帰ってきた
王城の訓練所に突然魔法陣が出た。
その魔法陣から青年と二人の獣人の女の子が出てきた。
アルトとユキ、リンネだ。
「……神界に行く前の場所に出るんだな」
アルトは周りを見ながらそう呟く。
「お兄ちゃん、何で周りの人は私達に武器を向けているの?」
リンネがこうアルトに質問したのは、訓練所で騎士達が訓練していると、突然魔法陣が現れ、中から人が出てきたので、警戒をしているのだ。
そんな騎士の中から隊長と思われる騎士が槍を構えながら声を出す。
「貴様らはここがどこか分かってきたのか!このアヴェルディア王国騎士団団長レーザー・ラングラードが貴様らを成敗してやる」
(「あれ、これは…どうすればいいんだろう」)
困っていたアルト達の元にアルトが知っている声が聞こえた
「なんだ、うるさ…おー、アルトか?成長したなー。」
ジンがやって来る
「ジン公爵殿の知り合いで…」
レーザーは槍をアルト達に向けた状態でジンに聞く
「そうだが?それになんだアルト、7年経って女ができたのか?しかも二人とは、お前も済には置けないな」
ジンは軽い口調で喋る。
ジンの知り合いだと分かると騎士達は武器を下げ、整列をする。整列したのを確認すると、ジンはレーザーに訓練を続けてするよう指示をした。
「アルト達は王様に会わせないといけないから、訓練を続けていいぞ」
「はっ、わかりました」
ジンはアルト達の方に向かい、一緒に訓練所を出た。
「助かりましたよ、ジンさん。それにしてもどうして訓練所にいたのですか?」
「それはだな……」
どうやらジンは、レーザーの頼みで騎士団の訓練を手伝っていたらしい。今日はフィアは用事があるから、暇だったらしく頼みを受けたらしい。
「それにしても、アルト、そちらの二人の獣人は誰だ?」
アルトは神界での7年をジンに話す
「そうか、色々と大変だったんだな」
「そうですね」
「あっ、アルト明日は七属公家が王城に来るから、そこら辺も王様と話さなければな」
アルトは七属公家が来ると聞いて、少し暗い顔をすると、両方の腕を突然掴まれる
「兄さん、大丈夫ですか?」
「お兄ちゃん?どうしたの?」
ユキとリンネだ
「いや、大丈夫だよ。ちょっと思う事があってね」
アルトはユキとリンネの顔を見て、笑顔で言う
「無理なら王様に言えよ?」
ジンはアルトが暗い顔をした理由を知っているので、ジンらしい気遣いをする。
「ジンさん、昔の事ですから別に気にしませんよ」
「そうか」
そして王の間につき王と7年ぶりに会う
「おーアルトよ、久しぶりじゃのう。7年も経つと立派に成長したの」
「はい、お久しぶりです」
「アルトよ、話を急ぐようじゃが、明日七属公家がここに来る」
「はい、すでにジンさんに聞いております」
「それならば、話が早い。七属公家が来るなら当然ホムラも来る。そこで、本当は七属公家と王族が集まる会に他の者は呼べないのじゃが、アルトにはフィアの婚約者として、会に出てもらう」
「えっ、…わかりました」
「それと、フィアにも明日までは内緒にしておくのでくれぐれもフィアに知られないようにいてくれ」
「わかりました」
今すぐに会いたいのだが、王様が言うので了解する
「では、明日が楽しみだ」
王は笑顔で笑う
アルトはユキ達と城の部屋に案内されると、ベッドで一緒に寝た。
神界ではいつもその様にしていたからだ。
そして次の朝が来た。




