に残っていた複数人。しかし、到着した場所は変わり果てていた
「なんだよこれ…どうなってんだよ」
目の前では、故郷であったはずの場所が怪物の拠点へと化していた
―ガアァ…ガアァ…―
悲惨な状況に彼らは絶望した
だが1人、蝶々は絶望する仲間をよそに血相を変えて叫んだ
「なんでこんなことに…許さない!」
蝶々は即座に紫の石を使った。刀を構え周りにいた怪物達を襲った
ズザッ!ズザッ!ズザザザザ!!!
対応怪物が反応できない程の速度で斬りまくった。辺りに紫色の血が舞い散る
ヒュンッ、スタッ…
「はあぁ、はあぁ…格段に力が上昇している。これも怪細胞の仕業か」
蝶々は山城達のもとに戻っていった
「一体今のは何…」
何も知らない、屋敷に残っていた人達は不思議な顔をして言った
「安心してくれ、ただの石のおかけだ。だけどこれならいける。確実にいける」
「蝶々、身体大丈夫?」
谷口がやってきた
「大丈夫だけど、そんなことより故郷を取り返そう。そして、みんなをここに住まわせる場所の確保をしよう」
そう言って蝶々は故郷の中に入っていった。後に続いてみんなも入っていく
だが…
その後ろから大勢の怪物達がやってくる。そいつらの正体は、拠点に戻ろうとしていたサド達…
―あいつら戻ってきてたんだ。懲りない奴らだな―
バッ!!
蝶々達に向かって襲いかかるサド…
蝶々は、ふと後ろを見るとサドと目が合う。咄嗟に刀を構えた
「お前らか…!もうやられるわけにはいかない、はあっ!!」
蝶々は刀を振り、サドに斬撃を放つ。サドは衝撃波を放つが、それさえも斬り裂いた
―グハッ…!あの時よりも身体能力が上がっている…?まさかお前も怪細胞を…―
「そうだよ。そのまさかだよ」
―そう…か。だがこれには勝てない…くらえ!!―
サドは気合をため、身体から2連続の衝撃波を放った
しかし
ズバンッ!ズバァッ!
蝶々はその衝撃波を斬り裂いた
「みんな下がっておけ…あ、山城だけは来いよ!」
「ふっ、用意は出来てるぜ蝶々」
すでに茶の石を使用済みの山城
―2人も石の所有しており、かつ、怪細胞によって身体能力を上げている。この状況かなり厳しい…―
サドは汗をかき、焦っている様子…
後退りしだした
―厳しいだか何だか知らねぇよ。絶対に石を取り返さないといけないだろ!―
修羅の怪物は力を溜め、走っていく
『行くぞ!!』
蝶々と山城の2人は共闘し、修羅の怪物に走っていった
彼らは、修羅の怪物の拳を避けまくり、逆に斬撃をあたえる
あの時とは桁違いの威力、そしてそれが2人分となることで、修羅の怪物には大ダメージが当たる
―グハッ!!グハァッ!!―
ドサッ…!
2人の連携攻撃が修羅の怪物を圧倒。修羅の怪物は背中から倒れた
―これは緊急事態だ…こちらが圧倒されている。かなりきつい状況だが、助けるためには…―
空間の怪物はそう言うと、青い結晶を生成しだした
―くらえ!はあっ!―
結晶を放った
だが、山城は持っていた刀でその結晶を軽々と弾いた
「俺達に敵う相手はいない!」
―倒すなら一斉に行くしかないか…やるぞ―
サドは命令した
そしてその命令通り、サド、修羅の怪物、鋼鉄の怪物、空間の怪物、そして対応怪物数体が集まった
―全員でいくしかない。それぞれ石を駆使して必ずあいつらを落とすぞ!!―
「よし、みんなはもう中に行ったな」
蝶々は周りの様子を確認した
蝶々は技を放とうとしている
「何体かかろうと俺には追いつけない。蝶の舞!!」
ビュオンッ…!
―は、はあっ?―
ズバァッ!!
まずは空間の怪物の脚を斬り落とした
そして次は鋼鉄の怪物、修羅の怪物、サドと狙いを変えて斬りまくる
―ガハァッ!!―
―グハァ!!―
バタッ…
怪物達はその場に倒れた
―まだ…だ…―
鋼鉄の怪物は立ち上がる
灰の石を纏った拳を構えて向かっていく
「じゃあ次は俺の番だな」
「こ、こうすればいいのかな…土の手!!」
ゴゴゴ…!!
ガシッ!!
―グアッ!!―
土の手によって掴まれる鋼鉄の怪物…
ギチギチ…
―ガアッ!―
灰の石を口から吐き出してしまった
山城はそれを手にする
―ク…ソ…このままでは封印されてしまう…―
「封印…?」
「いいこと教えてもらったぜ。そんならこの地に封印させてもらうよ」
山城は持っていた茶の石を掲げた。掲げると、石からは光が放たれる
その光は、鋼鉄の怪物や数体の対応怪物を包んだ
鋼鉄の怪物は光に包まれながら心の中で言う
―死ななければそれでいい、封印された先で私達の世界を創ればいいだけ。死ななければまた戦えるからな…―
パシーーーン!!!
そして封印されてしまった
―あいつ、あえて封印されにいったな。まぁ当然の選択か…―
修羅の怪物は言った
―だが俺らはまだ封印されるときではない。早く逃げるぞ…!―
脚を斬られてしまった空間の怪物を持ちながら、修羅の怪物は逃げていった…
怪物達は慌てて撤退し、新たな拠点を探し始めた
「逃げたか…あいつら」
「俺は灰の石を取ることができた。一旦戻りますか」
………………
―アイゼス!!現れろ!!緊急事態だ!!―
しかしアイゼスは現れない…
―なにしてんだよ…こっちはやばいというのに…―
必死に走っているサド達…
―新たな拠点を見つけ出さないと……そうだ、あの屋敷を新たに拠点にすれば…―
………………
蝶々達の故郷…
屋敷に残っていた複数人を空き家に住まわせた
「ありがとね…みんな若いのに」
おばさんが感謝の気持ちを言った
「いやいや、みんな無事ならそれで良いんです」
谷口は言った
するとそこに蝶々と山城が来た
「みんな…いるね!良かった」
「大丈夫だった?」
谷口が駆け寄った
「大丈夫だった。圧倒してやったよ。怪細胞のおかげでな…」
蝶々は、海底研究所から持ち去った怪細胞の入った注射器を取り出して言った
「もう…この怪細胞を有効活用するしかないね」
「そうだ谷口、この石使え」
山城は谷口に灰の石を渡した
「お、ありがとう。でも私戦えるかな…?」
「心配することはない。自然と身体が動くだろうから」
蝶々は言った
一方で、海人は怪細胞の影響に怯えていた
「これってホントに生き続けるのかな…これ取り除けないのかな…」
「どうした海人。大丈夫か?」
蝶々が近寄る
「実はさっきから海人が」
藤城が言った
「海人…どうにか取り除けるような技術を見つけ出すから。まずは怪物を倒そう」
蝶々は海人をなだめるように言った
「分かった」
そうして休憩し続けて数時間経ったその時突然…
ボンッ!!バゴーーーン!!
遠くから爆発音が聞こえた…
位置的にあの屋敷があった場所だと思われる




