03-06 エスティーカお姉さま 2
エスティーカです。
尋問が終わってすぐにソフィアちゃんが私の部屋に来ました。
アネットさんが
「エスティーカ様のお叱りを覚悟でお話します。姫様は姉君のお心の痛みを知らなければなりません。」
と言って尋問の場で何があったか話したそうです。
ソフィアちゃんは良い恋人を得ましたね。でもアネットさんには後でおしおきですね。
ソフィアちゃんは涙目で私に詫びます。
「私、お姉さまが何をされたのか知らなかったのです。お姉さまの痛みも知らないで私は本当に愚かでした。申し訳ありません。」
この子は私の心の闇を清めてくれるようですね。愛おしい大切な私の妹です。
「では、イリスの件はどうするのですか?」
「それは……」
ソフィアちゃんは黙ってしまいました。ちょっと意地悪になってしまったかもしれません。
私はソフィアちゃんの頭をなでながら言います。
「あなたが正しいと思って、しなければいけないと決心したのなら、前に進みなさい。」
「本当にいいのですか?」
ソフィアちゃんは心配そうに聞きます。
「ルーセントは私に手は出していませんでした。勇者達に何も言えず、何もできず見て見ないふりをしたのです。
まだ助けるのを納得できます。」
「お姉さま……私は何かをしたいと思っても本当に無力です……そして周りの大切な人を傷つけてばかり……」
「私達はまだ幼いのです。ひとつひとつ覚えましょう。ルーセントは魔族の重大な脅威となる情報を自白しました。
もしかしたらこれで助けられるかもしれません。魔王陛下に訴え出て助命嘆願を聞いてもらわなければなりません。
でもそれにはもっと助けが必要です。どうすればいいと思いますか?」
ソフィアちゃんはしばらく考えて言いました。
「お母様やお父様ともう一度お話する、でしょうか?……でも……」
「正解です。先日とは状況が違います。私達も一緒に行きます。今度は感情的にならず、よく考えてお願いしてみましょう。」
セラルドお母様は私達の話を聞き、顔色を変えました。
「ルーセントの助命嘆願の件はともかく、【テルミヌス】についてはすぐに魔王陛下と宰相閣下に申し上げねばなりません。スミカも呼び戻します。あなた達もすぐに準備なさい。」




