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36 強制された未来

あけましておめでとうございます。これからもマイペースにやっていきます。

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 トコ…トコ…

「ここはいったい…?」

蝶々達は謎の侍達の案内で、ある場所に連れられた

一応安全な場所に避難することが出来た様だ


ここは、現在の怪物隊本部のある場所と同じ場所に建てられていた


「ここは羽水将軍のお屋敷だ。この広大な土地と、大勢の侍がある以上ここはずっと安全だろうな」


「だいぶ遠くに来たし、当分あの怪物は来ないだろう」

「だけど、あなた達はなんでそんな人離れした動きが出来るんですか…」

藤城はさっきの侍達に聞いた


「別にそれといったことはないかな。まぁゆっくりしておきな。あぁでも、将軍が認めてくれないとな…」


「そうなんですね。じゃあ行ってみます」

蝶々はそう言うと、仲間4人を連れてその将軍のもとへと向かっていった





 ………………


将軍のいる部屋に場面が移る…


  

 コンコンコン!

蝶々達が外側からコンコンと叩く

 

「誰だ」

将軍は顔を上げた


「失礼します…」

蝶々達が入っていく…

 

「君達は誰だね…」


「蝶々って言います。なんか…とある侍の方に助けてもらって、ここまで案内してもらったのですが」


「そういうことならここに残っておけ。ただし、あの怪物達が攻めに来た時は戦ってもらうぞ」


「それは分かってます。それのおかげでここの安全が確立しているわけですもんね」

藤城が言った


「怪物にはまだ大型の怪物がいるらしい。そいつらがいったいどのくらいの実力なのかは知らないが、簡単に殺せるといいな」

「そうだ、君達と同じようなここに来たばっかの人達を歓迎する会があるから楽しんでおけ、楽しめるのなんて今のうちだぞ」


「やっとの娯楽だ…嬉しい…」

感激する海人


「今日くらいはゆっくりしますか」

谷口もホッとする


 トコトコ…

そうして彼らは、将軍の言うその会が行われている場所に行った



  


将軍の目の前から蝶々達が消える 

「行ったか…」

そう言うと将軍は急に立ち上がった

 ガラガラ…

後ろにある隠し扉を開き、中に入る。そのまま地下へと続く階段を下っていった……





 ………………


 

 ガハハハ!!

蝶々達5人が向かった部屋から大きな笑い声が聞こえる

そうとう楽しんでいる様子


「笑い声が聞こえる。そんだけここは安心できる場所なんだな…」

蝶々はそう言い、その部屋に入っていった



 ガラガラ…

扉が開かれると、部屋の中にいた人達は一斉にこちらを向いた

「おっと、新たに人が来たで!みんなで歓迎しようや」

「大変だっただろ。だけど、ここにいればもう安心だから」

気前のいいおじさんが歓迎してくれた


「意外とここって、楽しいような雰囲気なんですね。なんか良かったね、みんな」

藤城が言った


「まぁな!こんな時だからこそ、笑っておこうみたいな感じだよ。まぁまぁ座って」


「はい!失礼します」


お屋敷の使用人が蝶々達の机の上に食べ物と飲み物を置いた

「こんなことしか出来ませんが、ごゆっくり」

そう言い、中の方へと戻っていった


せっかくだし、蝶々達は出された食べ物と飲み物を食べることにした

「意外と甘くていいこれ、なんだか美味しいな」


蝶々達はようやく外の地獄から抜け出せた、そんな気分でいた

久しぶりに蝶々の顔に笑顔が見えた気がする。色んな人と楽しく会話することでこんなに気分が変わるものなんだなと…でも、



「うっ…ぐはぁっ!!」

さっきの気楽に歓迎してくれたおじさんが、急に泡を吹いて倒れた

これは何の前触れもなかった…そして楽しかったムードは一気に壊される


「おじさん…?大丈夫ですか!!」

藤城が駆け寄る。しかし…


「あっ…が…」

 バタッ…

おじさんはそのまま死んでしまった…


「し…死んでる…?でもなんで…?」

藤城は慌てて言った


辺りは騒然、慌てる人や犯人探しを行う人が現れ出す


 お前がやったんだろ!

 何だ!?毒か?でも一体何で!?

 

 

「これも何か怪物のせいなのかもしれない…」

そう言って近づいてくる蝶々と山城…

しかし、目線を変えた先に、何故か助けもせずに障子の隙間からこちらを覗いている使用人の姿が…

 

その使用人は、蝶々達と目が合うといきなり顔を引っ込め、速歩きで中の部屋へと戻ってしまった


「山城…今の見たか…?」


「うん見た、助けに来るのかと思ったら、中に入っちゃった…」


「マジで何してんだよ、連れ戻しに行くぞ!みんな!」

蝶々は仲間を引き連れて、急いで追いかける

 タッタッタッ…

「入るぞ!!」

蝶々達は急いで中に入った。しかし、そこに使用人の姿は無かった…

外に出られる様なところは無く、ただそこには机だったり、何枚もの来客用の座布団、さっき出された食べ物や飲み物が保管されている棚があるだけ…


「はぁ?消えた…」

谷口は謎すぎて呆然としている


「消えるなんておかしすぎるって…絶対に何か理由があるはず、見つけるぞ!」

蝶々は色んなところを探り始める

蝶々に続いてみんなも探り始めた


 ガサガサ…

「全く分かんねぇ…もしかして天井か?ワンチャンあるぞ…」

山城は上を見て、天井の抜けそうなところを観察し始めた


「この棚重そうだな…」

海人は棚に手をつけた


「棚って…棚の中に隠れてるとでも言いたいの?」

谷口は海人を見て言った


「いや、動かすんだよ。見てろ…」

 ゴガガ……!!

