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19 こいてき



壱の怪物の世界に戻っていった長達…


 ―長、そっちはどうだった?―

治療中のグレイ怪物が言った


 ―ガーラの兄が01によって殺されてしまった…本当だったらあの時、カシと離れさせれば良かったんだが…―

長は悲しそうに言う


 ―そうなのか、それは大変だったな…―


 ―お前の灰の石を貸してくれよ!その石で01をぶち殺してやるから―

変身の怪物が、グレイ怪物に歩み寄る


 ―ふざけているのか…?気持ちは分かるが、そんな感情的になっても状況は悪化するだけだ。しかも、能力的にお前はこの石を上手く使いこなせない―


 ―その石は俺が奪い返したんだ。返せよ!―

感情的になっている変身の怪物…


 ―よせガーラ!―

空間の怪物が仲裁に入る

 ―やめろ。そんなことしても意味はない―


 ―分かったよ。自分自身で石を奪い返せばいいってことだろ!―

 ―それでその石で01を殺せばいいんだ。やってやるよ。灰の石の時みたいにな!―

そう言うと変身の怪物はゲートに向かっていった…


 ―ガーラ…!!―






 ………………


 

 

「完治致しました!!」

山城達7人の治療が完了した


「ずっと寝てばっかだったから、戦いの感覚が忘れそうだよ」

赤城は言った


「そんな時は練習施設いけばいいね。私も鈍ってきたかもしれないよ」

ローサとゴルドは、練習施設に向かっていった


「一時はどうなるのか心配したよ、本当に良かった」

蝶々は嬉しがっている

「まぁしかし、人手不足と一般部隊が襲われ続けているこの現状…どうしたものかな…」


「まずはグレイ怪物を倒すしかないですね。それで、その後は…ん〜01か長…?」


「5番目が解放するのも時間次第となってきたかもな…まぁそうなった時はその時の対処法……って言われてもな…」

悩む蝶々…


そこで葉奈がボソッと言った

「でも…ゲート開く役の下級怪物を根絶出来れば、解放は無くなるのでは?」


「なるほど…意外と簡単なことなのかもしれないな」


「そうなれば早く行きますか」

蒼は言った



 


そうして、何人かずつに分かれて山下坂に向かうことにした蝶々達




 ………………

 

蝶々は、蒼と共に行くことにした

「蒼、なんかごめんな。辛くないか?」


「敵が強くなってくるとキツくなったりしますけど、俺はみんなと戦えて嬉しいですよ」

「あの時親友と再開出来ましたし、後は怪物を全員倒すのみ」


「ホントか。それは良かった」



 


そして山城は葉奈と向かった。途中で一般部隊と合流するらしい…

「山城さん。私いつになったら攻撃技出来るんですかね」


「回復だもんな…まぁ、決心した時、覚悟した時。攻撃技かどうかは分かんないけど、必ず強くなれるはず」


「覚悟かぁ〜」




 

 赤城とバロン

「ねぇローサ達ずるい!ローサ達ずるい!」

バロンは言った


「あいつらは本部を守るために残ってるの。ずるくなんかない。そんなことより技習得しろ技を」

 

「赤城あの時火傷してたのに?いっちょ前に」


「いやもう慣れました。もう連発できちゃいますから」

  

2人とも仲は良さそうだ



 

 

山下坂には狙い通りの下級怪物が何体もいる。6人はそれぞれ下級怪物を倒しに行く


 ズサァァ!!


 バーーン!!

簡単に倒れていく下級怪物


 ―ガアッ……―

 

今の蝶々達にとって下級怪物はあまりにも弱すぎる


 

 

一方で、赤城とバロンペアも楽々と下級怪物を討伐していた

「はあっ!おらっ!」

斬り殺しすぎて、紫の返り血が赤城の服にベッタリと付いてしまってる程だ


 トコトコ…

「江土高校か…懐かしいな」

バロン達は江土高校付近を探索している模様




すると、 

 ザッ…ザッ…

 ―グガッ!?―

バロンと目があった下級怪物、あわてて一目散に反対方向へと逃げていった


 

「奥の方に1体確認したから行くわ」

バロンはその下級怪物を追いかける


「それじゃあ後でここに合流な!」


「オッケー!」

バロンは走っていった

そして、バロンは槍を構えて下級怪物に襲いかかった

 タッタッタッ…!!


「はあっ!」

バロンは下級怪物に飛びかかった

 ブサァッ!!


