03-SS-03 次世代のローナ王家
「あら、懐かしい写真ですね。ソフィアちゃんと私、アネットさんとクラウスで『次世代のローナ王家』とお爺様が撮って下さったのでしたね。
まるで遠い日の記憶そのもののように、優しく黄ばんだ写真……」
「お姉さま、お久しぶりですこと。」
「ソフィアちゃん、あなたは魔王なのですからエスティーカ、と呼び捨てていいんですよ。」
「いいえ、お姉さまはお姉さまですから……」
「でも、クラウスさんもあんなことを成し遂げるなんて思いませんでしたね。」
「アネットさんこそかつてのスミカ様以上の戦士でした。」
「でも、もう二人はいない、残ったのは私達だけ。」
「お姉さまも昔話をしに地下牢から抜け出てきたわけではないのでしょう?
さあ、始めましょうか、玉座を賭けた戦いを……」
「こら、勝手に僕を殺すな、だいたいそれ先月撮った写真じゃないか!」
「姫様、私まだ死にたくないです。姫様にあんなことやこんなことするまで死ねないです。」
「あのね、アドウの技術者の方が写真に古く見える処理をして下さって……」
「それで話が盛り上がってついお姉さまと演劇みたいなことをしちゃったの。」
「二人ともノリノリだったよな……王女二人が真顔で『玉座を賭けた戦い』とか、一般侍女とかに聞かれたらヤバいから止めてくれよ。」
「大丈夫です、姫様の敵は私が全部始末しちゃいますから。」
「アネットに聞かれるのが一番まずいみたい?」




