16ゲーム
やる気がない時にやると……かなり大変な思いをするみたいです(笑)
16ゲームを始めます
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では、サイコロを使いまして……。
前回同様に、三択は 12 34 56で分け、四択のみ56が出た場合は振り直しという形のオールダイスでやっていきます。
世界 12現代 34過去 56未来
主人公 12中性 34女性 56男性
目的 1生き残る 2たどり着く 3倒す 4死ぬ 56振り直し
イベント 12出会う 34失う 56発見する
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今日のやる気は、微妙ですが……とりあえずサイコロに任せましょうか。
サイコロの目 3 なので、ゲームを始めます。
3 3 4
三連続の3でバグかと思ったのですが……なんというか、偏りでしょうね。
過去 女性 死ぬ
……なんでこう、難しいお題ばっかりなんですかねぇ。(笑)
微妙なやる気というのもあって、うん、浮かびませんね。
という事で、最初から一つサイコロを消費しますね。
サイコロの目は 6 なので、発見する……ですか。
では、物語を始めましょう。
私は、絵が描くのが好きだった。
ただ、戦争をしている時代、好きな絵は描けなかった。
戦意高揚、富国強兵、お上のいう通りの絵ばかりを描かされた。
ただ、そんな私にもいたずら心はある。
戦意高揚のための国旗の真っ赤に塗っている部分にしか見えない場所にキャラクターを紛れ込ませてみたり、男の子を女の子に変えて、武器を持たせてみたり、怒られない程度に色々としていた。
そして、二度の大きな攻撃が国の心を打ち砕き、我々は敗北した。
私はよく知らないが、負けた国というのは……強かった。
いや、強いというより、飢えから来る力強さがあった。
心のどこかにみんな持っている気持ちがあった。
食べるものさえあれば、燃料さえあれば。
たらればは言っても仕方ない。
だから、必死になって、汗水たらして、働いた。
三年もしたころには、戦争の時とは違うごちゃごちゃした喧しい空気が出来上がっていた。
なんというか、死が凄く近くにあった戦争中の空気とは違う、活気のある空気。
分からないかもしれないが、自分が頑張るだけで、その成果がしっかりと手に入るという、不思議な時代だった。
勿論、騙されるような人も居るし、騙すような悪い奴もいる。
ただ、自分の頑張りがそのまま成果になる時代で、私の家は比較的裕福でもあった。
戦争が終わって、シベリア抑留から帰ってきた旦那は魂が抜けていた。
私が大黒柱になるしかなかった。
出来る事は、絵を描く事で、それが生業になるとは思っていなかったが、私の小さないたずらを覚えている人が居たみたいで、声がかかった。
私は、自分のいたずら心が自分の事を助ける事があるなんて思っていなかったので、嬉しかった。
頼まれた仕事は、絵を描く仕事。
新聞に、ただ絵を描けばいい……訳もなく。
何かしらのストーリーを書いたらいいと言われたが、私はただ絵を描くのが好きなだけ。
文筆家じゃない。
さて、これは困った……そう思っていたのだが、魂が抜けた旦那が新聞を見て指を差す。
指さしたのは、コラムの欄だった。
野球の話と国会の話を絡めている、読みやすい記事だった。
なぜ、と言われると……分からないと答えるしかないのだが、このコラムを絵にしてみたら面白そうだと思った。
常々実は思っていた事があって、それは文字ばかりで……新聞が読みづらいと思っていた。
だから、出来るだけ文字は書かない。
貰ったスペースは勿論広くない。
それも元々文字が入る場所。一枚の絵では何も収まらない。
だったら、何枚の絵だったら……と、試行錯誤の上、出たのは三枚か四枚。
私が初めてかと思ったが、そんなことはなく、全国紙の新聞ではもう当たり前だったらしい。
地方紙の私が知ったのは、かなり後年になってからだった。
詰まったので、サイコロを振ります 6 発見する がえらばれました
新聞を読んで、机に向かう日々。
何も浮かばない日というのが、よくある。
新聞の記事を読み、子供が分かるようにと出来るだけかみ砕いて伝えようとするのだが、かみ砕きすぎると意味が通らない。
塩梅がとても難しい作業だと、三日もしないうちに思ったのだが、石の上にも三年。
雨垂れ石を穿つ
いや、私の場合は……女の一念、岩をも通す?かしら。
時間に追われるのは、自由だから。
締め切りという、ギリギリまでに書き上げる。
ヒリヒリとする毎日。
でも、戦争の時とは違う、楽しさが、美味しさが、そして奪われない成果があった。
毎日が必死で、でも、楽しくて、ヒリヒリもして、気が付いたら、三年どころか五年経っていて、少しばかりの余裕が生まれた頃には十年が経っていた。