棚がゆっくりと動き隠れていた地下階段が現れた

「あったな…」


「海人よくやった!」

蝶々はその階段の目の前まで歩いてきた

「なんだこれ怖…この先暗すぎるだろ…でも行くしかない」

暗すぎるその先… 

しかし彼らは躊躇せず進んでいった






 トコトコ…

「暗いって…」

真っ暗な中を歩く、誰が喋ってるのかも分からないくらい

 

「あちょ…危ね、つまずくところだった」


「おっちょこちょいだな、多分海人だろ」


「なんで分かんだよ。お前藤城だろ」


「山城だよ。そんなこといいからちゃんと歩け」


「ごめんごめん、ん?ちょっと待ってみんな、光が見えてきたぞ」


「この光の先には何があるのか……」

 


彼らが進んだ先にあったもの。それは、広い研究所だった…

そこでは複数の人がおり、謎の液体を研究している真っ最中だった

「な…なんだよここ。そして、あいつらは一体何をしているんだ…」

蝶々は驚きながら言った


「おい!部外者が立ち入ってるじゃないか!早く追い返せ!」

1人の研究員が高圧的に言い放った

そいつ含めた複数の研究員が蝶々達に近寄る


「おい待てよ!こんな隠された場所でお前らは何をしてんだよ!」

蝶々は言い返した


「研究をしているんだよ。見てわからないか?」

「この研究技術は近未来なんだ。これが普及すれば怪物を皆殺しにできるかもしれない。素晴らしいと思わないか?」


すると海人は、近くにあった机の上に置かれている紙を手に取った


「それは極秘情報だ!見るでない!」

研究者が速歩きで近付いてくる


しかし、海人は書いてある内容を見てしまった

その内容とは…

怪細胞に入っている怪物の成分、不老を摂取出来る。これは寿命になって死ぬことがなくなることを意味する。それがいいことか悪いことかはその人次第。だが、怪細胞のおかげで身体能力は格段に上がる

怪物の力を逆に利用してやろうといった目的


海人が注目したところは、寿命になって死ぬことがなくなるという点だった

「不老ってことか…?お前らはその不老になりたくて研究しているのか…?」


「くそ、見られたか…」

「まぁいいか…はっきり言うわ、そんなことではない。本来の目的はこの液体を摂取した奴らで軍隊をつくり、怪物を全滅させることなんだ」

「そしてその軍隊に君達がなってもらうんだよ」


「は…はぁ?」

「今から俺等がそれを飲まなきゃいけないってことか?俺は不老なんてごめんだよ。何年も生き続けるなんて怖くてたまらないからさ」

海人は言った


「何言ってんだ。お前らはもう飲んだよ。出されただろ?飲み物」

「実は提供したお菓子に入れてたんだよね。そういう不老が怖いって言う人が絶対にいると思ったから、仕方ないよね」


「は…?嘘だろ…」

彼らは驚きを隠せない

 

「まぁお前らは若いだろうし、副作用で死ぬことはなかったか。まぁしっかり軍隊で頑張ってもらいたいね」

 

「副作用…軍隊?ふざけるな…俺らを何なんだと思ってるんだ!」

彼らは怒りをあらわにする


「でもこれを摂取しないとまともに戦えないだろ!人間捨てないとやってられない!なんだ?抵抗できぬまま死にたいのかお前らは?」

「こういう時だからこそ、お前らみたいな奴らを軍隊として送り込むしかないんだよ」


「そうか、じゃあお前もやるんだな…戦うんだな」


「俺?やるわけないじゃん。不老なんていいこと無いだろ。飲みたくないからこういう怪細胞を生み出す役職になったんだよ」


「なぁどうしてくれんだよ!」

山城は詰め寄る


「知らねぇよ!お前らが知らないのがいけないんだよ。知らないとこうなっちゃうから色んなこと知識持っておいたほうがいいよ」

「それか、頭良くしてこういう偉い役職になることをすすめるよ」


「……」

もう出す言葉もない…


「軍隊になろうが怪物は襲ってくる。結局戦わなければ死ぬだけだ!」


「もういい!みんな戻るぞ!」

山城は去り際に怪細胞の入っている注射器を数本奪った

「これ以上被害者は増やさせない…」


「減ったら増やすだけだから全然いいよ!じゃあね」

研究者達は嫌な笑顔で送り返した



蝶々達5人は絶望しながら戻っていった。一歩一歩の足取りが重く見える



 

一方で研究者は一歩一歩の足取りが軽く、歓喜しながら手を広げた

「ハッハッハッ!!素晴らしい研究なのは間違いない!ほら、クジラもこっちを見て祝福してくれてるじゃあないか」

「いけるなら、怪細胞以外の研究もしておきたいところだな」


この場は海底研究室 

名の通り海底の中にあり、世に知られたくないような研究、会議をする際に使われる。最先端な技術が書かれている書が多くある



 

怪細胞

怪物の遺伝子を利用して作られた特殊な液体。摂取すると身体能力が飛躍的に向上し、怪物の能力である不老の力を得る。しかしその代償として、人間性を失いかねない

そしてこれが蝶々達の強さの秘訣だった




 

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