友人の兄
こんにちは、フリーヤです。この作品を選んでくださりありがとうございます。少し時間がかかりすみません。
是非最後まで、読んでいただけると嬉しいです。
私の名前は一ノ瀬 光。
今年、高峰高等学校に入学した。新たな高校生活に少し緊張していたけど、少しずつ学校にも慣れてきた。
最近、友人ができ今日は校門近くで待ち合わせをしていた。
「ひかりちゃーん」
振り返ると私より一回り小柄な女の子が手を振りながら走っているのが見えた。
彼女は神崎ましろ。
私と同じクラスで最初に声を掛けてくれた友人だ。
最初は、同級生ということに驚いたが一緒にいると守ってあげたい気持ちが強くなり最近は、一緒にいることが多い。
そう思っているとましろは私の目の前で息を切らしていた。
「はあ、はあ、ごめんね。光ちゃん…待った?」
「ううん、大丈夫。今来たところ。」ギリギリ冷静に対応できた。
「ふう。よかった〜」
「昨日遅くまで何かしてたの?」
「昨日お兄ちゃんと遅くまで一緒にゲームしてて少し寝坊しちゃった。ごめんね。」
可愛い〜。
同性である私が思うのだから男から見たら相当だろう。
絶対に変な虫がつかないようにしよう、そう私が思っているとましろが手を握って来た。
「早く行こう!光ちゃん!」
「うん。」即答だった。
「あとね、この間お兄ちゃんがね…」歩きながらましろのお兄さんの話が始まった。
ましろと友人になってからよくお兄さんの話をするようになった。
優しくて頼もしいお兄さんなのだそう。
一度会ってみたい。きっと、美形で優しくて良いお兄さんなんだろうなそう思いながら、ましろと仲良く学校に入ろうとした時、後ろから声が聞こえる。
「ま、ましろーーーー」
振り返ると何か走っているのが見えた。
上下黒のジャージに四角い眼鏡、身体が大きくおそらく180cmはあるだろう。髪も長いのか眼鏡にかかっている。
お腹と頬が走るたびに揺れており、かなり走ったのか汗もかなりでている。
両手には大事にそうにピンクの袋を持っている。
「えっきも」
私は思わず言ってしまった。
ふと、隣を見るとましろが驚いた表情をして言った。
「お兄ちゃん!!」
彼女の言葉に私は思わず固まった。
お兄ちゃん……
この男がましろのお兄さん……
想像していた人と違った。
もっと美形な人かと勝手に想像してしまった……
は!!
気づくとましろが隣にいなかった。
ましろはお兄さん?のところに走っていた。
何かお兄さん?はましろに謝っているようだった。
お兄さん?から何かひったくったように取ったけど気のせいだろう。
ところで待てよ。今何時だっけ?
私が校舎の時計を見ると8時24分くらいだった。
始業時間が始まってしまうため、「ましろー」と声をかけた。
お兄さん?と話が丁度終わったのかましろが戻ってくる。
「ごめんね、お兄ちゃんに注意してた。」
「あー、そりゃ〜ねえ。」
なんとも言えなかった。
「ねえ、光ちゃん。」
「うん?」
「私のお兄ちゃんどう?」
究極の質問が来た。
大丈夫、私はうまく返答できるはず。
「あー、少しキモいかな…」
本音が漏れてしまった。
「ふーん、なるほど。」
そういうとましろはお兄さんのところに走って戻って行った。
なにしてんの?
早くしないと遅刻するのに!
私はそう思いつつ少し足踏みしながらましろを待った。
何かお兄さん?に言ってましろが走って戻ってきた。
「ましろ、走るよ。」
「うん!」
そう返事した彼女は笑顔で少し頬が赤くなっていた。
始業時間にはギリギリ間に合い、遅刻することはなかった。
授業が終わりお昼時間になった。
私は隣のましろの机に自分の机をくっつけましろの耳に近付いた。
「わあ、近いよ。光ちゃん。」
「ねえ、あの人本当にお兄さん?」
私は、小声で聞いた。
「うん、そうだよ。今日、忘れ物届けに来たんだって。」
そういうとましろはピンクの袋の中から弁当箱を取り出した。
「でも、さすがに大声で名前呼ばれたら恥ずかしいから注意したけどね。」
「あーそうなんだ。」
そこじゃないと思ったがあえて言わなかった。
「わあー、今日はミートボールと卵焼きだー。」
弁当の中身を見てましろは笑顔になっている。
確かに美味しそうだ。
スリム型の2段弁当で2段目は白米、1段目は左端からミートボール3つ、ブロッコリー1つ、プチトマト2つ、卵焼き2つと並んでいる。
手作りなのだろうがちょっとレベルが違う感じがする。
本当にあのお兄さんが作ったのか?
「光ちゃん。もし良ければこのミートボール食べてみる。」
「えっいいの?」
「うん、いいよ!」
正直、食べてみたいとは思っていたので嬉しい反面少なからず心配もある。
でも、ましろが美味しいて言うんだから美味しいだろう!
そう思いつつ、私はミートボールを一つ口に入れた。
「すごく美味しい。」
「えへへ、そうでしょう。」
お世辞ではなく本当に美味しい。
ミートボールに細かく椎茸や筍が入ってて食感も楽しいし、ソースも椎茸の出汁がきいている。
すごく一所懸命作ったのだろう。
あのお兄さんが……
「ふふん、お兄ちゃんの料理は最高だから!」
お兄さんのことを褒められて余程嬉しかったのかましろがニコニコと笑顔でこちらを見ている。
それを見たクラスの男が何人かましろを見ていたため私はキッと睨みつけるとクラスの男はそそくさとどこかに行ってしまった。
「ねえ、光ちゃん」
ましろが声を掛けたため、表情を戻しましろの方に顔を向けた。
「光ちゃん、今度の土曜日空いてる?」
「空いてるけど、どうしたの?」
「えっと、光ちゃんと遊びたいな〜と思って。高校に入って初めてできた友達ともっと仲良くしたいな〜って。いいかな。」
「いい!全然いいよ。」
私は即答した。今まで友人と遊ぶことがあまりなかった為誘われて嬉しかったのもあるがましろから誘ってくれた事にすごく嬉しかった。
「やったー。じゃあ、土曜日駅前に集合してショッピングモールに行こう。」
「うん、分かった。楽しみ。」
そう私は返答し、早く土曜日が来ないか少しわくわくしていた。
そして、私はこの時思いもよらなかった。
まさか土曜日にお兄さんと2人っきりになるなんて……
最後まで読んでくださりありがとうございます。
次回は妹と友人がショッピングに行く話になります。
なるべく早く投稿できるよう頑張りたいと思います。
それでは、次回もご視聴よろしくお願い致します。