魂の抜けた旦那は、今も魂が抜けたまま。
でも、新聞を毎日……見る。
読まないと知ったのは、一年ぐらい経ってから。
ペラペラと明らかに読むようなスピードでは見ていない。
ただ、気になる記事があるとジッと新聞を見つめていて、いつも最後に私の漫画をジッと見る。
笑わないし、泣かない。
魂が抜けた旦那は、少しずつ老けてはいくが、変わりがなかった。
ああ、家には……子供はない。
私自身、出来にくい体質というのもあったが、魂の抜けた旦那にそういう気力はないみたいで、嬉しくは無いが私もそこまで魅力的な女でもなかった。
だから、家はいつも静かで、でも、優しい空気が包む家なのだ。
詰まったのでサイコロを振ります 3 失う が選ばれました
私たちの穏やかな日々は、私の漫画を見て弟子入りしたいという若い女の子によって、一気に変わった。
弟子入り……と言う名の、押し掛け。
なんというか、私たち夫婦に居ない、子供が出来たような気がしたのだ。
二人だけの日々が三人の日々に変わり、あっという間に三年が経った。
それは、それは、本当に、突然だった。
魂の抜けた旦那が、朝、挨拶をしたのだ。
私も、弟子も、驚いた。
そして、何があったのかと驚き過ぎて、医者を呼び、少し町が騒がしくなるぐらい、喜んだ。
旦那は、魂が抜けた理由を一から十まで私たちに、メモを取らせながら喋った。
その時は、また話せばいいと言ったのに、頷きを返すだけで、でも二日かけて、全部、全部、喋った。
何十年も喋っていなかった旦那の喉はカラカラに枯れ、水を渡すと、喜んで飲んだ。
そして、次の日、あっさりと……死んだ。
でも、何故か私は分かっていた。
弟子は、泣いた。
医者も、泣いた。
町内会の人は、手伝ってくれた。
私は、悲しみに暮れる間もなく、毎日の新聞に漫画を載せないといけない。
涙が流れなかったわけじゃない。
でも、書けば、旦那が、こっそり見てくれている気がした。
弟子も育って、慣れも増え、自分の時間が少しずつ増えた。
私は、最後の仕事と決めて、漫画を一つ、書くことにした。
それは、旦那の魂が抜けた話。
戦争の悲惨さ、惨さ……じゃない。
人間の愚かさ。いや、毎日の幸せ。
自分の正義、相手の正義、意味のない力。
伝わらないといけないと思った。
だから、絵はおどろおどろしくもなった。
出せない、無理だと出版社に言われたが、私はあきらめず、自費で出すことに決めた。
弟子も応援してくれた。
よく分からないが、広告を出してくれたらしい。
今では、飛ぶ鳥を落とす勢いの新進気鋭の作家にまでなっている。
おばあちゃんになった私の面倒を見させるのは忍びないと、追い出したのは正解だった。
ああ、なんとなく、分かった気がする。
旦那が数日だけ生き返ったように喋ってくれた日を思い出す。
蝋燭の最後の火がごうごうと燃えるように、少しだけ、よくなるのね。
私もどうやら、お呼ばれされそうな頃。
ありがたい事に、先に行っていた旦那が迎えに来てくれた。
時間はたっぷりとある。
私の作品、アナタの魂の抜けた話の感想、聞く事も一杯ある。
さてと、ちょっと遊びに行きましょうか。
16ゲーム 感想戦
色々と不自然なのは あえて、です。
私はどうしても「」←これを使って、キャラクターに喋らせることが多いので、喋らせない形で、物語を成立させてみようかなと、今回の勝手な縛りでやってみました。
サイコロの目としては、かなり優遇というか、いい感じに出てくれましたね。
特に、最後の失う。
途中で思い出したように出て来た旦那さんは先に死ぬイメージ……というよりも、最後に自分が死ぬというお題なので、先に水先案内人として、搭乗させていたので、別の選択肢である 出会う、発見する がもし選ばれたとしても、彼は亡くなっていたと思います。
一応軽く調べたのですが、女性の漫画家……それも四コマっぽいのだと、パッと浮かぶのはどうしても長谷川町子さんなのですが、まったく、関係ありません。
この読み切りの為の創作された女性漫画家さんです。
漫画家の話……も、ちらほら考えているのですが、どうにも……目的が不穏なものばかりで(笑)
いい目も出ている割に、作者の調理が上手くない。
これはあれですネ。
美味しいお肉や野菜があるのに、野菜炒めに落としているような……。
焼肉と、グリルで出せば最高なのに……なんで、野菜炒めに??って感じのミスチョイス……なのかしら??
野菜炒め、嫌いじゃないんですよ。
でも、なんというか書き終わった自分の感想を見ても、ステーキ肉を何故……
そのままでも美味しい野菜を、適当な油で炒めた?
と、ついつい思っちゃうのです。
塩コショウの味付けだと思うので(笑)、味は悪くなさそうだけど……ミスチョイスな気がねー。
思った通りに書けないって、フラストレーションもやや溜まりますが、書き終わった瞬間は、かなりこう、スッキリでもあるので、どっこいどっこい……ですかね?




