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37 怪細胞の実力

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「ぐはっ…!ゲホッゲホッ…」

 バタッ…

怪細胞の副作用によって他の人も倒れだす

ただ、その人も年老いている人だった…


 

 

 タッタッタッ…!!

急ぎで戻ってきた蝶々達

「今すぐ机にある食べ物を食べるな!」

蝶々達は大きな声で呼びかける


その声を聞き、周りにいた人達が一斉にこちらを見る


 

「その食べ物飲み物には怪細胞といった怪物の遺伝子が取り込まれているんだ!!俺達は騙されていたんだ」

蝶々は真実を語った


「なんだよそれ…?お前らは一体何を知ったんだよ…」

一人の男が言った


それに答えるように蝶々は言う

「まず、この屋敷は怪物を倒すための軍隊を集めるために出来たんだ」

「そしてその軍隊、一人一人が怪物と戦えるように怪物の遺伝子を使った怪細胞を取り込み身体能力の向上を試みたんだ」

「だがこれにはデメリットがあり、年老いて死ぬことが出来なくなるんだ…死にたい時は自分でやるしかない。どう死ぬかは自分で判断しないといけなくなる」


 

「そういった物がこの中に入っていたと……でも俺は嬉しいかもな」

1人の男が言った

「俺は別に好きなだけ生きて、最後は自害でもいいと思ってる。俺も軍隊として力を貸したいわ」


 

谷口は驚いて言う

「まさかの肯定派…?でもそうか、確かにそういう意見があるのも不思議じゃないよね…」


「わ、私は自害なんて嫌だ…そんな判断ができるとも思えないよ…!」

1人の女が泣き始めた


「親父みたいにコロッと死にたかった…最後くらいは何も考えずに死にたかったのに!くそ…これからどうすればいいんだよ…!」

40代くらいの男の人が言った


「みんな軍隊に行くべきだよ。まず不老をデメリットとして捉えてるのはおかしい」

「怪物倒したいんだったら仕方なくね?現実見よう?」

1人の男が言った

 

「現実を見るのはお前の方だ。この先何十年何百年、もしかしたら何千年、一生死ぬ選択が出来ぬまま孤独に生きて…それでいいのか…?」


「でも摂取しちゃったんだし仕方なくね?別に死ぬ選択くらい自分で出来るし…絶対に出来るし…」



色んな人がそれぞれ意見を言い合う


  


 ガラガラ…!!

するとそこに将軍がやって来る…

「いい志を持っている人がいるね。そこの君達は軍隊に即採用だ。こういう志を持った人にはだいぶ優遇した生活が送れるように手を打つ。さぁ!他にいないかね…」


 

 あ、じゃあ俺も

 俺も同じ志です!お願いします!

 俺もです!

 

優遇を受けたいと、20人くらいの人が将軍の方に擦り寄っていく。だいたい、その場にいた8割以上が移動したことになる…


「じゃあ、このくらいでいいかな?」

将軍はそう言い、ニヤつきながらその人達を連れて出ていってしまった…



将軍を睨んでいる蝶々達…

「俺らは俺らでやるから大丈夫だ…」

藤城は残ったみんなに言った


「山城、一旦持っておいてくれ」

蝶々は持っていた茶の石を山城に託した

「これからはこの石と仲間だけが頼りになる」


「もうここにはいられないな…」

残ったメンバー数人は出ていく支度をし始めた






 ………………


 

屋敷の周りを歩きまわっている軍隊

「来たか、怪物ども」

前から、怪物の集団が来るのを確認する


 

 ―サド、どうするあいつら?―

鋼鉄の怪物が言った


 ―アイゼスは何と言っている?―


 ―アイゼスはあれから連絡がつかない。まぁ危険な状態ではないし、頼らなくてもいいか―


 ―ではそういこう。それじゃあ軽く処理しておこうか―

サドは白の石を使った


そして鋼鉄の怪物は灰の石を使い、空間の怪物は青の石を使った。修羅の怪物は生身で向かう

 ―まずはヒミで様子見といこう。向かえ!―

 

 ―グラァァ!!―

軍隊に向かって走っていく大勢の対応怪物達



怪細胞を取り入れた事で身体能力が向上している彼ら…

 シャキンッ…!

軍隊みんなは力強く刀を構えた


 カキンッ…!カキンッ! 

 ブサァッ!!

1体の対応怪物が斬られる


他の1体の怪物も負けじとくらいつく

 バンッ!バンッ!

