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モンスターを鎧にする仕事  作者: タック
第二章

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34/42

モンスター食材を貴族に売りつけてお金ガッポガッポ作戦

後書きで重要なお願いがあります。

ご協力をお願い致します。

 まず何をするにも世の中、金が必要になる。

 そこで手持ちの何かを売って金を稼ぐことにした。

 モンスター装備を作って売る――というのは色々とリスクがヤバいというのは以前に話したので割愛しよう。


 そこで別に売れるもの――監獄ヤドカリの大量に余っている肉を売ることにした。

 味は絶品だとお姫様からの太鼓判を押されたので、貴族や王族にも通じるだろう。

 幸いなことにレイリがいれば、そっちへのルートもある。


 というわけで――。


「あーしたちはカンパネっちのところへやってきたのでした!」

「レイリオン姫様!? またそのような格好と喋り方をなされて……。会いに来て下さることは嬉しいのですが、これはどういう状況で……?」


 イストたちはカンパネ大臣がいる屋敷へとお邪魔していたのであった。

 メンバーはイスト、交渉役のレイリ、護衛のアルプス、それと元兵士のユーダイだ。

 ちなみにイストは顔が知られているので変装して従者っぽく振る舞っている。


「ねぇねぇ、カンパネっち。お願いがあるんだけど」

「その邪魔者達が気になりますが、お伺いいたします」

「美味しい食材を手に入れたから買い取って欲しいんだ~」

「食材? ふむ、舌には自信があるので、よほどの物で無ければ――」

「え~、がんばってあたしが手料理作ったのに~」

「ぜひ、試食させていただきます」


 イストを簡単に追放したカンパネ大臣と、かなり印象が違う。

 相手が王族なので、権力に弱いタイプなのだろうか?


「モグモグ……こ、これは……この地域では珍しいカニですかな!?」

「えーっと、これは――」


 イストは用意していたカンペをチラッと見せた。


「近年は誰も倒したことがない、超レアで超強いモンスターの監獄ヤドカリの肉……だよ~」

「なんと、監獄ヤドカリ……たしか機魔国の方に生息しているというモンスターですな」


 イストはライターでもあったので、商品の売り込みという面についてはテクニックがある。

 今は食材を実際に食べさせて、そのあとに食材がいかにレアであるかという【希少性原理効果】を擦り込んでいるところだ。


「これは仕入れても良さそうですな。何と言っても姫からのお勧めというのもあるので」


【権威利用効果】

 人は権威に弱い。

 たとえば、実際の商品でも有名人や、有名キャラを使っているというのもこれと同じだ。

 一国の姫様が保証するのだから、そのパワーは計り知れない。


「それで、お値段はいかほどで」

「1キロ金貨500枚で」

「金貨500枚!?」

「……と思ったけど、大量に何十キロも一括で買ってくれるのなら1キロ金貨50枚で特別にオッケーっしょ」

「うむむ……それくらいなら……」


 これは【アンカリング効果】という。

 こうして一度高い値段を提示してから、本命の価格にするというのもありだ。

 店頭で値引き前と値引き後の価格を表示しているのもこれだ。


「うーむ……」

「実は他の貴族とも交渉していて、カンパネ大臣がダメだったらそっちに売る予定だったりするんだよね~。レア食材だし、もう二度と手に入らないかも?」


【社会的証明効果】

 こうやって他に買う人間がいるというアピールをするのも良い。


「うむむむ……」

「時間も無いし、そろそろそっちに行くっしょ~」

「ま、待ってください! 買います!!」

「あはは、まいどあり~」


【時間的制約効果】

 考える時間を与えずに決断を迫る。


 それにしても予想よりもカンパネ大臣が折れるのが早かった。

 少し不思議に思っていると――。


「こ、この素材を使ったディナー、レイリオン姫をお招きしたいのですが……」

「あーしは別にやることがあるからパス~」

「そ、そうですか」


 どうやらそういうことらしい。

 そんなことに気が付いていないらしいレイリは、別の話題を話し始める。


「あ、そうだ。カンパネっち、あーしは機魔国に占領された村を奪還しに行くことに決めたから」

「お止めください、御身が危険です。ただでさえ冒険者の真似事など……」

「真似事じゃないよ、あーしは命懸けて冒険者をやってんの。止めても無駄だかんね」


 カンパネは苦々しい表情をしながら、ユーダイに気が付いた。


「お前……元護衛だったユーダイか。たしか、あそこの村の出身だったな。レイリオン姫様に何を吹き込んだ?」

「カンパネ様、逆に自分が姫様の考えに乗った形です。少なくとも姫様は、村の奪還を提案した自分をクビにするようなことはしません」

「くっ」

「それじゃ、あーしはもう行くねー。支払いはよろ~」


 いつもの調子で去ろうとしたレイリだったが、カンパネは苦渋の表情をしながら止めに入った。


「レイリオン姫様! 以前から申し上げているように、わたくしと婚約をすれば――」

「カンパネっちの気持ちは嬉しいけど、そういうのはあーし自身で決めたいの。それに……」

「それに?」

「実はもう結婚しちゃった☆」

「は?」

「じゃね~」


 イストを含めて、その場にいた全員が意味も分からずにいた。




 カンパネ大臣の屋敷から出たあと、レイリに聞いてみた。


「さっきの結婚の話、カンペを用意していなかったのに……とっさに相手を揺さぶるためのアイディアとしてはすごいな」

「あはは~」


 レイリは少し照れくさそうに笑うだけだった。

 イストは別に気になったことがあるので、同席していたアルプスに質問する。


「なぁ、カンパネの奴はどんな精霊がいた?」


 いつもの近付いてくる精霊によって、相手がどんなことを考えているか、どんな性格なのかというのがわかるやつだ。

 精霊眼持ちというのは便利すぎる。


「うーん、悪い精霊がいっぱい寄ってきてたかなぁ。でも、貴族って大体そんな感じだよ。清濁併せ呑まないとやってられないんじゃないかな」

「俺を雑に追放した時点で良い奴ではないな、うん」

「ただ、一つ気になるところがあったかな」

「うん?」

「純粋な愛とかを好む精霊が強く寄ってきてた。だから、よくわかんない」


 悪人なのに純粋な愛。

 イストは少し考えたあとに結論を出した。


「カンパネの奴、美食家で美味い食い物を愛しているということじゃないか?」

「うーん、なんか違うような……」


 とりあえず、これで第一段階はクリアだ。


◎資金作り

・新工房作り

・アイゼンシルトのメンテナンス

・レオタード素材集め

・量産型モンスター装備作成

・アイゼンシルトの新装備


・機魔国に占領された村を取り戻す

・魔国をどうにかする

・世界を救う

面白い!

続きが気になる……。

作者がんばれー。

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<(_ _)>ぺこり

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