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砂馬は全てネコテコに預けた。
ある程度の食料と水を鞄に詰めて、オリーとフレア、ナイザの三人は鳥馬に乗ってバシュクを追うことにした。
「これはとっても大事なものです」
別れ際、フレアがネコテコに短刀を手渡していた。
「無くしたらただじゃおきません。
必ず返して欲しいのです」
護身用というには随分と心許ない気もした。
「嫌な役回りを押し付けて、ごめんなさい」
その一言に全てが詰まっていた。
受け取った短刀を大事に抱え、ネコテコは頭を振って笑顔を見せていた。
「サマルさんをお願いします」
少しの間、別行動をとるだけだ。そう思いたかった。
早々に砂馬に乗り込んだフォニは、一度もこちらを振り返ることなく、北を向いたままだった。
ナイザを先頭にして、鳥馬の手綱を握る。
走り出した三人の姿が見えなくなるまで、ネコテコは手を振って見送っていた。
心の内で、オリーはネコテコに再度謝罪した。
ネコテコは以前からフォニの異質さに気付いていたのかもしれない。
それなのに、フォニを押し付ける格好となってしまったのは酷ではあった。
サマルを連れて、必ず聖域で再会する。
言葉にはしていない。
けれども、きっとネコテコもそれを願っているだろう。