 ―ガギャア!!―

 バタッ…



バロンは槍を背中にしまった 

「よ〜し楽勝楽勝!戻るとするか!ん…?」

ふとバロンが横を見ると、少し遠くに、死んだはずのバロンの親友(高木)がいた

 

その親友は、こちらに向けて手を振っている…

 

「高木…?なんでそこにいるの…」

怪しがってはいるのだが、どうしても近寄っていってしまうバロン…


「ハハハ、実は俺死んでないんだよネ」


バロンは、高木の近くにまで来てしまう…

「今まで何してたんだよ…心配、したんだぞ?」


「バロンに会えて嬉しイ」

「今まで何してたのか、教えてあげるよ」

そう言うと高木は、指をパチンと鳴らした

 ガガガ…!!

すると高木とバロンの足元にゲートが開かれ、2人はそのまま落ちていった… 





  



 



 バタッ… 

壱の怪物の世界に落ちる高木とバロン…

「一体…どうなってるんだ…大丈夫か高木!絶対に守ってみせるからな」


 ―バロン?一体ここはどこ…?―

高木は、バロンの背中にしがみついた


「大丈夫だ!安心していろ…」


 ―そうなんだ…ありがとねバロン―

すると…

 バンッ!!

高木はバロンの後頭部を急に殴りだした


  

「がぁっ!!」

 バタッ…

「なん…なんだ…」

その場に倒れるバロン…


バロンは後ろを振り返った。すると、だんだんと高木の見た目が変わっていくじゃないか

次第に彼は、変身の怪物へと変わっていった…

 ―高木はとっくの昔に死んでいるわ!ハッハッハッ!やっぱり騙されるなこの戦法は!よくよく考えれば分かることだというのに、アホめ―


「高木…高木を返せ…!」


 

変身の怪物の見た目が、再び高木の姿に戻る

 ―だから!とっくに死んだと言っているだろ!―

 バンッ!

変身の怪物は、倒れているバロンを蹴った

 ―どうだ親友に殺される気分は。苦しくて苦しくて絶望するだろ!―


「ふざ…けるな……」

「あいつは…そんなことはしない…」


 ―俺は今むかついてるんだよ。早く石を出しやがれ!―

 バンバンッ!バンバンッ!

馬乗りになって殴っている

 ―くそ…!クソが!!―

 バンバンッ!バンバンッ!


「何が辛いんだ…言ってみろよ」


一瞬だけ変身の怪物の殴る手が止まる。しかし再び再開し始めた

 バンバンッ!バンッ!

 ―うるせぇ黙れ!!―

 

「あぁ、やべぇ…意識が遠のいていた…俺はこのまま、高木によって殺されるのか…」

「そうして仲間ともお別れに………いや、そんなん絶対に嫌だ…」

バロンの脳内に仲間の顔がよぎる 


 ―お前らだって復讐として俺らを殺すつもりなんだろ!俺は絶対にやり返すからな!―


「確かに復讐はある。でも…この町を守るためでもあるんだよ」


 ―もういい、これでトドメにする…!―


「偽物の高木なんかに絶望されてたまるか…!」

するとバロンは、変身の怪物を蹴り上げて立ち上がった。そして槍を構える

「必殺!!ニードルランス!!」

バロンの槍は、変身の怪物の腹部に一直線に向かっていった。そして突き刺さる

 ブサァァッ!!!


 ―ガアッ!!―

高木状態の変身が解除される…


バロンは槍を抜いた。そして、次は顔めがけて槍を放つ

「オラァ!!」

 バシュンッ!ブチャァ!!

変身の怪物の顔が破壊され、飛び散った

 

 ―ッ゙…!!―

 バタッ…


「ハアッ、ハアッ、ハアッ、ごめんな…」

 

 

 ―いいや、これで良かったんだ。ようやくあっちにいけるからさ―

そう思いながら変身の怪物は死んでいった…

そして灰となって散っていく…



 ザッ…ザッ… 

「行かないと…」

バロンはそこから急いで脱出した


 


 ………………


 

 タッタッタッ…

「はあぁ…はあぁ…いた、赤城」

バロンは赤城を見つけ出した


「おぉバロン…!遅かった…な…ど、どうした…?」


「いや…さっき変身の怪物と戦ってて…」

「高木に変身して、危うく殺されるところだったよ…」


「それで、どうなったんだ…」


「倒したよ。でもあいつ、本気じゃなかったというか…もし本当に倒したいんだったら、もっと他の姿になったはずなのに…」


「まぁいいじゃん。倒せたんだし」


「それはそうか…」


 

 

 

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