04-14 論功行賞
クラウスです。
メルデオラ王国の降伏をもって、一応の戦争終結となりました。
王国には甚大な被害はありませんでしたが、撃墜された弾道弾から降った放射性物質によって各所に土地の汚染が発生しました。
今後魔術師が除染に当たるようです。
今後の問題は、属国になったメルデオラの運営と逃げた人類解放同盟の幹部たちの捜索です。
人類解放同盟は生化物戦争の準備をしていたとの情報もあり、捜索は必須です。
玉座の間で、魔王陛下による顕彰がありました。
「クラウス、メルデオラ前王を厳しく攻めたようだな。バラッドが褒めていたぞ。」
まず最初に僕ですか……ありがとうございます。
「エスティーカ、テルミヌス計画の情報を察知した功績は非常に大きい。紫光勲章を授ける。」
紫光勲章は第2位の勲章のようです。
「アネット、核の災厄から王都を守った其方の功績は非常に大きい。白輝勲章を授け王国英雄と認める。大手を振ってソフィアを娶るがよい。アネットを支援した侍女達には緑光勲章を授ける。」
ソフィア姫様が眠ったままなのが残念ですね。
「スミカ、其方も弾道弾掃討と密偵においての功績が大きかった。其方には別の褒美を遣わす。」
「最後になったがルーテシア、其方のもたらした極秘情報は王国の危機を救った橙光勲章を授け、魔王ユノア・エルセインの名において魔族貴族に叙しスミカの寵姫になることを認めよう。」
エスティーカ姫様のお顔がわずかに歪みました。
「以上で戦功の顕彰を終わる。次は王族会議だ。諸官は下がってよい。アネットもソフィアについていてやるがよい。」
僕は姫様の婚約予定者として王族会議に参加できるようです。
「さてセラルド、其方妊娠しているとか。父親は誰か?いや、どこの人間か?」
陛下のお声が極北の冷たさに変りました。
「……エレインお婆様の下の食用人間、ユリアです……」
セラルド様がぽつりと言いました。




