お風呂で過激なガールズトーク
後書きで重要なお願いがあります。
ご協力をお願い致します。
「はぁ~……気持ちいい~!」
山小屋の近くに廃棄された小さな木造の風呂場があった。
イスト一人のときは面倒だったので水浴びだけだったのだが、ウリエルがきてからは入れるように準備を進めて、今回が本当の意味での一番風呂となった。
二人は身体を軽く洗ったあと、湯船に入ると快感から全身を震わせていた。
「ん~……! いつも身体を拭いたり、川での水浴びで済ませたりしていたので久しぶりのお風呂です。温かいお湯は最高ですね~」
ウリエルはイスト以外と話す時は、割と固めの言葉遣いや感情だが、今だけは少し表情を緩めている。
「じー……」
「私の身体を見てどうしたんですか? やっぱり他の人と違って変ですか?」
「いやぁ、あたしはこんなだし……いいなぁと思って……」
アルプスの身体はスレンダータイプで、胸も標準より少し小さめだ。
普段の金髪ロングの髪も今はまとめられていて、ほっそりとした首筋も見えているので儚げで華奢な印象がある。
一方のウリエルは視線を感じ、その大きな胸を反射的に手で恥ずかしそうに隠してしまった。
普通の装備が体型に合わなかったり、真下が見えなかったり、冒険者としてはジャマなのでコンプレックスがあるのだ。
イスト以外の男性がジロジロ見てくるのもある。
「本では知っていたけど、そんなに大きな胸が実際にあることに感動だわ! あの濃厚な描写でねっとり書かれたものが、目の前にある……。これは文字で表したくなる気持ちもわかるわね……」
「な、なんか独特な表現ですね……」
「もちろん、ウーちゃんは胸だけじゃなくて、その茶色の長い髪も綺麗で素敵よ。普段のツインテールも可愛いけど、今の下ろしたストレートロングな感じもクールビューティーみたいな。あ、でも、お風呂だし髪をまとめてあげるね」
「え、あ、うーん、普段は気にしてませんでしたが……はい……」
ウリエルは何か圧倒されてしまい、なすがままにされるのであった。
アルプスは事前に準備していたであろう紐を使って、ウリエルの長い髪をまとめて湯船に浸からないようにしてくれた。
「何か慣れてますね」
「家はお姉ちゃんがいたから。ウーちゃんは?」
「私は……姉はいませんし、友達も魔族の偉い奴に殺されてしまったので。そのせいで人の心がわからないと言われるのかもしれませんね」
「あ……」
髪を結ぶためにウリエルはアルプスに対して背を向けていたのだが、その声は普段と変わらなかった。
そのときにアルプスは気が付いてしまった。
ウリエルは普段から冷たいのではなく、辛いことがあっても心を押し殺しているだけなのだと。
一方の自分は、辛さをただ他人にぶつけるだけだった。
そう思い、アルプスはポツリと呟き、ゆっくりと腕を伸ばす。
「ごめん……」
ウリエルは急に抱きつかれてビクッとしてしまった。
「アルプスさん……?」
「ごめん、ごめんね! 文字の世界ばかりで、ずっと無神経なことをあたし言ってた!! 何もできなかったあたし。それとは違ってウーちゃんは一生懸命に助けようとして、命を取りこぼして、そんなあなたに酷いことを言って……もう許してって言えない……」
「そんなことですか。別に気にしていませんよ」
「それも悲しい! もっとあたしのことを気にして!!」
「えぇ……」
ウリエルは初めて会うタイプの女性相手に困惑してしまう。
「汚い現実ばかりを見せてくる、この精霊眼を〝呪い〟だと思っていた。でも、ウーちゃんとイストに出会ってからは……少しだけ変われた気がする。この眼を綺麗だと言ってくれて、必要としてくれる」
「まぁ、実際に宝石みたいに綺麗ですからね」
「……好き!」
「これが友達なんですかね、私にも初めての友達が――」
「友達以上に好き!」
「……えぇ」
ウリエルは再び困惑してしまった。
初の友人を飛び越えて、初の女の恋人が生えてきたのだ。
情緒も何もない。
「えーっと、そういうのはイストさんの方にでも……」
「イストさんも好き。世界を救うために凄い防具を作って、あたしたちを導こうとしているんだもの。精霊が寄ってこないから考えていることは全然分からないけど、きっとそう!」
「いえ、イストさんはただ好き勝手に作りたい物を作っているだけで、結果的に色々救っているだけかと」
「そうなの?」
「まぁ、たぶん、それ以外考えてない節がありますので」
「ウーちゃんは、そんなイストさんは嫌い?」
ウリエルは意表を突かれた表情をしてから答えた。
「嫌いでは……ないですけど……」
「じゃあ、好き?」
「……………………湯あたりしてしまいます。そろそろ出ましょう!」
「あ、逃げた!! そんなところも可愛い!! 好き!!」
面白い!
続きが気になる……。
作者がんばれー。
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<(_ _)>ぺこり




