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モンスターを鎧にする仕事  作者: タック
第二章

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十機人、列車砲子爵グラウ・グスタフ

後書きで重要なお願いがあります。

ご協力をお願い致します。

 洞窟という閉所での爆発の衝撃波は効果が増幅され、人間の中身を破壊するのに容易い威力を出す。

 戦争物の取材をしたときにそれを知っていたイストは死を覚悟したが、静寂が戻った後も生きていた。


「ヘラクレスの籠手が砕けて……ダメージを肩代わりしてくれたのか?」


 日本でも身代わり人形という伝承が残されているが、それを思い出してしまった。


「他の奴らは……平気か……?」


 横にいたレイリは壁際で気を失っているが呼吸はある。

 さすが異世界人、素で頑丈だ。


「ユーダイ、マティス、無事か……!?」

「俺はとっさに防いだので致命傷は負ってませんが……動けるまで少しかかりそうです」


 ユーダイは頭を抑えながら、立ちくらみを起こしたときのようにフラフラとしてそのまま座り込んでしまった。


「わたくしはピンピンしておりますぞ! この籠手、すごいですなぁ!」


 異世界人の基礎能力+モンスター装備はかなり強いようだ。

 量産品でも実戦で使えそうだ。

 そして、光と衝撃によって気が逸らされて忘れていた。

 この攻撃を誰がしてきたのか――と。


「カッカッカ! 冒険者がいるから我が列車砲を撃ち込んでみたが……直撃していないとはいえ、しぶとい頑丈な奴らだねぇ!」


 洞窟の岩盤を砕きながらやってきたのは鋼鉄の列車だった。

 意味が分からない。


「は?」

「おっと、田舎者の人王国は当機の存在を知らないか。アタシは列車砲――列車砲子爵グラウ・グスタフ! 機魔国が誇る十機人が一機よ!」


 その喋る列車砲は立ち上がり、身長4メートル程の人型機械になった。

 大きい腕、大きい脚、大きい砲身、大きい胸――。


「女!?」

「カッカッカ! 初見の反応は新鮮だのぉ! まぁ、二度見はできないんだけどな」


 グラウ・グスタフは背負っている主砲では無く、腕部に付いている小さな副砲を気絶しているレイリに放った。

 まずは動けない相手が復活する前に始末するという当然の戦略だろう。


「くそっ!!」


 イストはとっさに両手で、壁に背を預けて気絶していたレイリを押して動かす。

 血飛沫。

 イストの両腕が千切れ飛んでいた。


「ぐあああああぁ!?」


 尋常では無い激痛が走り、気絶してしまいそうになる。

 息が荒くなり、血が抜け出て、傷口が熱くなり、身体に寒気が襲ってくる。


「レイリは……無事か」


 弱々しいイストの声。

 それを聞いて呆然としていたマティスは鬼のような形相となった。


「よ、よくも姫様を狙ったな……鉄くず風情が!!」


 マティスは籠手の刃でグラウ・グスタフを斬り裂こうとするが、距離がアダとなった。

 反撃の副砲が飛んでくる。


「くっ!!」


 撃ち込まれた副砲を必死に避け続ける。


「へぇ、これを躱すとは結構な実力者か……。ん? よく見るとそこに倒れていたのはアイゼンファウストが人質に使ってた人王国の姫か」


 グラウ・グスタフは副砲を降ろして戦いを中断させた。


「いいこと思いついたぜ。姫をさらって、アイツがご執心のアイゼンシルトをおびき寄せて今後こそ確実に……。うん、ナイスアイディアだ」


 そのまま気絶しているレイリのところに歩き、担ぎ上げた。

 まるで他の奴らは眼中にないという態度だ。


「ひ、姫様を離せ……!!」

「実力者のお前でも、アタシには勝てないだろ。見逃してやるよ? ああ、安心しろ。別にこの姫様個人には興味がないから、人質の役割を果たしても殺さない。改造して労力にはなってもらうけどね」

「くっ!! 貴様ぁ!!」


 それでもマティスはグラウに飛びかかっていく。


「あーあ、伝令役としてなるべく生かそうとしてやったのに……まぁ一人くらい見せしめだ」


 グラウは両腕を突き出すようにして、ダブルで副砲を乱射した。

 頭に血が上ってしまったマティスはこれを避けられず、ハチの巣になってしまった。

 どうなっているのかは砂煙で見えないが結果は明白だ。


「カッカッカ! 派手にやりすぎちまったなぁ!」


 グラウは振り向きざまに『じゃあ、機魔国が占領した人間の村で待ってるぜ』と言って、列車形態に変形して去ってしまった。


 残されて、ただ一人無事だったユーダイが錯乱したかのように叫ぶ。


「な、なんなんだよ、アレは!? 俺の村はあんな奴に占領されてたってのかよ!? 無理だ!! 人間が勝てる相手じゃない!!」


 ユーダイは周囲を見回して、さらに嘆く。


「マティスは穴だらけになって死んだし、希望だったイストさんの両腕も千切れ飛んじまった!! お終いだ……人類は詰んでいたんだ……」

「ユーダイ、俺の飛んでいった腕を探して、氷魔術で冷やしておいてくれ」

「は? イストさん……何を言って……」


 イストは両腕を失い、死んでもおかしくないくらいの重傷のはずだ。

 それでも冷静に指示をしていて、頭がおかしくなったのかと思ってしまう。


「マティスはサイバーカメレオンの素材をよろしく」

「い、イストさん……マティスはもう死ん――」


 砂ぼこりが晴れたあと、マティスは無事な姿で立っていた。


「わかりましたよ……姫様を取り戻すためなら、このマティスは何でも致しましょう……」

「マティス!? なんで生きて!?」

「籠手が砕けて守ってくれましたよ」


 それはイストがやったように、マティスも籠手が身代わりになってくれたのだ。

 イストは宣言をする。


「さぁ、帰ってモンスター防具を作るぞ。あの列車砲野郎をぶっ倒すためにな」


◎資金作り

・新工房作り

・アイゼンシルトのメンテナンス

◎レオタード素材集め

・量産型モンスター装備作成

・アイゼンシルトの新装備


・機魔国に占領された村を取り戻す

・魔国をどうにかする

・世界を救う

面白い!

続きが気になる……。

作者がんばれー。

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<(_ _)>ぺこり

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