04-08 特技兵招集
ソフィアです。
お爺様……魔王陛下からアネット及び私の侍女達に特技兵召集のご命令が下りました。
アネットはメルデオラの放つだんどうだんを小銃と反物質弾で迎撃し、他の侍女達はアネットの支援を行うのです。侍女達は魔術強化されているので、一般の兵士より遥かに優秀だそうです。
お婆様によると、だんどうだんというのは異世界のとても強力な兵器で、一発で王都を消滅させることができるとか。
そして高空を音の何十倍もの速さで飛んでくるので、現在のローナ王国の魔術師達では手も足も出ず、アネットの射撃技術が唯一の希望なのだそうです。
でも、そんな恐ろしいものが100発も一斉に飛んでくるのです。
アネット達は大丈夫なのでしょうか?
お爺様から私やエスティーカお姉さま、クラウスさんに地下壕への避難命令が出ました。
お爺様やお婆様は玉座の間で戦況を見守るとか。
「王都の民が避難できないのに王や宰相が避難することはできない。」
お爺様が仰います。
じゃあ、私たちは!?
「其方たちには万一の場合、廃墟から王国を復興するという大任がある。」
……そんな……その万一の時はアネットもほかの侍女たちも無事ではないはずです。
愛しい者がいない世界での大任……
惨いご命令に背筋が震えます。
「ソフィア姫様と王国のため、私達の命を捧げます。」
侍女組リーダーのシャーリーが宣誓しました。
「やはり私もここで待ちます!」
お爺様の王命に反抗した私にアネットが言いました。
「姫様、どうか地下壕に避難を。万一にも姫様の御身に心配が無いというだけで私達は気が楽になるのです。」
私は目頭が熱くなりながらも言います。
「アネット、みんな、戦争が終わったらちょっと早いけれど成人のお祝いをしましょう。初めてのお酒も飲みましょう。だから絶対に生きて帰るのですよ。」
「姫様、それはダメです。アドウの本によると、戦争が終わったら……というのはフラグといって凶兆だそうです!」
こんな時までいつものアネットですね……ちょっとほっとしました。




