表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男も女も湘南ライドで恋を語る勿れ!  作者: 三ツ沢中町
第十章 新たな物語の始まり
PR
316/321

第314話 憧れの男

 女子寮では紗矢香と交際を続けられないとして退寮をしたんだ。

 それはある意味自由な生活のためでもあった。

 シェアハウスではプライベートは守れない。

 僕はやっぱりあそこを出たいんだ。

 

「この転居は本意ではなかったから、近いうちに出て行くつもりさ」

「……そうだよね。それがいいと思う。紗矢香さんのためにもね」

 

 そっか。

 常盤さん、

 紗矢香のこと心配してくれて、ありがとう。

 

「さあ、行くよホームルームが始まっちゃうよ」

「本当、遅刻しちゃうよ。急ぐよ!」

「うん」

 

 ねえ常盤さん。

 話せてないけど、

 紗矢香との関係は、

 微妙なところなんだ。

 彼女は君に話したかい?

 もしも話していたなら、

 彼女の今の想いをさ、

 伝えているはずか。

 いずれにしても、

 このままじゃ、

 良いはずがない。

 彼女に会いたいな。

 

「常盤さん!」

「えっ、何?」

「ありがとう!」

「……まぁ、世話が焼けるね、ふたりとも」

 

 そしてもう一つの現実

 

「ふたりとも遅刻よ!」

「すみません」

「良いわ、罰を与えましょう」

 香山先生、罰ゲームなんてやめて欲しいんですけど。

「罰って何ですか? 一週間掃除当番とか?」

「そうね……クラス文集の大事な表紙と裏表紙をお願いしちゃおうかしら?」

「えっ? そんな大変な作業を罰ゲームだなんて、先生酷いですよ」

「ふたりで協力すれば、きっと良いものできるわよ」

「それ、どう言う意味ですか?」

「ダブルスって言うのかしら? ほら卓球の……優勝者さんだから」

 先生の話と春風たちの表情を見て、クラスメイトたちは笑いながら拍手を贈った。

 

 結奈はしょげた春風の顔を覗き込み、

「じゃあ、頑張りますか?」

 と笑いながら声をかけた。

「へい」

 と力の入らない返事をしながら席へと着いた。

 

 弱目に祟り目だね。

 まったくさ。

 

 

——そんなこんなで時間が経過し、舞台は帰りのホームルーム——

 

 

「おい、この遅刻魔王!」

 ん?

 この声、

 この、人を喰ってかかる物言い……そうか、奴か?

 そして奴の周りの空気は体感で三度ほど高く、肌で感じる空気温の変化で、振り向かずとも分かってしまう。

 奴だ!

 間違いない!


「おい、死んだ振りにしては、演技がお粗末だな、早乙女魔王!」

 

 やはり、

 コイツには話す気になんねーや。 

 相沢七瀬さんとコイツをぶつけて見たいな。

 

「羽柴秀一郎、良いかよく聞け! お前の相手してるほど時間は持て余しちゃいねえから、いちいち構うなよ!」

 ……ど、どうだ?

 リアクションは?

 

「うるさい! 俺はお前に定期テストで勝つまで、まとわりついてやる!」

 

 ダメか?

秀一郎 俺はお前のことが好きだ!

春風  俺はお前のことが大嫌いだ!

秀一郎 嫌よ嫌よも好きのうち!

春風  次回「私たちの未来」よろしく!

秀一郎 お前は俺の好敵手、だから好きなんだ。

春風  何だそいつはさ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