04-07 玉座の間
廊下を走る私。後ろからはライト隊長達が追いかけてきます。
長い急階段を昇りもう少しで地上、というところにいたのはモニカでした。
私はこちらに伸ばされたモニカの手を掴み、追ってくるライト隊長達に放り投げます。
彼女らはひと塊になって階段を落ちて行きました。
後ろから「モニカ!なぜあの女を止めなかった!?」
「あたしのナイフを取り上げたのは旦那だろうが!」と言い争う声が聞こえてきます。モニカは無事だったようですね。安心します。
私は地上に出て、たった今モニカから渡された通信魔術符を起動します。
彼女は魔術符と一緒に、触れた手から圧縮思念を送ってくれました。
「ルーテシアへ。お役目完遂ご苦労様。
魔術符でスミカ様ではなく宰相リマド様に通信を送れ。すぐに回収される。私達も折を見て脱出する。
いずれどこかで。私は違う姿かもしれないが。モニカことイリスより。」
魔術符によりリマド様への通信が繋がったと思った刹那、私はローナ王国の王城にいました。安心から全身の力が抜け崩れ落ちます。
でも、そんなことをしている暇はありません。
「リマド様!メルデオラ王国はローナ王国全域に対し、かくだんどうだん200発によるほうわこうげきを行う計画です。半分ずつ2回に分けての攻撃予定のようです。配備場所は魔術符で私が見た記憶をお送りします!
また、王都の南方人の工作員という言葉も得られました。
断片的ですが、新しい病気という言葉も……」
「良くやってくれました、ルーテシア。
アネット、核弾道弾第一次攻撃100発の迎撃を命じます。1発も我が国土に落としてはいけません。反物質弾の使用を許可します。全て上空で消滅させなさい!
スミカは第二次攻撃の発射台を掃討しなさい!
新しい病気に、南方人の工作員……ですか……」
リマド様がギリッと歯咬みをする音が聞こえてきました。




