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04-16 シエリ・ア・スミカ分割

エスティーカです

リマド様はお父様を割けてしまいましょうか?と仰いました。

いくら万能の因果の糸の使い手でも、そんな破天荒なことができるのでしょうか?

無理な現実改変は反動が大きいとも聞きます。


呆気にとられた私たちを見て、リマド様は仰います。

「スミカに限っては、できるのよ。あれはスミカが初めて私の子供部屋を訪れた時のこと……」

遠い目になったリマド様が言葉を続けます。

「シエラ、起きているのでしょう?」

 スミカの名前は、正確にはシエリ・ア・スミカ。元々は双子になるはずだった子供の精神が融合し、一人の子供として生まれたの。今こちらにいるのがスミカ、もう一人のシエラの方は、ほんの少しずれた時空にいるのよ。だからシエラの方をこちらに導いてあげれば比較的簡単に分割できるの。」

リマド様のお言葉で、お父様の姿が二重になった気がしました。

「シエラとスミカは感覚も思考も共有していたようだけど、私がスミカの方を選択して固定してしまったの。何故って?それはね、スミカの方がちょっと可愛い気がしたから。その後シエラの方は眠っていたようね。」

リマド様がいたずらっぽい笑顔で続けます。

「ルーテシア、あなたを好きになったのはきっとシエラの方。私と同じ境遇のあなたを見て好きになったのかもしれないわね。スミカの方はセラルドの魂の欠片を受けて魂はセラルドと共にある。あなたは分割についてどう思うの?」

「ええっと……すみません、まだ頭がついていけてないです……本当は、セラルド様とスミカ様の取り合い、やきもちの焼きあいをしたかったのですが、そういうことでしたら私だけを好きでいてくれるシエラ様と結ばれたいと思います……でも、本当にこれでいいのかしら……?」


ルーテシアは混乱から抜け出せていないようです。同感です、私もそうです。わけがわかりません。

「スミカ様、一言だけ言わせて やっぱり嘘つきだったのね。でも嘘つきじゃなかったのね、スミカ様♥」

「僕はスミカじゃなくてシエラだよ、ルーテシア。」

お父様の姿が少し揺らいで、お父様の声でお父様じゃない言葉が聞こえました。

「いいんです、私にとってはスミカ様だから!シエラ様なんて呼んであげない!」

ルーテシアが微笑みました。

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