↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
3/10

ストーカーではないんです!!!

いつもありがとうございます。

今回はショッピング編です。

話が長いため前半後半に分けて投稿します。

よろしくお願いします。

親にこっぴどく怒られたあと、僕は2階の自室に戻る。


ベッドで仰向けになり、ぼんやりと天井を見た。


「はぁ……」


ため息をつきながら、伸びた髪をいじる。


自分では分からなかったが、周囲から見れば不審者のように見えたのかもしれない。


ましろに嫌われないよう気をつけよう。


そのとき──


ポコン!


LAIMの通知が来る。


ましろからだ。


(お兄ちゃんちょっと話したいことあるから部屋に来て。)


なんだろう?


僕はすぐベッドから立ち上がり、自室から飛び出した。


僕の部屋の隣がましろの部屋である。


ましろの部屋に着くと僕は2回ノックした。


「お兄ちゃん〜入っていいよ。」


部屋に入るとましろが枕を抱えながらベッドに座っていた。


「お兄ちゃん、ドア閉めて。」


僕は慌ててドアを閉める。


「お兄ちゃん。」


「どうしたの?」


ましろが枕を抱えながら口を開く。


「あのね、今度友達とショッピングに遊びに行くんだけどね。」


「安心して、お兄ちゃん予定空けとくから。」


「ついて来なくていい!!」


「えっっ!」


「そうじゃなくて!えっと、友達とどこに行けばいいかなって。」


妹が枕をいじりながらこちらを見ている。


「友達と一緒に考えるのは?」


「それも考えたけど、中学の頃とかみんなに行く場所決めてもらってたから……高校生になったから自分で行きたいところを伝えたい……」


フッ可愛いなぁ〜ヒヒッ


「でも、僕が行く場所アドバイスしてもましろが決めた訳じゃないでしょ。」


「……うん。」


「ましろは友達とどこに行きたい?」


「……映画みたい。」


「他にある?」


「服一緒に見たり、最近できたカフェに行きたい。」


「なら、それ友達に言えばいいんだよ。」


「いいかな?」


ましろが上目遣いでこちらに確認する。


「いいと思うよ。前日とかに行きたい場所お互いに言ってみたらどうかな?」


「ありがとう。お兄ちゃん。」


にっこりとましろが笑った。


「どういたしまして。」


僕は妹の部屋を出て自分の部屋に戻った。


妹に頼られるのはとても嬉しい。


妹は大抵の人とは仲良くできるが昔から特に大切な人と出掛ける時になると途端に緊張したり、不安になることがある。


その友達が余程大切なのだろう。


大切……


僕の頭に、嫌な考えが浮かんだ。


まさか……彼氏なのかな?


いや、そんなはずはない!


僕のいもうとセンサーの反応はなかった。


きっと、女友達だ。


でも……もしかしたらの場合もある……


幸い土曜日までまだ日がある。それまでに友達について聞き出そう。





───────

土曜日



「行ってきま〜す。ふん、ふんふん。」


妹は鼻歌を歌いながら出掛けた。


はあ……結局聞けなかった。


でも、気になる。


しかし、妹の邪魔はしたくない。


どうしよう……


う〜〜ん。


……少しならバレないかな?


少し……様子を見に行こう!


バレないよう、気をつければ大丈夫だろう。


多分……


妹や友達?にバレないよう僕はジーンズのズボンに白のTシャツを着て、黒のサングラスに白のマスク、黒のキャップを身に付けた。


……うん。


これなら大丈夫だ。


多分……?


(確かショッピングに行くって言ってたな。)


そう思った僕は、妹より先にショッピングモールに向かうことにした。


ふぅ……


ショッピングモールに到着すると、僕は近くの椅子に腰掛けた。


少し急いだせいかTシャツの襟に汗が滲んでいる。


はあ……はあ……


息を整え、僕はショッピングモールの入り口を確認する。

見覚えのある女の子を見つけた。


ましろだ!


それと同時に一緒に歩いている人物にも目を向ける。


女の子だ〜〜〜。


僕はほっと胸を撫で下ろした。


ましろとは正反対のタイプだ。


可愛いというより、クールで大人っぽい。


身長も高く、160cm以上はありそうだ。


「なるほど……ましろの友達か」


それにしても、ましろとは本当にタイプが違うな。




───────




私は、駅前でましろと合流しショッピングモールに向かっていた。


ましろは淡いピンクのブラウスにゆったりめのジーンズ。今日は髪を結ばず、そのまま下ろしている。前髪には、イルカのヘアピンを付けており、小さなショルダーバッグを肩に掛けている。


私は白のブラウスに黒のズボン。ましろとは対照的に、髪は後ろで一つにまとめた。


それにしても、今日のましろは一段と可愛い。


「ねえ、光ちゃん。今日、最初どこ行く?」


「う〜ん、まずは服とか見たいかな。」


「うん!見に行こう!私、光ちゃんの服選びたい!」


ましろが目を輝かせている。


可愛いな〜。


「自分の服選びなよ〜〜。」


そんな感じで話をしているとあっという間にショッピングモールに着いた。


それと、同時に誰かに見られているように感じた。


少し、周囲を見てみると明らかに見覚えのある体格の男性がサングラスにマスク、キャップという怪しい格好でこちらを見ていた。


あれってましろのお兄さん?