手で人間達をなぎ払った。だが、背後から刀を突き刺されて殺される

 


そうして次々と対応怪物は倒されていった…

  

軍隊達の人間離れした身体能力は、対応怪物くらいはとうに超えていた

「お前らを倒すために俺らは実質怪物になった。俺らの体には怪細胞がうごめいている」


「このうごめきが止まらぬ限り俺らは戦える。さっき倒した怪物みたいに殺されるのを覚悟するといい」

 ポキポキ首を鳴らしながらサド達上位怪物に向かっていく…


 

サドはそんな彼らを睨みながら言う

 ―私達を倒すために人間を捨てて、私達の要素を取り入れて成り上がるとは…―

 ―だがおかしい…あいつら怪細胞と言ったか?そんな物をつくる場所が何処にある。そしてその技術は一体何だ―


 ―それが一体何なのか、今から確認してみようよ。あいつを殺して身体から取り出してみようよ―

修羅の怪物は不敵な笑みを浮かべながら言った


 ―いいだろう…殺す!!―

 バッ…!

サドは勢いよく飛びかかる。その重たいワーム型の身体で踏み潰そうとしてきたのだ

 ドシーーン!!

 

しかし、隊員は瞬時に前に転がって避けた

避けられたことを確認したサドは、尾を上手く振り回し3人の隊員を吹き飛ばす


次に、吹き飛ばされた1人の隊員を修羅の怪物が掴みかかった

修羅の怪物は、勢いのまま地面に叩きつける

 バンッ!バンッバンッ!!

「ぐふっ…!ぐはぁ!がはっ…」


4秒が経過…

掴まれたそいつはぐちゃぐちゃになって死んだ

 ―ハッハッハッ!!1人目ゲットだ―

修羅の怪物は嬉しそうにその死体を持った


 

「みんな気にするな!前にいるこいつらを殺すことだけを考えろ!!はあっ!!」

隊員は、サドに向かっていき刀を振った

 


サドはその攻撃を避け続けるが、顔面を斬られ傷が出来る

 ―やりやがったな…!はあっ!―

サドは白の石の効果、衝撃波を放った

 

周りにいた人達はその衝撃波をくらい吹き飛んでいった。

背中から地面に着地すると、痛みのせいでうずくまってしまう…


 

距離を取れたことで安心するサドだったが、

上から奇襲を仕掛けようとする隊員が1名いた


このままでは刀でめった刺しにされてしまう…

頭フル回転で考えたサドは、勢いよく地面の中に潜って身を隠すことにした

 バゴンッ!!



 スタッ…

「くそ…逃げやがったか…」

奇襲を仕掛けようとした隊員は悔しそうに言った


 

 ヒュンッ!

するとその隊員の後ろから鋼鉄の怪物が…

拳を強く握り、今にでも殴られそうな状況


 

だが、

「後ろ!!」

周辺の人の掛け声のおかげで彼は気づけた

 シュタッ…!

高く飛び、遠くに逃げることが出来た



 

逃げたその人を見て鋼鉄の怪物は言う

 ―君は逃げられない―

灰の石の効果を発動させた。その逃げた人の着地面から鎖を召喚させ、足を固定させる

 

 ガシッ!

「一体…どういうことだ…」

 

 ―お前に綺麗な銀世界を見せてやろう…―

だんだんと近づいてくる…

そして、灰に包まれた鋼鉄の怪物の右手がその隊員に向かっていく…

 ビュンッ…!

 バゴーーーン!!!

隊員にぶつかったと同時に灰が弾ける

攻撃をくらった隊員はもちろん死亡した…


 ―なんだ弱いじゃん。怪細胞とか言ってたからちょっと身構えたものの…圧勝できるのはヒミ相手のときだけか―

空間の怪物は言った

 ―それじゃあ本気、出させてもらおうか―

すると空間の怪物は、手に青い結晶を生成させ始めた

それを人間達に狙いを定め、力いっぱいで放った 

 

 

「なんだあれ…に…逃げないと、」

 バーーーン!!

また隊員が1名死んだ



だんだん1人ずつ死んでいくこの状況…

「みんな集まれ…」

隊長は、隊員を全員集合させる。そして束になって襲いかかることにした


 


全員が束になったタイミングで、ちょうど真下の地面がうごめく


「くそ、忘れていた!あいつが来る…!!」


 ボガーーーン!!!

彼らは逃げようとしたが遅かった。全員サドによって吹き飛ばされてしまったのだ…



 バタッ…バタバタッ…

次々と、吹き飛ばされた隊員達が落ちてくる


 ―では、怪細胞とやらを取り出してみるか―


「まだ…だ…」

隊長は、震えながらも立ち上がる

見た感じ何箇所も骨折しているが、必死に刀を構えて立っている


 ―残念だが、その勇姿もむなしく去ることだろう。元々そうやって刀を使うことを職としてもなお、私達には勝てない―

 ―これが現実であり、運命なのだ―

サドはそう言うと、尾を振って隊長の首をはねた



 ―拠点に戻ったらまたここに来よう。ここら辺は必ず何かがある。怪細胞とやらを破壊する必要がある―

 

この次も2話投稿します

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