どうしてここに……


「光ちゃんどうしたの?」


ましろが首を傾げてこちらを見ている。


「ううん。何でもないよ。」


お兄さんのことは気になるけど……


多分、心配して来たのかも?


ましろには黙っていよう。


「光ちゃん。早く行こう〜。」


「うん、行こうか。」


私はましろとショッピングモールの中に入った。


「まずは、服を見に行こう!」


「うん。」


そう言って私たちは服屋へと入った。


店内には春らしい淡い色のブラウスや、大人っぽいデザインの服まで、たくさんの種類が揃っている。


「いろんな服があるね。」


「ねえ!どれにしようかな〜。」


ましろは次々と服を手に取り、楽しそうに鏡の前で合わせている。


学校でも元気に周りの人と接しているが、今日は普段より元気でテンションが高い。


「ふふっ」


普段と違うましろが見られて思わず笑ってしまう。


「あっっ!」


私は白のワンピースを手に取った。


これ、ましろに似合いそう。


そう思いながら、ワンピースを優しく触っていると、


「ねえねえ、光ちゃん。これ見て。」


ましろが淡いブルーのシャツとネイビーのロングスカート

を持ってこっちに小走りで近づいてくる。


「これ、光ちゃんに似合いそうだと思う。」


「これ?……私に似合うかな……」


「うん、似合うと思う。」


ましろが力強く返事をする。


「私もこれましろに着てほしい。」


そう言って白のワンピースをましろに見せた。


「ありがとう!!」


ましろは目を輝かせる。


「ねえ、ましろ。」


「ん?」


「お互いに選んだ服着てみない?」


「えっ……」


ましろが驚いたように目を丸くする。


「……うん!着てみよう!」


ましろはワンピースを胸元に握りしめながらにっこりと笑った。


私たちは試着室に入り、カーテンを閉めた。


しばらくして──


「ましろ、着替え終わった?」


「うん、光ちゃんは?」


「私も終わったよ。」


「じゃあ、せーので見せ合おう。」


「うん、いいよ。」


「せーの!!」


シャァァーーー


カーテンを開けた。


「……あっ」


思わず声が漏れた。


白のワンピースを着たましろは、いつもより大人っぽく見えた。


明るく可愛い雰囲気に、ほんの少し違った魅力が加わっている。


「わあ、光ちゃんすごく似合ってるよ。」


「そう?」


「うん、大人っぽくて、可愛い。」


「ふふっっ何それ?」


「本当だよ。光ちゃんのかっこいいところと可愛いところ、両方感じられるよ。」


「ふふっありがとう。ましろも似合ってる。」


「ほんと?ありがとう。」


そう言ってましろは両手を後ろに回し、少し恥ずかしそうに身体を揺らしていた。


「私……これ買おうかな。」


「私も買う!」


「ふふっじゃあお揃いだね。」


「うん、そうだね!」


そうして私たちは元の服に着替え、選んだ服をそれぞれ購入した。


「よ〜〜し、次はどこ行こうかな〜。」


ましろは購入した服が入った袋とショルダーバッグを揺らした。


「ちょっと、急いだら危ないよ。あれ……」


私はピタリと立ち止まり考える。


そういえば何か忘れているような……


何か……ましろにとって重要なこと……だったはず……


「どうしたの?」


ましろが心配そうに見つめている。


「あっっなんでもないよ。」


ましろ……


最近……


誰……か……


「……あっ!」


私が思い出したのと同時だった。


「ちょっっ、違うんです!!」


聞き覚えのある声が聞こえる。


声の聞こえる方を見るといかにも怪しい格好をしたお兄さんが警備員に両脇を抱え込まれ今にも連れてかれそうになっている。


「君!!いい加減にしなさい!!誰が見てもストーカーでしょ!!」


「違うんです!僕はストーカーじゃないんです!!!」


お兄さんと警備員の声がショッピングモールに響く。


他のお客さんもぞろぞろと集まってきた。


「お兄ちゃん!!何してるの!?」


慌ててましろがお兄さんのところに走っていく。


「はあ……」


ため息をつきながら私はましろの後をついて行った。

本日もありがとうございました。

次回ショッピング編後半です。

また、気合い入れて頑張りますので次回もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
1話のなかでお兄ちゃんと友達の視点からお話が書かれていて、読んでいて面白かったです。これからも頑張ってください。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。